エントランスへはここをクリック   

グアムの基礎知識


グアムの都市と村

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2019年1月24日公開
独立系メディア E-Wave Tokyo 
無断転載禁

グアム島全体目次

はじめに
グアム概要1  グアム概要2  グアム概要3   グアム概要4
グアムの都市と村

◆アメリカ準州としてのグアム

 
グアムはアメリカ合衆国の準州であり、国家元首はアメリカ合衆国大統領。なお住民は大統領選挙の投票権を有していません。ストローポール(擬似投票)が行われますが、選挙結果には反映されません。

 1968年以降は公選によって選ばれた知事が内政執行にあたっています。グアム議会が形成されており、議会は立法院のみの一院制です。

 1972年以降、合衆国議会下院に、本会議での議決権のない代表を1名選出しています。自主憲法草案が上程されましたが、1979年の住民投票で否決されています。現在でも国際連合非自治地域リストに掲載されてい
ます。

 以下の出典:グアム概況 : 在ハガニア日本国総領事館

 
グアムは、1950年に米連邦議会が定めたグアム基本法(Organic Act of Guam)に基づき、米国内務省の管轄下となり、米国の自治的未編入地域(自治属領とも呼ばれ、領土権及び施政権は米国に帰属するが自治が認められている)となりました。

 独自の議会や裁判所があり、民選の知事の下に行政府が置かれています。1950年に当地に居住していた者及びその子孫等には米国の市民権が与えられています。また、グアムには米軍関連施設が数多く所在し、長年米国の戦略的拠点の役割を果たしています。

 以下は、グアムの準州都、ハガニアでやっとのことで探し当てた
グアム準州政府の諸機関、グアム大統領府のはす。グアムは米国の自治的未編入地域なので、本来の行政府や議会とは言えません。

 
場所は太平洋戦争博物館あら道路を北上し海沿いを走る海兵隊通りとのT字路の海側にあります。


ハガニアにあるグアム準州政府の諸機関、グアム大統領府
出典:グーグルマップ


ハガニアにあるグアム政府の諸機関、グアム大統領府
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-4



グアムの地方裁判所 
出典:グーグルマップ



◆グアムの都市と村

 グアムには全部で19の都市が存在し、これらの都市は一般的に『村』と呼称されています。

 各都市はそれぞれ投票により選出された村長が中心となり治められています。都市の規模は人口1,000人以下から人口40,000人超のものまで様々です。2000年のアメリカ合衆国国勢調査によると、グアム全体での総人口は154,805人です。

歴史

 グアムの多くの村は千年単位の長い歴史を持っています。

 チャモロ人の入植地の痕跡を示す出土品はグアムの各村々で発見されています。スペイン人がグアムに入植した際に、島はいくつかの地区に分割されました。各地区は、島の支配者により選ばれたアルカルデ(Alcalde、裁判権を持つ市長)が統治する小教区により構成されていました。

 多くのチャモロ人は強制的に別の村に移住させられ、また村の中心には彼らをキリスト教に改宗させるために教会が建設され、より厳しくスペイン人からの監視を受けることになりまし。

 18世紀には6つの小教区がグアムに存在しました: ハガニア、アガット、ウマタック、メリッソ、イナラハン、パゴなどです。

 スペインの植民地となる以前は、チャモロ人の村では定期的に祭りが開催されていました。キリスト教伝来後は、各村の守護聖人を称える宗教的意味合いの強い祭り(祝祭)へと変化してゆきました。これらの祭りは現在でもグアムの至るところで毎年のように開催されています。

 現在のような市町村の形態をとるようになったのは、1920年代のアメリカ海軍の指導によるものです。

都市一覧

 人口は2000年のデータです。位置の出典は Insular Areas Energy Assessment Report。この中には、別途解説している南部のウマダックやイナラハンもあります。







グアム島全体目次