エントランスへはここをクリック　　　

千葉県北東部寺社短訪 　 安久山の大シイ（匝瑳市） 青山貞一 Teiichi Aoyama・池田こみち Komichi Ikeda 2021年11月19日視察 2021年11月24日公開 独立系メディア　E-wave　Tokyo

総合メニュー 観福寺1　 観福寺2　　観福寺3 　 観福寺4 　　観福寺5 昼食　　円静寺　 日枝神社１ 　日枝神社2 　日枝神社3 安久山の大シイ　　飯高神社再訪1　 飯高神社再訪2 妙興寺１　　妙興寺2 　　妙興寺3 　　妙興寺4 　安久山の日枝神社の視察を終え、次の飯高神社（再訪）に移動する途中、民家の入り口に「安久山の大シイ」という小さな看板があるのを見つけ、せっかくだからちょっと見ていこうと車を止め、青山が写真を撮りに降りたら、その民家のご主人が調度、庭仕事をしていらして、「どうぞどうぞ、車は駐車場に駐めてご覧下さい。」と声を掛けて下さった。 「安久山の大シイ」の案内板 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9990　2021年11月19日 　さっそく敷地内に車を駐め、見学させて頂くことにした。大きなシイは、民家の入り口付近にもあって、その木を眺めていたら、「いいえ、大椎は、これではなく、屋敷内の奥にありますからご案内します。」とお庭の奥に案内して下さった。 　そこには、まるで熱帯地方のような立派な板根を持つ樹齢1000年とも2000年とも言われる主のような巨樹「安久山の大椎」がどっしりと構え、周囲にオーラを発していた。 「安久山の大シイ」 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9990　2021年11月19日 「安久山の大シイ」 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9990　2021年11月19日 　木登り冒険好きの子供が喜びそうな縦横に枝が伸ばし、根は板状に張りだしてまるでジャングルの中のような出で立ちだ。家のすぐ裏手になるが、根を踏んで傷めないように、飛び石を置き、周辺には山野草を育て、美しい風情の中、大椎がその民家を守っているようにも見えた。 　ご主人（平山家の現在の当主）によると、樹医など複数の専門家に鑑定してもらったところ、樹齢は1000年～2000年ということで明確にはわからないとの見解だったという。 　この屋敷に隣接して、地形がやや谷になっており、いわゆる谷津田と里山が広がっている。そこもこの平山家の敷地とのことで、今は一部休耕田になっているがNHKの里山100選にも選ばれるほど見事な景観と身近な自然の宝庫となっていた。 平山家の庭 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9990　2021年11月19日 　お庭は綺麗に手入れされ、数年前までは生活していた母屋は今は古民家として一般に貸し出す事業を行っているとのことだった。広々とした玄関、囲炉裏を具えた居間、時代を感じさせる煤で黒光りした竹の自在鉤がその家の歴史を感じさせた。 　その奥には書院棚のあるお座敷が二間、日当たりのいい廊下がぐるっと取り巻いている昔ながらの間取りの古民家は、天井や床に艶のある松の一枚板が贅沢に使用されており、昔ながらの「名主」としての農家の豊かさを感じさせる佇まいだった。 平山家のお屋敷 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9990　2021年11月19日 　当代のご主人は、居間は屋敷と庭、大椎、里山を一体的に守っていくために、「地域のみなさんや全国のみなさんにこの地域の良さを知ってもらうことが大切」と考えて、株式会社を設立し、古民家を使いながら、里山や周辺の寺社を訪ねて歴史を学び、環境資源を活用しながら地域を守っていきたいとのお話しをうかがい、この地を後にした。 平山家のお屋敷 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9990　2021年11月19日 　お庭には、たくさんの猫たちがのんびりとひなたぼっこをしていたが、外猫として世話をしているとのことだった。猫たちにとっても安らげる空間のようで訪れる人々のこころを和ませてくれる。 　以下は、千葉県匝瑳市のWebサイトでの大椎の紹介である。 ◆見るものを圧倒する神秘的な巨樹 　　出典：千葉県匝瑳市公式Webサイト 　見るものを圧倒する神秘的な巨樹の画像匝瑳市飯高地区にある「安久山のスダ ジイ」は、幹周りが10mにもなる、全国でも有数の大きさを誇るシイの木です。 そして、必見すべきはその根です。 　板根状になった根回りは今にも歩き出しそうなくらい曲がりくねり、自然の持 つ力強さがひしひしと伝わってきます。 　熱帯雨林とは気候が全く違うここ千葉県で、このような板根がみられるのは極 めて珍しいです。 ◆周辺には緑豊かな谷津田が広がる 　周辺には緑豊かな谷津田が広がるの画像NHKの番組で「ニッポンの里山100選」 に選ばれた匝瑳市飯高地区の里山では、静かにまちを見守る巨木や、季節の美し い花々と触れ合えます。名所、旧跡の間を彩る豊かな自然の香りが、現代に生き る人々の心をそっと支えてくれるでしょう。 飯高神社再訪1へつづく