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   ウズベキスタン現地予備調査
サマルカンド1日目

ウズベキスタンの治安・トラブル
O'zbekiston xavfsizlik va xavfsizlik

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda

掲載月日:2015年3月22日  独立系メディア E−wave Tokyo
無断転載禁  Copyright by T.Aoyama & K.Ikeda

 サマルカンド駅から宿泊先のホテルへは、迎えに来ていた運転手の車で向かいました。

 ホテルはサマルカンドで有名なホテルです。このホテルは、サマルカンドの世界遺産で一番有名なレギスタン広場とビビ・ハヌム・モスクの間に位置しています。徒歩でサマルカンドの主要な歴史的遺産を見て回るのに格好の場所です。

 荷物をホテルに置いて、さっそく「青の都」サマルカンドを視察に出かけました。

 ところで、ホテルで驚いたのですが、著名なホテルであっても、私達以外に宿泊客がいなさそうなのです。2月はシーズンオフだとしても、3月はシーズンオフとは言えません。学生などは春休みに入っています。

 そこで、レギスタン広場などサマルカンドの世界遺産に行く前に、IS(イスラム国)などのウズベキスタンの観光地への影響、治安、安全さらにさまざまなトラブルとそれへの対応について少し触れてみたいと思います。


◆ウズベキスタンの治安

 まず、ホテルでの印象からみると、ブハラ、サマルカンドともに四ツ星など地域を代表するホテルに泊まりましたが我々以外ほとんど客が居ません。サマルカンドでは翌日から団体客が来ていましたが。

 本来、シーズンオフの団体旅行なら、宿泊価格は観光シーズンよりかなり低めに設定してあるはずです。ブハラ、サマルカンドともに見渡す限り 欧米人は一人として居ません。日本、韓国、中国からの団体客にもほとんど会いません。これは町を歩いても同じです。本来この時期なら、町中に世界各国の学生など若者やバッグパッカーがいるはずですが、それすら全くおりませんでした。

 ここまで欧米、アジアからの観光客がいないことの理由としては、シーズンオフということだけではないと思います。ホテルの支配人に聞くと、苦渋の表情でシーズンオフだからと言っていました。

 ブハラ、サマルカンドはシルクロードの一大拠点です。しかも、従来から...タン(=国の意味)で最も治安が良いとされていたのは、ウズベキスタンです。そこに欧米、アジアの観光客が全くと言っていいほど居ないのは、IS の影響、とりわけ風評被害以外考えられないと推察されます。

 ウズベキスタンは、アフガニスタン、パキスタンのように、...タン(=国)がついており、歴史的にはいずれもイスラム教国であり、現在でもイスラム教を国教としています。

 ウズベキスタンはいわゆるスンニ派がメインです。しかし、ロシア革命以来70年間、ソ連、ロシアの影響下にあり、ウクライナ紛争の最中にあっても、ロシアとの関係は良好です。そのため、ロシアという超大国の(重し)があり、地政学的に見る中東諸国とウズベキスタンは、日本人が考えるのとは全く別のものとなっているようです。一言で言えば、かなり治安上の安全、安心な国だということだと思います。

 これは一昨日、私たちを一日ブハラで案内してくれた「私立学芸員」も繰り返し指摘していたことですし、サマルカンド駅からホテルまでの送迎をしてくれた現地旅行代理店の現地ガイドも、ほぼ同じことを言っていました。こと、ウズベキスタン、とりわけタシケント、サマルカンド、ブハラなどの大きな都市に関しては、IS などテロの影響被害は皆無と言ってよいと思います。

 さらにウズベキスタンはソ連邦下の社会主義国から現在の共和国に政治体制が移行する際、公務員等の失業対策もあり、多くの警察、警備要員を採用したという背景もあるようです。これはウズベキスタンを旅行していて常に感じたことです。空港、鉄道のセキュリティチェック要員、警備・警護要員が多いのです。

 具体的には私達がブハラ、サマルカンド滞在中、ウズベキスタン大統領がブハラそしてサマルカンドを短期訪問することに遭遇し、ありとあらゆる場所でセキュリティ・チェックがありました。

 たとえば下の写真は、ティムール像のある公園一帯に10mおきに1kmにわたり私服警官が配置され、車の通行も規制されていました。下は警備の私服警察官です。2人一組の場所もありましたが、これが1kmにわたって配置されているのは何か不気味でしたが、近づくとニッコリするなど、威圧的な感じはありませんでした。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-3-3

 そのため現在、国民の所得税が非常に高いとも聞きました。2015年春に税制改正がありましたが、帰国後、個人所得税を調べたら表にあるように、個人所得税は法定最低月額賃金額により決まり、法定最低月額賃金以下は非課税、1−5倍が8.5%、5−10倍が17−23%となっています。

 日本と比べるとそれほど国民の所得税が高いとは言えないと思います。一方法人税は、日本より低いようです。



 なお、以下は在ウズベキスタンの日本大使館の情報です。

(3)邦人の犯罪被害状況
 過去5年で、邦人が犯罪に巻き込まれた事件のうち当館で連絡を受けたもの以下のとおりです。
   平成20年:窃盗3件(ひったくり、置き引き、空き巣)
   平成21年:窃盗1件(ひったくり)
   平成22年:傷害1件、窃盗4件(スリ、置き引き、ひったくり)
   平成23年:窃盗5件(空き巣、置き引き)
   平成24年:強盗傷害2件、窃盗4件(スリ、置き引き、ひったくり)
 
  ※ 当館で把握している犯罪被害件数は年間1〜5件で推移していますが、「このくらいなら
    自分は被害に遭わないだろう」とは決して思わないでください。いつ事件被害に遭っても
    おかしくないことを念頭に以下の防犯対策を参考にしてください。
  ※ 平成17年には強盗殺人事件等も発生しています。


 上記のデータを見ると、イタリア、米国などの方がはるかに犯罪被害は多いはずです。私達のイタリアのローマの経験では、上記の年間の数字より1日にはるかに多くの窃盗、置き引きなどが起きていました。

 なお、現在、日本の外務省から以下の渡航情報(危険情報)が出されています。

『渡航の延期をお勧めします。』
・フェルガナ、ナマンガン及びアンディジャン各州のタジキスタン及びキルギスとの国境付近の
  山岳地帯(・キルギス領内の飛び地ソフ及びシャヒーマルダンを含む)。

・『渡航の是非を検討してください。』
・アフガニスタンとの国境周辺。
・『十分注意してください。』
 上記を除く地域(首都タシケント市を含む)。


 上記の国境沿いは通常、観光客が行く地域、場所ではありません。

 次に以下は、「ウズベキスタン 地球の歩き方」の安全・治安についての情報です。

◆安全とトラブル

 ウズベキスタンの治安は、一般的な尺度からいえば悪くない。昼間に町の中心部で凶悪な犯罪に巻き込まれるような確率は、日本と同程度に低いといえる。ただしスリや置き引きといった軽犯罪はやはり存在するので、バザールや駅、公共交通内など人混みの中では所持品に充分な注意が必要。

 またチャイハナなどで食事をすると、たまに割り増し請求される(いわゆるボラれる)こともあるので、注文は値段を確かめて。

出典:「ウズベキスタン 地球の歩き方」

 「ウズベキスタン 地球の歩き方」は、海外旅行の一般的注意事項ですが、バザールや駅、公共交通内など人込みの中では所持品に充分な注意が必要というのは間違いありません。

 置き引きに遭わないよう常時、バッグなどは所持し、小さな歩ケントなどでチャックがある場合は必ず締めチャックのある側は自分の体の側とすること、財布、カードなどは絶対、簡単に手を突っ込まれるポケットには入れないことなどです。


◆白タク利用時のトラブル

 ウズベキスタンでは、空港出口、駅出口などいたるところにいわゆる白タクの運転手がいて誘ってきます。白タクの運転手は相手を見て額をふっかけてくるので、利用する場合でも必ず目的地までの料金を聞くようにします。

 もっぱら、最近のパッケージツアーでは、空港とホテル、駅とホテルだけ送迎付きのものが増えていますので、その場合には、必ず現地人のドライバーが大きな紙に英語で日本人の名前を書いた板を掲げますので,安心です。ただし、サマルカンドで実際にあったのですが、駅の出口が2つあり、行き違いがありました。またタシケントでたまたま一人旅をしている女性の場合、送迎付きだったのですが、ドライバーが迎えに来ておりませんでした。これは国際線から国内線の空港への移動だったので、私達の送迎車に同乗してもらい事なきを得ています。

 白タクの場合、足元を見られると、料金はあってないようなものとなります。したがって、少しでも高く感じたら他の運転手にも聞いてみてください。とりあえず乗ってから行き先を告げる日本的な方法はきわめて危険です。また事前に、相場をグーグル検索やガイドブックで知っておくことがきわめて重要です。


サマルカンド駅の検問所   列車が到着する前
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-3-3


サマルカンド駅の検問所   列車が到着後 
黒服を着た白タクドライバーがたむろしています
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-3-3


◆飲食時のトラブル

 食事では、メニューや壁に料金が書かれてるのが普通ですが、料金がどこにも書かれていないような店は入らない方が良いと思います。また当初の勘定より高額を言われた場合は、必ず内訳の領収書をもらうようにしてください。

 繁華な場所以外なら、まずそのようなことはないはずですが、何しろウズベキスタンの通貨、スムは100円が1230スム(これは日々変動しています)というようにゼロが多く付くので、単純な計算間違いもしやすいと言えます。

 何しろ、ウズベキスタン人の主食となっているナンは、市場では日本円にすると10円前後のはずです。100円=1200スムとすると、100スム前後のはずであり、いわゆるローカルフーズは、まともに夕食を食べてもひとり日本円で数100円のはずです。しかし、これが高級レストランで夕食をとると一人で2000円から3000円となります。実際、最終日の夜、ホテルの近くにローカルレストランが見つけられず、ホテル内にあったインド料理の店に入ったところ、2人で5000円以上になりました。

 せっかく、ウズベキスタンに来たのですから、安易に高級レストランで欧米風の食事や日本食、中国料理などをとらず、現地の食事を食べるべきでしょう。

 具体例として、ブハラのアルク城前の目抜き通りにあったローカルレストランの場合、サラダ、スープ(2人前)、ナン(2人前)、ソムサ(3個)、焼きめし(現地流のピラフ、一皿)、焼き肉(肉が串刺しされています。ひとくし)それにボトル単位の水の全部でおそらく900円程度でした。それぞれひとつをオーダーしましたが、二人で十分すぎる量でした。

 以下は左がナン、右上がサラダ、右下がスープです。スープはビーフの出汁とビーフの肉、ジャガイモが入っています。ウズベキスタンはロシアが欧米などから経済制裁を受けていることに関連し、野菜をロシアに輸出しているというように、野菜は豊富なようです。


ローカルフーズの例
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-3-1

 下は小籠包のような味がしたおいしいソムサです。3つ付いてきました。上の写真にありますナン、サラダ、スープと以下のソムサだけで十分でしょう。ソムサは、三角形、四角形、長方形、丸形など店によって形地も具も違っていましたが、どれも美味でした。


小籠包のような味のソムサ、3つ付いてきました
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-313

 なお、ピラフは本当に美味でした。ピラフの発祥地はトルコだそうで、トルコから中央アジアに伝わり、ウイグル人やキルギス人によってアレンジされているそうです。


こんな美味しいピラフは食べたことがありませんでした!


◆現地ガイドとのトラブル

 私達は約1週間滞在中、置き引き、盗難、窃盗、ひったくりなどに一度もあいませんでした。

 あえて言えば、ブハラの城で英語を話しかけながら寄ってきた中年男性を私達はずっと、そのお城の学芸員と思っていたのです。ところが昼食まで付いてきたあげく、「明日、通常の旅行客がいかい近郊のモスクなどにご案内致しますよ」というのです。

 これより前に公設の学芸員ではないなと感じていましたが、この時点で私人の「学芸員」であることが分かりました(笑い)。

 もちろん、適当な額のチップを渡し別れてもよかったのですが、単なるガイドではなく、彼の郷土であるブハラについて何から何までよく知っており、かつ研究しているのです。

 そこで、英語で彼と交渉となりました。当初、彼は1日朝9時にホテルに迎えに来て夕方までフルに通常の旅行客では行かない、簡単に行けないモスク、メドレセなどに行き、詳細にガイドする。自動車とガソリンは自分で持つと言います。

 最終的にひとり1万円、車とガソリンは自分がもつこととし、昼食時間はもったいないので、1日フルにガイドしてもらうこととしました。

 実はウズベキスタンの個人所得は非常に低く、今でも年間で10〜20万円前後のはずなので、一人1万円という額は相当なものとなるはずです。私はそのことをあらかじめ知っていたので、一人1万円以下にしたかったのですが、他の国々で同様なことを依頼するとその2倍以上していたこともあり、手を打ちました。

 最終的に翌日の朝から夕方まで一般の外国人が行かないブハラのモスク、メドレセなどの名所旧跡、史蹟を車で案内してもらい、英語で詳細に説明してもらい、私達の質問に答えてもらうことで了解しました。この人は、公立の高等学校の先生をしている人であり、土日、ブハラの城などで英語が分かる外国人を見つけていたようです。

 この種のことは途上国では日常茶飯事だと思いますが、総額の交渉だけでなく、全体の時間数、行く場所、車とガソリン代、食事がある場合はそれをどちらがもつか、また入園料がある場合はそれをどちらが支払うかなどについて交渉すべきです。

 翌日、確かに一般の観光客が行かない(簡単に行けない)場所を案内し英語でガイドし、質問にも答えてくれましたが、午後になって「まだ、他の場所に行きますか?」と聞いてきたので、「当然」と返答し、予定通り夕方まで対応してもらいました。

 今回は、「私立学芸員」は現地のウズベキスタン人ですが、すべての会話が英語なので、普通の日本人の観光客ではなく、欧米の富裕層などに声を掛けているはずです。通常、私達が行ったような交渉はせず、ガイド任せでガイドの言い値を支払っているはずです。しかし、外国、とくに中東、中央アジア、さらに言えばイスラム系、インド系の国々では、高額の物を買う場合、ガイドを雇う場合、上記のような交渉は不可欠だと思います。

 日本人はとかくカモがネギを背負って来るように思われがちであり、気前よく札びらを切っていますが、これが日本人が観光関連コストを上昇させているという批判もありますので、大いに反省すべきだと思います。


◆「恐怖の税関申告」

 これについては、本現地調査報告の最後(以下の論考)で詳細に報告します。

◆青山貞一・池田こみち:現地予備調査を終わるにあたって

 一言で言えば、入国、出国時に税関チェックを通過する際に、渡す所定のフォーマットの記入用紙の裏側に、入国時に現地通貨、米ドル、日本円などを記入する覧のことです。

 これはまさに恐怖です。もちろん、入国時、出国時に正確かつ論理的に説明できるように記入していれば問題ありません。しかし、欧米その他の大部分の国では、ここまでしっかりとチェックしていないこともあり、その延長で記入していたり、もしくは未記入だったりすると大変なことになります。

◆出国時のトラブル

 出国時のトラブルも後を絶たない。

 多いのが滞在登録や税関申告の不備。滞在登録ができない民宿には宿泊しないこと。また、税関申告書は必ず正しい金額を記入すること。

 大金を持っているのを知られるのが嫌で少なめに申告して、出国時に見つかり、所持金全額没収になっただけでなく、裁判になり長期間拘束された例もある。これらはルールを守ることで回避できるトラブルなので、ルールはきちんと守りたい。

 ウズベキスタンは国際テロの直接の標的にはなっていないが、その時々の国際関係により国内でテロ行為が行われる可能性は否定はできない。観光に訪れる際には、常に国際情勢に敏感になっておく必要がある。

出典:「ウズベキスタン 地球の歩き方」

 上記のトラブルへの対応は、入国時、出国時ともに、現地通貨、米ドル、日本円などを記入する欄のことですが、ポイントは、原則として入国時より出国時に額が増えている場合、観光ビザでは仕事、アルバイトは出来ないので、問題となります。ただし、両替などによる特定通貨の増加は問題ありません。

 また入国時に額を記入しないか一部しか記入せず、帰国時に無記入だった場合、税関通過時に尋問を受けます。私の場合は、入国時、出国時ともに無記入でしたので、出国時の通貨別所持額を正確に記入することで了承されました。

 しかし、入国時大金を所持していながら、大幅に少なめの額を記入し、帰国時に無記入だった場合、無記入であることで税関職員から所持通貨全額を見せてくださいと言われ大金を示せば、差額が没収されるか、現地で差額を誰から受け取ったか、観光ビザの場合、してはいけない仕事やアルバイトで所得を得たとして、旅券法や税関関連法違反となる可能性があります。

 さらに入国時に大金の額を正確に記入し、帰国時にほとんど使い果たした金額を記入した場合、別送品として成田の税関で関税が掛けられることが証明できる書類の提示を求められる可能性があります。これは相当前、米国で中古の趣味で使う無線通信機器を購入し別送したときがそうでした。ウズベキスタンの場合の詳細は不明ですが、もし、その大金を特定のウズベキスタン人に贈与している場合、額によっては、脱税となります。日本では税金がかからない範囲の贈与額の上限は110万円となっています。

 いずれにせよ、無用なトラブルに巻き込まれないためには、入国時、また出国時に税関申告書の用紙に通貨毎に正確な額(数字)を記入することであり、また不必要な大金を所持しないことが重要です。

 ついでに言えば、ウズベキスタンではパスポートに宿泊先ホテル毎に滞在を証明する書類をホチキスでとめています。書類にはホテル側によって手書きで宿泊日、宿泊者氏名、宿泊者のパスポート番号などが記入されていました。帰国時に入国時に記入するホテル名と相互チェックするかどうかは不明です。したがって、入国時も最低限最初に宿泊するホテル名は正確に記入した方が良い思います。
 

◆入国時のパスポート・コントロール

 成田からウズベキスタンのタシケント空港に到着したとき、私達の便より前にロシアから到着した便に搭乗していた多数のウズベキスタンの男性が入国審査を受けていました。ここまではよくある風景ですが、数10名いるウズベック男性の入国審査が遅々として進みません。

 私達はタシケント空港から国内便でブハラ空港まで行くため、国際線から国内線の空港に車で移動しなければならず、いつになっても進まない入国審査にやきもきしていました。

 すると、ある男性がAoyamaはいますか、と叫んでいることが分かりました。そこで私が青山ですと言うと、荷物、手荷物を持ってついてきてくださいというので、ついて行くと並んでいる最前列に行き、すぐにセキュリティチェックと入国審査が終了し、待っていた送迎担当のドライバーと地方空港に行くことが出来ました。このとき青山、池田以外に一人旅している若い女性も入国審査をしてくれました。彼女は私達の後の便でタシケントからヒヴァ空港に行くと言っていました。

 上記のサービスは、あらかじめ地方空港に行く外国人に対し行われているものなのかどうかは不明ですが、もし、数10名のウズベック男性等の入国審査をまっていたら、乗り遅れる可能性もありました。

 しかし、日本の著名な旅行代理店のパッケージツアーで来られた20名の日本人等は、入国審査の列にそのままいました。ただし、日本の団体客はタシケントで一泊すると言っていたので、遅れても乗り継ぎトラブルはないはずです。

 実はこの種のトラブルはカナダのハリファックスに米国を経由して行くときにもあり、結局そのときは乗り遅れ、次の便となりました。幸い、あらかじめ預けた荷物は最終目的地に無事に到着していましたが、乗り継ぎ時間が1時間30分程度の場合は、危険です。
 

つづく