パソコンによる環境情報システムのさきがけ環境総合研究所のSuperシリーズ 2023/07/14更新
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風力発電環境影響予測システム Super NOISE(W)

Super シリーズ共通の情報(主な仕様・便利な諸機能・データ相互活用・動作環境・サポート体制・計算サービス等)はこちらをクリックしてください

Super NOISE(W)とは

 風力発電立地に関わる自主アセス、環境影響評価等の主要予測項目である騒音・低周波騒音、景観(定量評価)、日影・シャドーフリッカーの予測・評価を1つのソフトウェアで行える唯一の統合ソフトウェアです。

 風力発電の標準モデル、国際モデルに対応し、国内外の標準的な予測・評価をわかりやすい簡単な操作で実施できます。

 複雑な地形を簡単な作業で作成し、短時間でデータを構築できるので、地域や立地位置、風車の規模や数を変更して何度でも予測シミュレーションを実施可能です。

騒音・低周波音

 1基からウィンドファームまで以下のモデルを用いた騒音、低周波音の予測を行います。


NEDOマニュアル

(風力発電のための環境影響評価マニュアル 第2版)、

 小規模風力発電事業のための

 環境アセスメントガイドブック

 以下を考慮した騒音予測モデル(※回折減衰は考慮されない)

  • 距離減衰
  • 大気吸収減衰: 0.005dB/mの方法、ISO9613-1の方法

ASJ CN-Model

 上記のモデルにASJ CN-Model の式を組み合わせることで回折減衰を含む次の要素も考慮できます。

  • 地形:回折減衰 、予測点高さの考慮
  • 遮音壁:複数遮音壁の回折減衰、反射(鏡面反射、吸音率考慮)、透過する騒音(透過損失考慮)

複数の風車の騒音予測の例(3次元表示)

ISO9613-2

 ISO(国際標準化機構)の屋外伝搬予測式で以下を考慮できます。

  • 距離減衰
  • 地表面の影響:硬い、多孔質、混合、影響無しを地盤係数として任意の範囲に設定可能)
  • 地形:伝搬高さ、回折減衰、予測点高さの考慮
  • 遮音壁:複数遮音壁の回折減衰、反射(反射率、吸音率を考慮)
  • 大気吸収減衰:ISO9613-1の方法

ISO9613-1(JIS Z 8738)

  • 気温、水蒸気のモル濃度、大気圧から周波数毎の空気吸収を計算



対象周波数(各モデル共通)

 以下のように異なる周波数の想定で予測を行えます。

  • 指定周波数
    • 低周波音:1〜200Hz(1/3オクターブ間隔)
    • 騒音:31.5〜8000Hz(1/1オクターブ間隔)

  • 騒音(A特性)
    • 1/1オクターブ(31.5〜8000Hz)
    • 1/3オクターブ(25〜10,000Hz)

  • 低周波音(G特性、F特性※)
    • 1/3オクターブ(1〜200Hzから選択)
      ※地点別予測でF特性のCSV出力

景観(定量評価)

 以下の3種類の方法で定量的な景観予測を行います。
 一般には可視・不可視領域、垂直見込角が用いられています。

可視・不可視領域(可視風車数)

  • 地形を考慮して風車が見える範囲(可視領域)、複数の風車がある場合には見える風車の数を地図上に表示します。
  • 地点毎に見えている風車一覧をCSV出力できます。


可視領域の例(見える風車の数による色分け)


可視領域の3次元表示例


風車の設定画面
座標、風車の寸法、騒音予測関連データ等の設定

垂直見込角

  • 風車が見える大きさの景観への最大の影響を評価します。
  • 一番大きく見える風車が視野に占める垂直方向の見込角を計算します。

水平視野角

  • 垂直見込み角と同様に風車の見える大きさの評価ですが、垂直見込角が最大の影響であるの対して水平視野角では総合的な影響を評価できます。
  • ブレードが回転する円の横幅が視野に占める角度(視野角)を全風車について合算し、総合的なインパクトを評価します。


垂直見込み角の例


垂直見込み角の3次元表示例


垂直見込み角のコンター表示例

日影・シャドーフリッカー

日影・シャドーフリッカー

  • 日影:ブレードが回転する円、タワー、ローターによってできる影を予測
  • シャドーフリッカー:回転するブレードの影の予測地上でチラチラとし、ストレス・不快感を生じさせる
    風車静止時は影響が無いため稼働率を考慮
    年間の気象データ(1時間値、10分値)を用いてブレードの向き、稼働状況を考慮した予測も可能

年間時間・日最大時間

  • 年間時間:1年間(指定した期間)を通じた日影・シャドーフリッカーの合計時間
  • 日最大時間:1年間(指定した期間)のうち日影・シャドーフリッカーの影響が一番大きい日の時間

年間日影時間予測の例


日最大日影時間予測の例

対象期間・時刻等の指定

  • 開始日・終了日:通年、冬至、夏至、春分・秋分の日、指定した期間を対象にできます。
  • 開始時刻・終了時刻:24時間、指定した時間帯を対象にできます。
  • 計算間隔の指定:計算対象日、時間の間隔を変更し計算の正確さと計算時間のバランスを調整
  • 太陽高度角下限値:地平線近くの建物、地形の影響の考慮して一定高度以下を対象外とする(日の出直後、日没直前の時間帯の除外)

冬至1日の日影図(1時間刻み)の例

緯度経度の考慮

  • 地形作成時に設定した緯度経度を用いて年間を通じた太陽の時間毎の位置、高さを計算

影の形状の想定

  • ローター面は太陽に対して垂直(影の範囲が最大になる向き)を想定(風向による向きの考慮対応予定)
  • タワーおよびナセルのみの日影の計算も可能

地形の考慮

  • 風車の高さにおける地形の考慮
  • 地形による(影がおちる地面の高さによる)影の形状への影響の考慮
  • 地形の影の範囲には風車の影ができないため除外

到達距離指定

  • 影が到達する最大距離を指定することもできます。

数値地図(標高)から作成した地形データ表示例

各国の指針値・日本の指針値による評価

  • シャドーフリッカー・影がかかる年間合計時間が30時間/年を超えないこと(ドイツ、英国、デンマーク、カナダ)
  • シャドーフリッカー・影がかかる1日の時間の年間最大値が30分/日を超えないこと(ドイツ、英国、デンマーク)
  • 日本の指針
    • 1時間又は30分毎の日影図の作成
    • 1時間日影から5時間日影までを1時間又は30分毎の等時間日影図の作成

便利な諸機能

 以下は Super NOISE(W)特有の機能です。他に共通仕様に示すものがあります。 実務を効率的に行うための様々な機能があります。以下はその一例です。

地形データ作成

  • 基盤地図情報(標高)等から地形を簡単に作成できます。(共通仕様参照)

複数の座標系

  • 予測範囲の原点からの距離、平面直角座標系(公共座標系・19座標系)、緯度経度を切り替えて、入力、表示できます。

データベース

  • 周波数毎のパワーレベル、吸音率、透過損失をデータベースに登録して簡単に呼び出せます。追加、編集、検索が可能です。

ISO9613-1による空気吸収減衰条件検討

  • 気温、湿度、気圧をスライダで変更し、周波数毎およびA特性における減衰量を簡単に検討できます。

日影・シャドーフリッカーの詳細分析

  • 時間毎、風車毎、予測地点毎の詳細な影響時間一覧CSVにより、どの風車がどの予測地点に対して、いつどれくらいの影響を与えるか検討することができます。

日影・シャドーフリッカーのアニメーション表示

  • 日影、シャドーフリッカーの動きをアニメーションで影が動く様子を表示し説明会等で活用できます。アニメーション表示は全てJPEGファイルとして保存でき、特定の日時の状況を確認できます。

予測結果表示


複数の風車の騒音予測の例(カラーメッシュ)


複数の風車の騒音予測の例(コンター)


複数の風車の騒音予測の例(コンター塗りつぶし)

騒音勾配・地形勾配グラフの例


シャドーフリッカー計算アニメーション表示の画面例


任意の視点からの景観3次元表示


任意の視点からの平面予測結果3次元表示


応用分野の例

  • 構想段階、計画段階の配置検討、
  • 環境影響評価、自主アセスメント、
  • 近隣地域への説明など各段階で活用できます

■お問い合わせ先■

ERI 株式会社 環境総合研究所

〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-31-9-401 TEL 03-6421-4610 FAX 03-6421-4611
連絡先メールアドレス:office@eritokyo.jp(担当:鷹取)

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