パソコンによる環境情報システムのさきがけ環境総合研究所のSuperシリーズ 2024/01/19更新
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道路交通騒音予測システム Super NOISE(H) 環境アセスメント標準モデル ASJ RTN-Model 1975/1998/2003/2008

Super シリーズ共通の情報(主な仕様・便利な諸機能・データ相互活用・動作環境・サポート体制・計算サービス等)はこちらをクリックしてください

Super NOISE(H)とは

 幹線道路、自動車専用道路、細街路、インターチェンジ、ジャンクション、料金所、トンネル、半地下構造他の道路交通騒音影響予測を、環境アセスメント標準モデルASJ RTN-Modelの従来版から最新版までを用いて効率的に行えます。

 車種別交通量、信号有無、加減速、縦断勾配、各種道路構造、各種遮音壁、地表面効果、指向性、排水性舗装、高架構造物音、高架裏面反射、地形、建物等、複雑な要因を考慮した予測、対策検討を行います。

 平面図を画像で画面に表示してマウスで簡単にデータを作成し、平面予測、沿道の両側断面予測、複数の指定した地点の予測が出来ます。

 Super SPLINE/GISで作成した地形による回折減衰、地表面効果、予測点高さを考慮した計算も行えます。

予測モデルの概要

ASJ RTN-Model シリーズ

  • L50 中央値(旧環境基準):ASJ Model 1975
  • LAeq 等価騒音レベル(現環境基準):
    ASJ Model 1998、ASJ RTN-Model 2003、2008、2013、2018

 日本音響学会による環境影響評価、生活環境影響調査の標準モデルです。道路計画、騒音対策検討のため道路管理者、行政、民間コンサル等に用いられているモデルです。

 Super NOISE(H)は上記全てに対応していますので、古いモデルと最新モデルで予測を行う業務にも簡単にモデルを切り替えて比較できます。


最新モデル ASJ RTN-Model 2018

 サードパーティーでは唯一のASJ RTN-Model 2018対応ソフトです。※2023年6月現在 環境総合研究所調べ

 Super NOISE(H)は2019年4月に公表されたASJ RTN-Model 2018(最新モデル)に4月中に対応しユーザーに提供いたしました。2019年度前半のASJ RTN-Model 2018指定の業務にも活用されました。


次期モデル

 2024年4月頃にASJ RTN-Model 2023としての公表が予想される次期モデルに迅速に対応し、サポート期間中のユーザーに無償提供の予定です。


予測対象時間:1時間・24時間交通量条件
  • 1時間交通条件による等価騒音レベル計算
  • 24時間交通条件による24時間+昼間・夜間の等価騒音レベル計算
  • 昼間・夜間の平均交通条件で昼間・夜間の等価騒音レベル計算(計算時間の大幅短縮)
  • 指定した開始、終了時間の等価騒音レベル計算


3次元表示の例(断面予測+平面予測)

日本音響学会ソフトとの比較

 日本音響学会はASJ RTN-Model 2018の計算結果の確認の目的でソフトウェアを有償頒布しています。

 一方、Super NOISE(H)は実務で使用するために開発されており、ASJ RTN-Modelの本文に示されたモデルにはほぼ全てに対応しています。(散乱反射等、実務上非現実的なものと一部例外を除きます)

 以下は日本音響学会ソフトとSuper NOISE(H)のモデル対応状況の概要を比較したものです。

Super NOISE(H)と
日本音響学会ソフト(ASJ RTN-Model 2018版)
ASJ RTN-Model 2018対応状況の比較

項目 ○:対応
×:対応無し
Super NOISE(H) 日本音響学会頒布ソフト
ソフトウェアの目的  業務、
調査研究
ユーザ自身の検算
道路構造 平面、盛土、切土、高架
(道路一般部)
信号交差点部 非定常
準精密法
・簡便化
※1 ×
準精密法 ※1 ×
トンネル抗口周辺部
掘割部(スリット法)
半地下部(指向性点音源)
高架・平面道路併設部、複層高架部 スリット法
散乱反射法 ※2
インターチェンジ部 ×
連結部 ×
音源
特性
定常・非定常走行区間
(密粒舗装、排水性舗装(敷設後の経年変化)、高機能舗装U型)
縦断勾配に関する補正
指向性に関する補正
高架構造物音
(走行速度、橋種別)
加速・減速区間 ×
ハイブリッド・電気自動車 × ×
回折補正 音源特性
(密粒舗装、排水性舗装、高架構造物音)に応じた回折補正量
ナイフウェッジ
直角ウェッジ
吸音性障壁
多重遮音壁 二重
三重以上
制限無し
(計算は三重)
×
張り出し型遮音壁
先端分岐型遮音壁
実製品の音響性能評価値を用いた
先端改良型遮音壁
× 
平面道路の低層遮音壁
有限長障壁 ×
築堤・厚みのある遮音壁 ×
透過音を考慮した回折減衰補正 ×
地表面
効果
複数地表面(法面とその他)
(透水性舗装の路面も)
地表面の屈曲(断面形状)
複雑な地形(3次元地形形状) ×
遮音壁とのカップリング
遮音壁直後の地表面反射 ×
その他
伝搬に
関する
計算方法
空気の音響吸収 ×
気象の影響 ×
周波数ごとの伝搬計算法 × ×
波動数値解析による騒音の計算方法 × ×
建物群背後における計算方法 実用計算法 ×※3
詳細計算法 ×
出力 時間別 平面コンター図 ×
断面コンター図 ×
地点別結果リスト
昼間夜間別 平面コンター図 ×
断面コンター図
地点別結果リスト
寄与レベルリスト
予測条件リスト
その他 旧バージョンデータの読み込み
旧モデル(ASJ RTN-Model 1975, 1998, 2003, 2008, 2013等)対応 ×
別製品
画像ファイルの読み込み、表示
マウスによる座標指定
カラーコンター
図の作成
任意色 ×
JIS Z8731
3次元コンター図、
地形上の結果表示図の作成
×
対象道路 直線道路 交差点部
以外
平面 ×
断面
交差点部 平面
断面 ×
任意の形状の道路 交差点部
以外
平面 ×
断面 ×
交差点部 平面 ×
断面 ×
今後の機能追加・モデル追加予定
随時改良
×

※1:データを自由に設定出来るため、準精密法等に対応したデータを作成可能

※2:計算量が膨大になり実務上現実的ではないため対応保留していましたが2024年1月に対応しました

※3:詳細計算法に対応しているため、計算量を減らすことが目的の実用計算法は不要




複雑な地形・道路構造の例(ジャンクション)

騒音予測で考慮される要素

 道路交通騒音予測では主に以下の要素が考慮されます。以下はNOISE(H)でASJ RTN-2018を選択した場合です。


点音源の座標:音源の位置

  • 道路リンクと受音点の距離に応じて最適化した間隔で点音源が自動的に配置されます。
  • 音源Z座標は地形※からの高さか、縦断勾配図の計画高か選択できます。
    ※地形データはSuper SPLINE/GIS(別売)により国土地理院の基盤地図情報や等高線図等から簡単に作成できます。

パワーレベル:音源の音の大きさ

 モデルおよび以下の条件による式で計算されます。

  • 車種(2車種分類、3・4車種分類および2輪車)
  • 指向性(上の階等への影響考慮等・半地下構造)
  • 走行速度
  • 走行モード(非定常、定常、加速、減速、徐行)
  • 一般道、自動車専用道、料金所付近、インターチェンジ、連結部・交差点、料金所(停止時)、本線ETC、インターチェンジETCの別
  • 舗装(密粒・排水性・高機能舗装U、経年変化)
  • 縦断勾配
  • 高架構造物音

距離減衰:音源から受音点の距離による減衰

  • 半空間に広がることによる幾何減衰
  • 音源、受音点の3次元座標により伝搬距離を計算

空気・気象の考慮:空気による吸収、風の影響

  • 空気による吸収の考慮
  • 直線道路の風向・風速の影響

地表面効果:地面による騒音の吸収効果

  • 盛土・切土の法面、沿道の地表面の種類(アスファルト、固い地面、草地、柔らかい畑地)排水性舗装の路面毎の伝搬高さ(地形考慮)による減衰量

回折減衰:回り込み(行路差)による減衰効果

  • 道路交通騒音の周波数特性を前提とした補正量計算式によりA特性を直接計算(周波数別の計算が不要)
  • ナイフウェッジ(遮音壁等)
  • 直角ウェッジ(建物、盛土・切土の法肩、高架構造物音の高架構造)※地形による回折減衰考慮
  • 吸音性・統一型遮音壁による吸音効果の補正
  • 張り出し型遮音壁、先端改良型遮音壁
  • トンネル抗口音(直接音)の抗口における回折
  • 建物、建物群背後の回折

透過損失:遮音壁を通り抜ける経路の減音効果

  • 遮音壁を通り抜ける経路の透過損失の考慮

反射:壁・地面・高架裏面による反射音

  • 遮音壁背後の地面反射
  • 高架裏面による反射(鏡面反射、吸音率考慮)
  • 堀割の両壁面による多重反射(吸音率考慮)
  • 建物、建物群による反射

トンネル抗口音:トンネル内走行音

  • 直接音、反射音・拡散音を予測して合成します。
  • 直接音:トンネル内の仮想点音源からの直接音
  • 反射音・拡散音:トンネルの内部の反響音を抗口の仮想面音源として計算(指向性を考慮)
  • トンネル内の吸音対策、排水性・密粒舗装を考慮

便利な諸機能

 以下は Super NOISE(H)特有の機能です。他に共通仕様に示すものがあります。


Z座標のコピー

  • 縦断勾配図の計画高を入力した1車線のZ座標を他の車線や高架高欄・裏面にコピーでき作業時間短縮

道路リンクの複製・平行移動

  • 道路リンクを複製し他の車線を簡単に作成
  • 道路リンクの平行移動

交通条件一括設定

  • 24時間交通量・速度を同期番号毎にCSVファイルから一括設定できます。
  • 一括設定ファイルを用いることで、大規模データの交通量を簡単に間違いなく変更できます。

2つのデータの比較

  • 2つのデータファイルの違いを一覧として出力し変更点を簡単に確認できます。

盛土作成支援

  • 盛土では回折点と路端が同じ座標になるので、一方から他方のデータを自動作成する機能があります。

沿道環境基準による評価

  • 平面計算結果を沿道環境基準(類型別、昼夜別)により評価し色分け等で表示できます。地域類型はマウスで任意の範囲に指定できます。
  • 遮音壁高さの検討の際、環境基準を目標にできます。(共通仕様参照)

パワーレベル補正

  • 独自の舗装、車両等、ASJ RTN-Modelの値とは異なる補正を行って計算したい場合、パワーレベルの補正値を大型・小型車類毎に設定できます。

予測結果表示


交差点周辺騒音レベルの例


高架平坦併設道路の断面予測の例
高架構造物音・高架裏面反射音・張出型遮音壁・上方向回折



カラーメッシュ表示イメージ


建物群背後における騒音予測の例

トンネル抗口騒音騒音予測の例(断面+平面予測)


勾配グラフの例(騒音レベル)


任意の視点からの景観3次元表示


任意の視点からの平面予測結果3次元表示


応用分野の例

  • 道路事業、建設工事、商業・業務施設開発事業計画、廃棄物処理施設計画に伴う建設工事時、供用時の道路交通騒音予測(環境アセスメント)
  • 大規模小売店舗の立地による将来の道路交通騒音の近隣への影響予測
  • 既存道路の騒音対策(遮音壁の設置範囲・高さの検討、高架構造裏面吸音設置、低騒音舗装)の検討
  • 交通量・騒音実測調査に基づく、沿道における現況の道路交通騒音の分布把握調査

■お問い合わせ■

ERI 株式会社 環境総合研究所

〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-31-9-401 TEL 03-6421-4610 FAX 03-6421-4611
連絡先メールアドレス:office@eritokyo.jp(担当:鷹取)

(C)Copyright by 株式会社 環境総合研究所
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参考資料:

ASJ RTN-Model 2018対応リリース情報(2019/4/23掲載)

  2019年4月、日本音響学会誌76巻4号(2019)にて公表された最新モデル(ASJ RTN-Model 2018)に対応いたしました。検証の目的でご利用いただけるよう、サポート期間中のユーザー様に早期リリース版を無償で提供しております。新規購入、サポート契約再開等についてのご相談も御連絡ください。

ASJ RTN-Model 2018の主な改良点およびNOISE(H)による対応

  • 車種分類
    ・小型車類に占める小型貨物車の割合が小さくなりデータが少なくなったことから、小型車類を乗用車と小型貨物車に分けず、従来の4車種分類を3車種分類に変更されました。
  • パワーレベル式
    ・最新のデータを反映させてパワーレベル式を見直しされました(密粒舗装のうち小型車類の定常走行)。
    ・排水性舗装の効果を補正量として与えるのではなく、排水性舗装の場合のパワーレベル式を導入されました(定常走行・減衰走行、加速走行)。
    ・なお経年劣化は式として表現されているものの実際にはきわめて小さいことが判明しています。(従来の式で劣化とみえたのは舗装した時期の技術の違いによるものであることがわかっています)
    高機能舗装Uに対するパワーレベル式が追加されました(自動車専用道路の定常走行区間のみ)。
    ・以上より、密粒舗装(定常・非定常)、排水性舗装(一般道路の定常・非定常、自動車専用道路の定常、料金所付近・連結部付近の加速・減速)、高機能舗装U(自動車専用道路の定常)のパワーレベル式がそれぞれ示されました。
  • 縦断勾配
    ASJ RTN-Model2013では縦断勾配の補正は密粒舗装に限定されていましたが、ASJ RTN-Model 2018では密粒舗装に限定されなくなりました(密粒舗装、排水性舗装、高機能舗装Uのいずれにも適用)。
  • 回折補正量の計算式
    ナイフウェッジの計算式が変更になり、さらに自動車走行騒音の係数Cspec密粒舗装について変更、排水性舗装は1年未満が廃止され一本化、高機能舗装Uについて追加されました。
    建物や法肩などの回折補正量の計算式が新たに設けられました(直角ウェッジ)。
    ・直角ウェッジの式を利用して築堤・厚みのある障害物の回折補正量の計算式がナイフウェッジの多重回折の計算式と同じになりました。
    高架構造物音の高架構造による回折減衰の式が、高架橋の種類によってナイフウェッジと直角ウェッジの式を使い分けるよう変更されました。(指定のない高架橋についてはNOISE(H)ではナイフウェッジで計算するようにしております。)
    ・これに合わせてNOISE(H)では盛土・切土の法肩に設定する回折点(としての遮音壁)と遮音壁をデータ上、区別できるようにしました。
    張り出し型遮音壁の回折減衰の計算方法が変更となり厚みのある遮蔽物での回折補正量の式に補正を行う方法となりました。なお張り出し部の幅が50cm未満については直壁として計算するようになっています。(なお、張り出し型遮音壁を含む複数の遮音壁=複数回折の計算方法は示されていません。他にも同様に計算方法が示されていないため「正解」のない組み合わせがあります)
  • 地表面効果
    排水性舗装の路面では固い地面相当の地表面効果が確認されているのでこれに対応しました。
    ・地表面効果が30dBを超えると風や大気の乱れの影響で計算値ほど減衰が生じないため、地表面効果による減衰量は最大30dBとするよう変更されました。
    ・ASJ RTN-Model 2013までは平均伝搬高さの計算時に切土の場合の法肩上の高さが1m未満の時は1mとして計算することになっていましたが、ASJ RTN-Model 2018では道路構造に関わらず平均伝搬高さが0.6m未満の時は0.6mとして計算するよう変更されました。
    ・地表面による超過減衰が始まる距離の計算に用いるZiの計算方法が変更となりました。
  • 遮音壁背後の地面による反射
    ・遮音壁の背後に受音点がある場合、遮音壁より受音点側の地面による反射音を加算するよう変更されました。(ASJ RTN-Model 2013では「加算してもよい」でしたのでNOISE(H)では加算していませんでした。)
  • トンネル抗口音の指向性
    ・トンネル抗口音は直接音と反射音・拡散音(仮想面音源)をそれぞれ計算して合計されます。
    ・このうち反射音・拡散音(仮想面音源)の計算方法に指向性を考慮した項が追加されました。ただしパラメータが「吸音対策なし」のみ示されているため、吸音対策がある場合は従来通り指向性の項のない計算式で計算します。
  • 単独建物の反射音計算の削除
    ・ASJ RTN-Model 2013では単独建物の計算について1パスの方法(上方から回折する経路のみ計算)、上方と側方の回折音を考慮する方法の2通りの計算式が示され、さらに壁面反射音の計算方法が示されていました。(Super NOISE(H)では1パス方法+壁面反射音の計算の組み合わせに対応)
    ASJ RTN-Model 2018では1パスの方法のみが示され、側方からの回折および壁面反射音の計算方法は示されなくなった(ほとんどの場合寄与が小さい)ため、NOISE(H)でもASJ RTN-Model 2018としては上方回折のみの計算を行うこととしました。
  • 建物群の計算方法
    ・ASJ RTN-Model 2018では、従来の方法よりも簡易な実用計算法および実用計算法における計算の省略方法が示されました。
    ・ASJ RTN-Model 2013の建物群の計算方法はASJ RTN-Model 2018では付属資料A8に実用計算法よりもより詳細で正確な計算を行う詳細計算法として示されています。
    Super NOISE(H)では、ASJ RTN-Model 2018においても建物群を選択した場合にはこの詳細計算法により計算を行うことにしました。

  • その他
    ・上記以外に、大型バスのパワーレベルが新たに示され、散乱反射法の計算式が改良されています。また付属資料にはハイブリッド自動車・電気自動車のパワーレベルも示されています。
    ・大型バス、ハイブリッド自動車、電気自動車は2車種分類、3車種分類(従来の4車種分類)毎に交通量を設定する方法になじまないため対応保留としましたが、需要がある場合には対応を検討いたしますので御連絡ください。
    ・散乱反射法については従来も非対応としておりました。これは計算時間が膨大となるため実務での使用は現実的ではないとの判断からの保留です。
    ・回折減衰による補正量は30dBまで、回折行路差20mまでとするかどうかについては検討中です。

Super NOISE(H)と日本音響学会ソフト(ASJ RTN-Model 2018版)
ASJ RTN-Model 2018対応状況の比較

項目 ○:対応
×:対応無し
Super NOISE(H) 日本音響学会頒布ソフト
ソフトウェアの目的  業務、
調査研究
ユーザ自身の検算
道路構造 平面、盛土、切土、高架
(道路一般部)
信号交差点部 非定常
準精密法
・簡便化
※1 ×
準精密法 ※1 ×
トンネル抗口周辺部
掘割部(スリット法)
半地下部(指向性点音源)
高架・平面道路併設部、複層高架部 スリット法
散乱反射法 ※2
インターチェンジ部 ×
連結部 ×
音源
特性
定常・非定常走行区間
(密粒舗装、排水性舗装(敷設後の経年変化)、高機能舗装U型)
縦断勾配に関する補正
指向性に関する補正
高架構造物音
(走行速度、橋種別)
加速・減速区間 ×
ハイブリッド・電気自動車 × ×
回折補正 音源特性
(密粒舗装、排水性舗装、高架構造物音)に応じた回折補正量
ナイフウェッジ
直角ウェッジ
吸音性障壁
多重遮音壁 二重
三重以上
制限無し
(計算は三重)
×
張り出し型遮音壁
先端分岐型遮音壁
実製品の音響性能評価値を用いた
先端改良型遮音壁
× 
平面道路の低層遮音壁
有限長障壁 ×
築堤・厚みのある遮音壁 ×
透過音を考慮した回折減衰補正 ×
地表面
効果
複数地表面(法面とその他)
(透水性舗装の路面も)
地表面の屈曲(断面形状)
複雑な地形(3次元地形形状) ×
遮音壁とのカップリング
遮音壁直後の地表面反射 ×
その他
伝搬に
関する
計算方法
空気の音響吸収 ×
気象の影響 ×
周波数ごとの伝搬計算法 × ×
波動数値解析による騒音の計算方法 × ×
建物群背後における計算方法 実用計算法 ×※3
詳細計算法 ×
出力 時間別 平面コンター図 ×
断面コンター図 ×
地点別結果リスト
昼間夜間別 平面コンター図 ×
断面コンター図
地点別結果リスト
寄与レベルリスト
予測条件リスト
その他 旧バージョンデータの読み込み
旧モデル(ASJ RTN-Model 1975, 1998, 2003, 2008, 2013等)対応 ×
別製品
画像ファイルの読み込み、表示
マウスによる座標指定
カラーコンター
図の作成
任意色 ×
JIS Z8731
3次元コンター図、
地形上の結果表示図の作成
×
対象道路 直線道路 交差点部
以外
平面 ×
断面
交差点部 平面
断面 ×
任意の形状の道路 交差点部
以外
平面 ×
断面 ×
交差点部 平面 ×
断面 ×
今後の機能追加・モデル追加予定
随時改良
×

※1:データを自由に設定出来るため、準精密法等に対応したデータを作成可能

※2:計算量が膨大になり実務上現実的ではないため対応保留していましたが2024年1月に対応しました

※3:詳細計算法に対応しているため、計算量を減らすことが目的の実用計算法は不要


ASJ RTN-Model 2013対応版リリース情報(2014/4/22掲載)

ASJ RTN-Model 2013の主な改良点

  • 伝搬計算
    ・回折に伴う減衰に関する補正に関して、吸音性遮音障壁に対する回折補正量の計算方法が新たに追加された。
  • 道路特殊箇所の騒音
    ・インターチェンジ部について、自動料金収受システム(ETC)を設置した料金所を通過する自動車の速度並びに前後の加速時の加速度が、実測結果に基づき暫定的に設定された。
    掘割・半地下部の指向性点音源モデルの補正式を見直して、より汎用性のある方法に変更された。
    ・半地下部に用いられる吸音ルーバーの設置効果の計算方法が新たに追加された。
  • 建物・建物群背後における騒音
    ・建物群背後における騒音予測には、これまでに線音源モデルによる計算方法が示されてきたが、今回は点音源モデルによる計算方法を新たに追加された。

Super NOISE(H)と日本音響学会ソフト(ASJ RTN-Model 2013版)
ASJ RTN-Model 2013対応状況の比較
(Super NOISE(H)は2014/4現在の仕様)

項目 ○:対応
×:対応無し
Super NOISE(H) 日本音響学会頒布ソフト
ソフトウェアの目的  業務、
調査研究
ユーザ自身の検算
道路構造 平面、盛土、切土、高架(道路一般部)
信号交差点部 非定常
準精密法・簡便化 ※1 ×
準精密法 ※1 ×
トンネル抗口周辺部
掘割部(スリット法)
半地下部(指向性点音源)
高架・平面道路併設部 スリット法
散乱反射法 ×※2
インターチェンジ部 ×
連結部 ×
回折補正 通常の直壁
吸音性障壁
多重遮音壁 二重
三重以上
制限無し
(計算は三重)
×
張り出し型遮音壁
先端分岐型遮音壁
実製品の音響性能評価値を用いた
先端改良型遮音壁
× 
平面道路の低層遮音壁
有限長障壁 ×
築堤・厚みのある遮音壁 ×
透過音を考慮した回折減衰補正 ×
地表面効果 複数地表面(法面とその他)
地表面の屈曲(断面形状)
複雑な地形(3次元地形形状) ×
遮音壁とのカップリング
その他伝搬に関する
計算方法 
音源特性(密粒舗装、排水性舗装、高架構造物音)
に応じた回折補正量
スリット法に対応した反射補正量
低層遮音壁の回折補正量
空気の音響吸収 ×
気象の影響 ×
建物・建物群背後における騒音 点音源モデル ×
線音源モデル ×
周波数ごとの伝搬計算法 × ×
波動数値解析による騒音の計算方法 × ×
音源特性 定常・非定常走行区間
(密粒舗装、排水性舗装(敷設後の経年変化))
縦断勾配に関する補正
指向性に関する補正
高架構造物音(走行速度、橋種別)
加速・減速区間 ×
出力 時間別 平面コンター図 ×
断面コンター図 ×
地点別結果リスト
昼間夜間別 平面コンター図 ×
断面コンター図
地点別結果リスト
寄与レベルリスト
予測条件リスト
その他 旧バージョンデータの読み込み
旧モデル(ASJ RTN-Model 1975, 1998, 2003, 2008等)対応 ×
別製品
画像ファイルの読み込み、表示
マウスによる座標指定
カラーコンター図の作成 任意色 ×
JIS Z8731
3次元コンター図、地形上の結果表示図の作成 ×
対象道路 直線道路 交差点部
以外
平面 ×
断面
交差点部 平面
断面 ×
任意の形状
の道路
交差点部
以外
平面 ×
断面 ×
交差点部 平面 ×
断面 ×
今後の機能追加・モデル追加予定
随時改良
×
※1:データを自由に設定出来るため、準精密法等に対応したデータを作成可能
※2:計算量が膨大になり実務上現実的ではないため対応保留、希望があれば対応検討

 以下はASJ RTN-Model 2008以前の更新情報です。当時のSuper NOISE(H)更新情報の案内資料から転載したものです。以下に未記載で対応済みの部分もございます。(原則としてASJ RTN-Modelの本文記載分は対応)

ASJ RTN-Model 2008対応版リリース情報(2009/4)

ASJ RTN-Model 2008の主な改良点

  • 音源特性
    • 二輪車のA特性パワーレベルの計算方法が示された。
    • 自動車専用道路と一般道路の連結部、信号交差点付近の加速、減速時のA特性パワーレベルの計算方法が追加された。
    • 排水性舗装等の騒音低減に関して、走行速度に対する依存性、経年劣化、加速・減速時の低減量などの見直しにより、計算方法の変更、追加が行われた。定常走行区間だけでなく、非定常走行、加減速区間へも適用できるようになった。
  • 伝搬計算
    • 回折減衰について、密粒舗装(一般の舗装)と排水性舗装についての計算方法の見直し、高架構造物音に対する回折減衰計算方法の追加
    • 高架構造物による上方向への回折減衰の考慮の方法が示された。
    • 張り出し型遮音壁による回折減衰の計算方法の追加
  • 道路特殊部
    • 自動車専用道路と一般道路の連結部、信号交差点部における実用的な計算方法が示された。
    • 掘割・半地下部の指向性点音源モデルの補正式が見直され、より汎用性のある方法に変更された。指向性パラメータが変更、追加された。
  • 高架構造物音
    • 高架構造物音のA特性パワーレベル計算式の定数項の値が更新された。
  • 単独建物・建物群背後
    • 単独建物による回折減衰、反射音や建物群背後における複雑な反射を考慮して、個別の地点ついての計算方法が追加され、コンターの描画等が可能となった。
  • その他
    • 遮音壁を透過する騒音について一般的な遮音壁の透過損失の目安が示された。

ASJ RTN-Model 2003対応版リリース情報(2004/9)

ASJ RTN-Model 2003の主な改良点

  • 自動車走行パワーレベルモデル式関係

    • 排水性舗装(小型・大型車、一般・自専別、施工後経過年を考慮)
    • 縦断勾配に関する補正(密粒舗装、大型車類、上り勾配)
    • 指向性に関する補正
    • その他
  • 伝搬計算関係
    • 排水性舗装に対する回折減衰補正
    • 築堤による回折減衰
    • 多重障壁による回折減衰
    • 空気の音響吸収による減衰に関する補正
    • 風の影響による騒音の変動に対応(任意の風向・風速に対応)
    • 高架裏面反射の遮音壁がある場合の経路に対応(スリット方式)。
  • 特殊部
    • トンネル坑口周辺騒音(直接音、反射・反響音、排水性舗装考慮)
    • インターチェンジ部、信号部における加速・減速のユニットパターン自動設定に対応
    • インターチェンジ料金所、信号部における停止時の騒音レベルに対応
  • その他の音源

    • 高架構造物音(橋種別、走行速度を考慮)