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1 2 3 4 5 6 5. 3次元流体シミュレーションと簡易シミュレーションの違い 下は左側が3次元流体モデルによるシミュレーション、右側が正規プリュームモデル(地形を考慮できない簡易モデル)による比較です。高濃度汚染の到達距離、高濃度部分の面積などが全く異なることが分かります。 以下は東北電力女川原発を事例としています。 出典:青山貞一 講演時使用パワーポイント 下は3次元地形図の上に3次元流体シミュレーション結果を重ねたものです。 出典:青山貞一 講演時使用パワーポイント シミュレーションにおける精度を確保する上での重要な地形の考慮ですが、下図をご覧いただければわかるように、地形を考慮することによりしない場合に比べて大幅に放射線の濃度パターンが異なることが分かります。 これは北海道電力の泊原発を事例としています。これは青山の札幌講演会で使用したパワーポイントです。 地形の考慮の重要性。これは北海道泊原発の北風の場合 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 以下は伊方原発事故時における地形を考慮した3次元シミュレーションと地形を考慮できない簡易シミュレーションの違いを北東風の場合と、西南西風の場合について比較したものです。 当該地域は非常に地形が複雑であることから同じ風向の風であっても、汚染の流れ方は全く異なることが明確に分かります。 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 下は伊方原発事故時における環境総合研究所の地形を考慮した本格的な3次元流体シミュレーションと地形を考慮できない原子力規制庁の簡易な正規プリュームモデルを比較しているNHK松山の四国羅針盤、広域避難の映像の一部です。 地形を考慮したモデルでは大分に赤い部分の先端が届いており、かつ拡散幅も広くなり影響範囲が広いのに対し、簡易モデルは赤い部分が大分まで届かず、かつ拡散幅も狭く影響範囲が小さくなっていることが分かります。 出典:NHK松山 四国羅針盤 広域避難 2015年11月20日四国四県で放映 つづく |