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世阿弥と日蓮の足跡をたどる佐渡の旅
塚原山・根本寺

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2018年9月18日公開
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佐渡現地視察総合目次   

 根本寺①   三昧堂   根本寺②   根本寺③
 

 以下はおけさ観光タクシー公式Webによる根本寺の紹介です。

◆根本寺ご紹介

 根本寺は山号(を塚原といい、かつては、国仲(佐渡の中央に位置する)地域の死人の捨て場所だったと伝えられています。日蓮聖人ゆかりの寺、日蓮宗霊跡として知られています。鎌倉幕府により思想犯として流刑にあった日蓮聖人が、佐渡にたどりついて、最初に過ごされたのが、この塚原(現在、根本寺がある場所)でした。日蓮聖人、50歳の年でした。

 日蓮聖人は、文永8年(1271年)11月から翌年の4月半ばに一の谷へ移される迄を塚原の三昧堂で過ごされたといいます。塚原の三昧堂は、あばら家で、しかも、一間四面と狭い上、雪は身の丈ほどに深く積もるようなところでした。辺り一面は屍(しかばね)の林で、鬼火が点いたり消えたりする中、蓑を着て夜を明かされたということです。昼でも日の光のささないような劣悪な環境で、阿仏房(あぶつぼう)夫妻からご供養(そなえもの)を受けて謫居されたのでした。

 そのような苦難を乗り越え、春には、諸国から佐渡に集まった他の宗派の法師数百人と問答を戦い(塚原問答と呼ばれる)、勝利を納めます。また、日蓮宗の根本経典である「開目鈔」を、ここ塚原三昧堂で著しました。日蓮聖人が過ごされた塚原三昧堂は、現在の根本寺の戒壇塚のあたりにあったのでないかと言われています。(現在の根本寺にある三昧堂は後世のもので、屋根もついたきちんとした建物であり、日蓮聖人の謫居された場所とは異なります。)

 時を経て、この付近に京都妙覚寺日典上人が天正15年(1587年)に根本寺を開基されます。江戸時代、慶長12年(1607年)には、金山の山師、備前遊白が塚原三昧堂の付近に祖師堂(6)を建立し、また、同じく山師の味方但馬の大寄進もあり、大きな寺となりました。

 なお、日蓮聖人にご供養をおこなった阿仏房日得は、直弟子となり、自宅を阿仏寺としたものが妙宣寺の前進となったといわれます。そのような縁で妙宣寺も根本寺、妙照寺とともに日蓮宗佐渡三本山のひとつとなっています。

 出典:おけさ観光タクシー


 以下の絵図は、根本寺の伽藍とその位置を示している。

 順路としては、入口⇒三昧堂⇒二王門⇒出世稲荷同⇒二天門⇒鐘楼⇒経蔵⇒羊仏像⇒祖師堂⇒本堂⇒水子地蔵⇒妙見社⇒太鼓堂⇒庭園⇒犬塚⇒出口 となる。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900



撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900


日蓮宗の霊跡に数えられる名刹

 日蓮聖人が他宗の僧と問答を戦わせ、「開目抄」を著した場が境内の「三昧堂」と伝わっており、「観心本尊抄」などを著した佐和田地区にある妙照寺と並び日蓮宗の霊跡となっています。江戸時代には、金山の山師たちがその財力で建立・寄進した「祖師堂」や「本堂」など、約1万7千坪の境内に、堂宇29棟が建ち並んでいました。

出典:さど環境ナビ

 この仁王門をくぐると、すぐ左手に三昧堂があります。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 第十三世日衍上人の造営する所なり。棟札には寛永三年と訪せらる。明治二十一年に瓦葺に改む。仏法の守護神とされる一対の金剛力士で寺門の左右に安置され、除厄の役をなす。


 下は根本寺の公式Webによる二王門

 第十三世日衍上人の造営する所なり。棟札には寛永三年と訪せらる。明治二十一年に瓦葺に改む。

 仏法の守護神とされる一対の金剛力士で寺門の左右に安置され、除厄の役をなす。

 以下は二王門の仁王像の阿吽。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


 一方、下は二天門である。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下は根本寺の公式Webによる二天文の概説。

 宝暦元年 第二十七世日遙上人の創建する所なり。
 慶應年間第三十九世日宣上人瓦葺に改む。七福神を略して四福神を安置。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下の写真は、二天門の格天井である。かつては美しい色彩で佐渡の四季の風景が描かれていたものと思われる。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下は二天門に安置されている四福神の写真である。

 以下は大黒天。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下は弁財天。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下は毘沙門天。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900

 以下は持国天。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900


 以下は経蔵。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900


つづく