予測モデルの概要
振動レベル80%レンジ上端値を予測します。
■道路環境影響評価の技術手法(平成24年度版)
- 環境アセスメントの標準的なモデルで、道路構造を選択できます。
- 「建設省所管道路事業環境影響評価技術指針」の式をもとに定数、補正値等を実測データにより見直したものです。
■INCE/J RTV-MODEL 2003(日本騒音制御工学会)
- ISO2631-1:1985を基本とする周波数特性に基づき、汎用的かつ国際的なものとして開発されたエネルギーモデルで、自由な線形の複数車線を設定できます。
振動予測で考慮される要素
■2モデル共通
- 道路
- 路盤条件
- 要請限度時間帯(昼夜)
- 要請限度の昼夜時間帯を設定し、24時間の振動レベルおよび昼夜それぞれの平均値・最大値を計算。
■道路環境影響評価の技術手法(平成24年度版)
- 道路
- 直前道路が前提。上下車線数、道路構造、盛土・切土高、堀割深さ等
- 基準点
- 道路構造
- 平面(粘土・砂地盤)、盛土、切土、堀割、高架(1本・2本以上の橋脚)、高架道路に併設された平面道路の別。盛土、切土、堀割は高さ(深さ)を考慮。
- 路盤条件
- 舗装(アスファルト、コンクリート)の別。高架継手部付近の最大高低差、地盤卓越振動数等(N値による設定可)。
■INCE/J RTV-MODEL 2003
- 道路
- 車線毎に任意の線形を考慮。一般道路、自動車専用道の別。
- 路盤条件
- 路盤舗装の等値総厚、内部減衰係数(ローム地盤、砂礫地盤、沖積地盤の別)
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2モデル比較
項目 |
INCE/J
RTN-MODEL
2003 |
道路環境影響評価の技術手法(R2) |
単一直線 |
平面道路 |
○ |
○ |
盛土、切土、堀割、高架(1本・ 2本以上橋脚)、高架併設平面 |
× |
○ |
複数、複雑 |
平面道路 |
○ |
× |
交通条件 |
交通量(大型車・小型車) |
○ |
○ |
車速 |
○ |
○ |
車線 |
複数車線、
自由形状 |
車線数
指定のみ |
路盤
条件 |
舗装 |
× |
○ |
路面舗装等値総厚 |
○ |
× |
路面の平坦性 |
○ |
○ |
地盤卓越振動数 |
× |
○ |
地質 |
○ |
× |
予測式 |
物理的なエネルギーモデル |
○ |
× |
統計的・経験的な予測式 |
× |
○ |
予測結果表示
カラーメッシュ表示
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応用分野の例
- 道路事業、建設工事、商業・業務施設開発事業計画、廃棄物処理施設計画に伴う建設工事時、供用時の道路交通振動予測(環境アセスメント)
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