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●スコットランドはあらゆる面でG7、G8など先進諸国の先を行く! G7、G8など、先進諸国がいずれも経済、財政、社会保障、社会格差、エネルギー、地球温暖化などの環境問題などで行き詰まっているなか、独自性を主張してやまないスコットランドがイギリスから独立したらどうなるか? もし、スコットランドがUKから離脱すると、ウェールズ、北アイルランドなども離脱する可能性がある。 もともとイギリスはユーロに参加していないので、イギリスが抱える累積債務をスコットランドが一定程度(地域GDP比あるいは人口比)で引き受けるとGDP比でユーロ参加要件が満たせないなどという批判的論評もある。 しかし、そもそもスコットランドは、イギリス同様、ユーロに参加する意志はないはずだ。貨幣は当面、スコットランドポンドなどとしてイギリスポンドをひきつぐとして、ゆくゆくは独自の貨幣をもつだろう。 いずれにしても、欧米や日本の先進諸国と言われる国々が、それぞれ経済、金融、防衛、外交、エネルギー、食料、社会問題で行き詰まるなか、ユーロに加盟しない英国の北部にあるスコットランドが瞬く間に2020年までに再生可能エネ100%を達成する戦略を具体化しつつある。 さらにあの英国から独立すべく、着々かつ主体的にミッション、パッション、アクションをおこし、準備に余念ないさまは、実に爽快である。 ただ、後述するように、イングランドとジョン・ノックス牧師らの英国国教会によって16世紀に徹底的に行われたカソリック教徒のプロテスタントへの改宗によってスコットランドの宗教問題はきわめて複雑なものとなっている。もともとスコットランドはカソリックが主流であったが、16世紀以降、イングランド、その後は英国によりプロテスタント化が進められている。しかし、現在でもスコットランド人の約半分はカソリックとなっている。 私見ではこの宗教問題とスコットランドの独立問題は微妙に絡んでいると思える。すなわち、概括的に言えば、スコットランドの独立支持派の多くはカソリックであるという仮説によれば、上記の2011年の独立支持派が過半数という総選挙とほぼ一致する。 今後、宗派を超え独立問題が徹底的に議論されるかどうかも、スコットランドの独立を占う重要なポイントとなると思える。 ちなみに、欧州、EUには、スコットランドの人口規模(500万人前後)の国は、アイルランド、ノルウェー、フィンランド、スロバキア、デンマークなどたくさんあることが分かる。 サンマリノ 約3万人 モナコ 約3.2万人 アンドラ 約7万人 アイスランド 約32万人 リヒテンシュタイン 約35万人 マルタ 約41万人 ルクセンブルグ 約49万人 モンテネグロ 約62万人 * ベルギー 約100万人 * バルト三国 エストニア 約134万人 * ラトビア 約225万人 * リトアニア 約325万人 * ボスニアH 約377万人 アルバニア 約316万人 クロアチア 約442万人 * アイルランド 約460万人 ノルウェー 約480万人 スコットランド 約525万人 * フィンランド 約530万人 * スロバキア 約541万人 * デンマーク 約550万人 * ブルガリア 約755万人 スイス 約759万人 * スウェーデン 約920万人 ベラルーシ 約963万人 セルビア 約986万人 セルビア 約996万人 ハンガリー 約999万人 チェコ 約1037万人 * ポルトガル 約1064万人 * ギリシア 約1115万人 オランダ 約1659万人 * ^^^^^^^^^^^^^^^^^ ルーマニア 約2128万人 ポーランド 約3807万人 * ウクライナ 約4571万人 スペイン 約4600万人 * イタリア 約5987万人 * 英国 約6157万人 * フランス 約6545万人 * ドイツ 約8175万人 * *:青山、池田のいずれかが訪問している国 つづく |