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本コラムの分類<世界紀行>
◆円高を生かし世界を旅しよう! (1) (2) (3) (4) (5) ところで現在(2010年9月28日)為替レートがどうなっているかと言えば、1ドル=84.2円、1ユーロ=113.5円であるが、これでも一年前、二年前、三年前に比べても、円高である。 私は毎年、世界各国を旅している。その概要は、独立系メディアの世界紀行に掲載しているので参照して欲しい。 たとえば2年前(2008年)の2月にイタリアにでかけた。このときはミラノ、ローマ、ナポリ、ソレント、アマルフィなどにでかけた。 当時の為替レートは、下の図で分かるように1ユーロは約160円であった。ローマでは、空港の公設とおぼしき両替屋で手数料を含め1ユーロ190円もボラレタことを覚えている。 円の対ドル、対ユーロ為替レートの推移 しかし、現在は上記のように1ユーロが113.5円だがら、仮にローマ空港のインチキ両替屋でも、1ユーロは最悪でもせいぜい140円程度だろう。もちろん、成田などで両替してゆけば、1ユーロは悪くても115円程度で替えられるはずだ。 同じ2008年の3月には、現地調査でカリフォルニア州にでかけた。このときは上の図にあるように1ドル=約105円であった。 サンフランシスコでは、空港近くのホテルを定宿とした。このホテルの料金は諸税・サービス料を含めて1泊45ドルであった。日本円にすると、45ドル×105円=4725円とメチャ安であった。 このホテルはカリフォルニア州内あちこちにホテルをもつチェーンホテルである。サクラメントでもサンディエゴでも40〜45ドルと安いのだが、だからといってダウンタウンのよほど高級ホテルに泊まらなければ、一泊50〜60ドルのホテルは多数ある。何せ、日本のホテルが高すぎるのだ。 このSFOのホテルの現在の料金がいくらかを知るためWeb検索したところ、一泊46ドル(シングル、ツインいずれも)であった。今のレートだと、46ドル×84.2円=3873円となり、20%弱もさらに安い。東横インも真っ青の料金だ(嗤い)。 もし、友達と二人で宿泊すれば、一人あたり1937円となる! このホテルチエーンのホテルの部屋はすごく広い。簡単な朝食も付いている。当然、トイレ、お風呂、空調などもひととおり各部屋についている。レンタカーを使う場合でも、駐車料は無料である。当然、米国のガソリン代は日本に比べて少なくとも2〜3割は安い。 ただし、これは何も米国だけのことではない。この春(2010年2月)、私は欧州のバルト三国に現地調査ででかけたが、ラトビアの首都リーガのホテルは、一泊朝食付きの広い部屋(シングル、ツイン)が44ユーロだった。 このときのレートで1ユーロ=約125円だった。したがって44ユーロ×125円=5500円だった。現在はといえば、44×114円=5015円となる。 リーガの旧市街全貌 宿泊先ホテルは左上の端を渡ってすぐのところ。 このホテルは、現在、アイランドホテルという名となっているが、もともとはバルト3国共同出資してつくった航空会社が直営していた。その後、民間のホテルとなった。朝食もすごく豪華だし、当然、部屋も広い。日本なら一泊1万6000円以上するだろう。友達などと2人、3人で泊まれば一人あたりは2500円程度になる。私たちは朝食時にいつも昼食用のサンドウィッチをつくって持参していたので、結構、豪華な旅行を超リーズナブルに行っていたことになる。 下は南イタリアのソレント(実際はサンタニエーロ)で泊ったホテルである。窓からナポリ湾側を見れるすばらしいホテルだった。2月のシーズンオフだったので一泊4000円以下で泊まれた。ここの朝食もそれなりにすばらしかった。南イタリアでは、一回タクシーを使った以外、徒歩と路線バス、列車を使ったので、交通費もほとんどかからなかった。このホテルには延泊したが、ホテルホテルのマネージャーと交渉し、延泊分は一泊3600円にしてもらった。この種の交渉も結構楽しいものだ。 ソレントで宿泊したホテル 窓からナポリ湾側を見る シーズンオフだったので一泊4000円以下だった 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 ソレントからかのアマルフィ海岸へも路線バスで行った。下はそのときのチケットである。たまたまソレントとアマルフィ1日乗り放題切符が3.9ユーロ、今なら444円である。ソレントからポジターノ、アマルフィ海岸さらにラヴェッロまでを往復して444円はただみたいだ。通常のバス切符でもソレントからカントーネ海岸まで行けた。わずか125円である。
南イタリアのソレント、アマルフィ海岸まで足を伸ばすとローマやミラノの雑踏にはない、憩いや安らぎが感じられる。 サンタニエーロ→ソレント→カントーネのバス路線 このように、今の円高のもとで、日本側の代理店を通さず、自分で日本からホテルをブッキングすれば、高品質、高サービスのホテルがメチャクチャ安く泊まれることになる。代理店を通すと、場合によってだが、円高差益が還元されず、代理店の懐にはいるから要注意である。 下は、その一例である。場所はスロバキアのブラチスラバだ。代理店を使い日本で円ベースで予約したが、たまたま現地の受付で料金を聞いたら日本円換算で3割も安かった!日本で予約する場合は、必ずドル建てなり、ユーロ建てで予約すること。 スロバキアのブラチスラバのホテル 今や日本人観光客も多くなった ドブロブニクだが、私たちが行ったときは、ほとんど日本人には会わなかった。ドブロブニクのホテルは狭く高いので、隣町に宿をとった。ホテルの真ん前がバス停だったのでバスで通った。シーズンオフだったこともあり1泊何と3600円と超リーズナブルで3泊した。 アドリア海の真珠と言われるクロアチアのドブロブニク アドリア海の真珠と言われるクロアチアのドブロブニク もちろん失敗したこともたくさんある。2009年3月でかけたポーランドのクラクフのホテルは日本から予約して一泊4000円ほどでリーズナブルだったが、中央広場に近いのは良かったが、何とエレベータなしの5階の部屋だった。スーツケースを持ち上げるだけで疲れてしまった。この種の情報は書かれていないことが多いので要注意だ。 海外のホテルの予約方法だが、Web上で簡単に予約ができる。 以下は筆者が主に欧州旅行で常用している世界各国のホテルが簡単確実かつ廉価に予約できるWebサイトである。 世界各国の言葉が使えるが、円高を生かすにはユーロか米ドルで予約するのがポイントである。 もちろん、欧米諸国だけでなく、アジア、アフリカ、中近東、南米、オセアニアなど世界各国のホテルが予約できる。大部分のホテルは、朝食付き、駐車無料、インターネット接続が無料で可能である。 ◆世界各国のホテルが簡単に予約できるサイト http://www.a-evropa.com/world-hotels ただし、多くの場合VISAなどカードが必要となる。ブッキング時点でお金が引き落とされることもある。その場合は、現地での支払いは現金(現地通貨)あるいはカードでプラスアルファのみの支払いとなる。Web上で予約をすると確認メールが送られてくるので、必ずそれを印字して現地に必ず持参すること。万一トラブルとなった場合にはそれを見せれば問題解決する。 このように、ホテル代は間違いなく円高差益が還元される。 つづく |