厳寒のロシア2大都市短訪 ロシアの基礎知識 メディア・詳細 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2017年5月30日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
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マルガリータ・シモニヤンさん 出典:スプートニク ロシア短訪・総目次に戻る <ロシアの基礎知識> ロシアの歴史 現在のロシアの政治 ロシアの中枢機関 ロシアのメディア ロシアのメディア(詳細) 2大都市の基礎知識(サンクトペテルブルグ) 2大都市の基礎知識(モスクワ) ロシアの国章 サンクトペテルブルグ紋章 モスクワ紋章 ここでは、ロシアの基礎知識 メディアの詳細として、ロシアのメディア、とくに主な電波(テレビなど)とインターネットメディアについて紹介します。 メディアに関連して私たちが最も驚いたのは、現在、世界中で読まれ、欧米西欧諸国が戦々恐々としているロシアの最新メディア、RT と SPUTNIK が、編集長からキャスター、ジャーナリスト、編集者、スタッフまで女性が圧倒的に多いことです。以下の写真はRTとスプートニクの編集長を兼ねるマルガリータ・シモニヤンさんです。 欧米メディアからの攻撃、根拠なき批判にも真っ向から反論する彼女らの姿勢には真摯さと正義感を強く感じます。 マルガリータ・シモニヤンさん 出典:スプートニク 写真はRTとスプートニクの編集長を兼ねるマルガリータ・シモニヤンさんです。 マルガリータ・シモニヤンさん 出典:スプートニク メディア関係者ではありませんが、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロア(Maria Zakharova )さんも流ちょうな英語で記者会見に対応していますね。本当に素晴らしいことです。 下はロシア外務省広報報道官のマリア・ザハロア(Maria Zakharova )さんです。ロシア外務省での彼女の会見は、RTのライブ(RT Air)で何度も聞いていますが、メディアへの対応は冗長さがなく、眼光鋭くビシーしています。 ロシア外務省広報報道官のマリア・ザハロア(Maria Zakharova )さん 出典:スプートニク ロシア外務省広報報道官のマリア・ザハロア(Maria Zakharova )さん 出典:スプートニク ロシア外務省広報報道官のマリア・ザハロア(Maria Zakharova )さん 出典:スプートニク 下の写真はモスクワのクレムリンを背景にした池田こみちです。現地で説明に当たってくれた方によると、この写真の角度は、NHKのモスクワ総局が使っている角度だそうです。残念ながらそのNHKは今や日本政府の単なる広報機関に堕落し切っているといえます。過去から現在までこれほど真実以前に事実を報道しない、コメントしないNHKは見たことがありません。 一方、RTとSPUTNIKは、政府支援の下に設立された複合メディアでありながら、世界中のメディアが調査しない報道しない内容を現場からビシビシと世界中に報道しています。またロシア内部のあらゆる出来事についても、臆することなく報道していると思います。対象国はRTは5カ国、SPUTNIKは35カ国です。 モスクワのクレムリンを背景にした池田こみち 2017-2 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 下は同じ位置から望遠で撮影したクレムリンです。ロシア正教会の3つの大聖堂、クレムリン大宮殿等が見えます。下を流れるのはモスクワ川です。 モスクワのクレムリン 2017-2 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 ◆ロシアのメディア 現在のロシア連邦には、電波媒体としてテレビ、ラジオ、インターネット媒体(Webなど)、紙媒体(新聞)など、など多様なマスメディアがあります。以下に主なものを紹介しますが、電波媒体のテレビ局が同時に本格的なインターネット媒体をもつという意味でも、現在のロシアのメディアは世界有数なものとなっています。 ●ロシアのテレビ局・電波媒体 ・全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社 全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社 (ВГТРК) 、英: All-Russia State Television and Radio Broadcasting Company)は、ロシアにおける国営テレビ・ラジオ局の運営会社です。 1990年7月14日、最高会議幹部会の決議により設立されており、主な運営チャンネルとしては、以下があります。 テレビ:ロシア1、ロシア2、ロシアK、ロシア24、RTRプラネタ ラジオ:スプートニク(旧ロシアの声) ・ロシア1(Russia 1、Россия-1) ロシア1は上記のロシア連邦の国営放送局 (ВГТРК) (全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社)のチャンネルの一つです。ロシアチャンネルとも言います。かつてはRTR(エルテーエル、РТР)やチャンネル2と呼ばれていました。代表的なニュース番組が「Вести(ヴェスチ)」です。日本では、この放送局のニュース番組がNHK BS1のワールドニュース、キャッチ!世界の視点などで放送されています。 以下はモスクワのホテルで見たRussia1です。 Rossia1 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 ・NTV( Телекомпания НТВ) NTVはロシアのテレビ局で1993年に設立されています。НТВ (NTV) は社名の略称ではなく、Независимое (独立)、Новое (新しい)、Наше (我々の) などを意味するН (N) とТелеВидение (TeleVision、TV) に由来しています。 以下は、モスクワのホテルで見たNTVです。 NTV ・チャンネル1(Первый Канал) チャンネル1あるいはロシア第1チャンネルはロシアの国営テレビ局。本部はモスクワのオスタンキノ放送技術センターにあります
その他モスクワのホテルで見ることができた ロシアのテレビ ●ロシアの通信社 ・RIAノーボスチ (РИА Новости, RIA Novosti) RIAは、かつて存在したロシアの国有通信社です。ソビエト連邦時代のソビエト情報局をルーツとし、1961年に「ノーボスチ」の名称を使用するようになりました。ソ連崩壊前後から合併や改称を経て「RIAノーボスチ」となりましたが、2013年に「ロシアの今日」に発展的に解消し、消滅しました。 ・イタルタス通信(ИТАР-ТАСС) イタルダス通信は、ロシアの国営通信社。正式名称はИнформационное Tелеграфное Aгентство России(Information Telegram Agency of Russia-ロシア情報通信社)、イタル・タス通信とも表記されます。 イタルタス通信の本社の前身はソ連の国営タス通信(Telegram Agency of Soviet Union)―ソビエト連邦通信社)で、1992年、ロシア連邦の主権宣言後に設立されました。大統領令により、タス通信の権利関係を継承した機関です。 略称である「イタルタス」は正式名称の単語の頭文字をとったものに、前身の略称を並べたもの。日本では「イタルタス通信」と略称を用いた言い方が一般的です。一部の報道機関では、本来はソ連時代の通信社を指す「タス通信」という呼び方も用いられています。 ・インテルファクス( Интерфакс, 英語: Interfax) インテルファックスは、モスクワに拠点を置くロシアの非政府系通信社です。国営タス通信の独占だった当時のソ連に1989年設立されました。新興市場においておよそ1500人のジャーナリストを雇用しています。英語から転写して「インタファクス通信」「インターファックス通信」などとも日本語では表記されています。 同社はヨーロッパとアジアに係る記事に注力している。ロンドン、ニューヨーク、フランクフルト、香港、上海、北京、デンバー、モスクワ、ワルシャワ、ブダペスト、プラハ、キエフ、ミンスク、アルマトイに支局がある。 ・ロシアの今日(Россия Сегодня, tr. ラシーヤ・シヴォードニャ) ロシアの今日は、ロシア大統領令によって2013年12月9日に設立された国際通信社です。既存のRT(旧称ロシア・トゥデイ)とは異なる組織ですが、ロシア以外ではしばしば「ロシア・トゥデイ」や「新ロシア・トゥデイ」として言及されています。 ロシアの今日は、2013年12月9日、通信社RIAノーボスチと国際放送ラジオ局ロシアの声(旧:ラジオ・モスクワ)の合併により成立しました。ロシア大統領令によれば、「他国の人々に向けてのロシアのロシアの国策、生活、社会についての情報を供給する」ことを使命としています。 ●マルチメディア(テレビ、ラジオ、通信社、インターネット放送) 以下のスプートニクは日本語サイトもあり、日本でも多くの人々がみるようになっています。RTは、5ケ国語で24時間365日、主に国際情勢のニュースを流しています。日本語はありませんが、英語版があります。
ロシアのインターネット・ドメイン .ru .ruはロシアの国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)。ロシアパブリックネットワーク研究所が管理しています。開設は1994年4月で、サードレベルドメインは、.com.ru、.net.ru、.org.ru、.pp.ruです。また、旧ソ連には、SU-CENTERでも、.suで登録されています。 ◆ロシアNOW ロシアNOWは、 「ロシア・ビヨンド・ザ・ヘッドラインズ」Russia Beyond The Headlines(RBTH)の一プロジェクトです。媒体はWeb及び紙媒体です。 以下はロシアNOWの概要です。出典はロシアNOWです。
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