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   ウズベキスタン現地予備調査

スィトライ・モヒ・ホサ7

The Sitora-I-Mohi-Hosa Palace 7

スザニ博物館

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda

掲載月日:2015年3月7日
独立系メディア E−wave Tokyo

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市民がかよう金曜モスク

 
 博物館がある道をさらに少し先に行くと、左手にスザニ博物館があります。


◆スザニ(スザンニ、Suzani)

 スザニはスザンニ(Suzani)ともよばれます。下はそのスザニについての概要です。

◆スザニ、スザンニ(Suzani)とは  出典:ウズベキスタン観光情報

 スザニは中央アジアの遊牧民に伝わる刺繍を施した布のことで、18世紀頃より現在のウズベキスタンが発祥の地とされています。スザニはタジク語で『針で縫うもの』という意味です。壁一面に広がる大きなスザニもあります

 美しい花や植物をモチーフにしたスザニは、主に壁掛けやベッドカバー、座布団などに使われてきました。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-2-25

 ウズベキスタンでは、どこに行ってもスザニが売っています。壁一面に広がる大きな物から、ハンカチ程度の大きさの物まで様々です。その模様パターンも、似ているようでもどこか違っていて、見ているだけでも飽きが来ません。

 スザニには手縫いとミシン縫いがありますが、手縫いの方が高価です。また、新しい物よりも古い物の方が高価です。

 ウズベキスタンでは国の大事な文化の流出を防ぐため、50年以上古い物は国外輸出が禁止されているそうです。

 下地はコットン100%のものが多いですが、シルクを50%混ぜたアドラスと呼ばれる下地も多く使われています。

 スザニは各地方に独特な刺繍模様があり、代表的なものにはヨゥールマドゥーズと呼ばれるチェーンステッチや、ザーミンドゥーズと呼ばれるブハラコーチングステッチなどがあります。

 スザニ作りは、家族の安全や繁栄を祈って、母から娘に代々伝統として受け継がれていきます。

 わざと未完成な部分を残し、その部分を自分の娘に縫わせることによって、技術を引き継いだりするそうです。

 他にも未完成にしておくことで、仕事がずっと続くようにと願をかける意味もあるようです。


 下はおそらく刺繍における花のモチーフのデザインのようです。


宮殿内のスザニ博物館にて
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にて
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26

 下は絨毯に使うような大きなスザニです。


宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-2-26

 下は炬燵(こたつ)にかける布団のようなスザニです。


宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-2-26



宮殿内のスザニ博物館にあったスザニ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-2-26


 スザニ博物館からの帰りスザニばかりを扱うショップがありました。私立学芸員によれば、国立の宮殿のなかにあるショップなので、安くて良い品がそろっているとのことです。


宮殿内のスザニ博物館の近くにあったスザニショップ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-2-26

 そこで池田がいろいろ品定めし、小さなスザニを買うべく交渉に入りました。私立学芸員君も参加しての交渉となりました。値段を聞くと、どう見ても高いので、もっと安くならないかと言うと、幾らなら買うかと、いつものやりとりになりました。

 そこで青山が「半額なら勝手も良い」というと、女性は携帯電話でボスと値段の交渉経過を伝えますが、「半分にはならない」とのことでした。

 そこで「では仕方ないので、帰ろう」と言って3人で帰ると、どこまでもこの女性が追っかけてきました。
 
 しかし、買わないで正解でした。サマルカンドのレギスタン広場にある大きなメドレセの一階奥にある本格的なスザニの店で見たら、ほぼ同じようなスザニがはじめから半額だったのです(笑い)。


宮殿内のスザニ博物館の近くにあったスザニショップ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-2-26


つづく