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シルクロードの今を征く

Now on the Silk Road 中国歴史・文化概説

 ヤグノブ人

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月 更新:2020年4月1日
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本中国の歴史と文化の解説は、Wikipedia(日本語版、英語版)それに中国の百度百科を日本語に訳して使用しています。また写真は現地撮影以外に百度百科、Wikimedlia Commonsを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名を記しています

 この部分は参考情報です。必要に応じてごらんください!

ヤグノブ人

 ヤグノブ人(ヤグノブ語: yaγnōbī́t、 タジク語: яғнобиҳо, yağnobiho/jaƣnoʙiho)はタジキスタンの少数民族です。ヤグノビとも呼ばれます。

 タジキスタンソグド州のヤグノブ川上流のヤグノブ渓谷、クール、バルゾブ川に居住しています。アム川をこえて広く中央アジアに居住していたソグド語話者の子孫と言われています。

 ヤグノブ人はイラン語群に属するヤグノブ語話者です。ヤグノブ語はソグド語の直系の言語と考えられていて、学術的には現代ソグド語とも呼ばれます。

 ヤグノブ人の人口はおおよそ2万5000人いるといわれています。

 ヤグノブ人は伝統的に小麦、大麦、豆果を生産し、牛、ロバも育成していました。また、伝統的な手工芸品として男性は織物を女性は陶器の食器を生産しています。

歴史

 ヤグノブ人はソグディアナが起源ですが、8世紀にイスラム教徒の侵入で敗北して、高地の渓谷に移住しました。ヤグノブ人はイスラム教スンナ派ではあるもののゾロアスター教のようなイスラム化以前の宗教の要素がいまだ保たれています。

 20世紀になってもヤグノブ人のもともとの居住地は道路や電気が整備されない地域でした。1930年代にはソビエト連邦の大粛清により、多くのヤグノブ人が亡命しましたが、最も衝撃的な出来事は1957年から1970年のヤグノブ渓谷の山岳地帯からタジキスタンのステップ気候の低地への強制移住とも言われています 。

 1983年にヤグノブ渓谷に帰還し始めました。このとき、平原に残ったヤグノブ人は子供がタジク語を学校で勉強するというようにタジク人との同化する傾向があります。今もヤグノブ渓谷への帰還者の大半は電気や道路から隔絶された生活を送っています。

ヤグノブ語

 ヤグノブ語(ヤグノブご)はインド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派のイラン語群に属する言語です。ヤグノビとも呼ばれる。ヤグノブ川(英語版)上流のタジキスタンのザラフション地域にあるヤグノブ渓谷で話されている。ヤグノブ語はソグド語の直系の言語と考えられていて、学術的には現代ソグド語とも呼ばれます。

 ヤグノブ語の話者の共同体はいくつかに分けられ、ヤグノブ渓谷以外にもザファロボド地域やタジキスタンの首都ドゥシャンベ等でも話されています。

 大半のヤグノブ語話者はタジク語を話す二言語話者で家族との日常会話のほとんどではヤグノブ語で話し、仕事においてはタジク語で話します。

 ヤグノブ語には東部方言と西部方言の二つの主要な方言があります。さらに、中間に位置する方言が存在し、東西両方言の特徴を有します。

表記法

 ヤグノブ語は1990年代まで書き言葉として用いられていない]とされていますが、アンドレエフによると1928年まではヤグノブ人のムッラーによりアラビア文字で表記されていました。その目的は主に、タジク人から情報を隠すことでありました]。

 学者により拡張されたラテン文字で記述されたもの

 a (á), ā (ā́), b, č, d, e (é), f, g, ɣ, h, ḥ, i (í), ī (ī́), ǰ, k, q, l, m (m̃), n (ñ), o (ó), p, r, s, š, t, u (ú), ū (ū́), ʏ (ʏ́), v, w (u̯), x, x°, y, z, ž, ع

 TITUSにより拡張されたラテン文字で記述されたもの

 a (á), b, č, d, e (é), ĕ (ĕ́), ẹ (ẹ́), ẹ̆ (ẹ̆́), ə (ə́), f, g, ɣ, h, x̣, i (í), ĭ (ĭ́), ī (ī́), ǰ, k, q, l, m (m̃), n (ñ), o (ó), ọ (ọ́) p, r, s, š, t, u (ú), ŭ (ŭ́), ı̥ (í̥), v, u̯, x, x°, y, z, ž, ع

 最近、タジク科学院のサイフィッディーン・ミールゾゾダは改変したタジク語のアルファベットをヤグノブ語の表記に用いました。しかし、長短やbとv、アクセントが示されていないなどヤグノブ語の表記には適していません。下記はその表記法によるもので()内はラテン文字との対応である。

 А а (a) Б б (b) В в (v) Ԝ ԝ (w) Г г (g) Ғ ғ (ɣ) Д д (d) Е е (e/ye) Ё ё (yo) Ж ж (ž) З з (z) И и (i, ī) Ӣ ӣ (ī) й (y) К к (k) Қ қ (q) Л л (l) М м (m) Н н (n) О о (o) П п (p) Р р (r) С с (s) Т т (t) У у (u, ū, ʏ) Ӯ ӯ (ū, ʏ) Ф ф (f) Х х (x) Хԝ хԝ (x°) Ҳ ҳ (h, ḥ) Ч ч (č) Ҷ ҷ (ǰ) Ш ш (š) Ъ ъ (ع) Э э (e) Ю ю (yu, yū, yʏ) Я я (ya)



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