第13回 BRICS SUMMIT ロシア・プーチン大統領 Vladimir Putin took part in the 13th BRICS summit, held under India’s chairmanship via videoconference. 2021年9月10日 翻訳：青山貞一（東京都市大学名誉教授） 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年9月27日 |
  Source:Chanaｋｙa Forum Source:CGTN, China 全体概要 BRICSとは ブラジル ロシア インド 中国 南アフリカ 第13回 BRICS首脳会議の開会式 2021年9月9日 本文 プーチン大統領は、インドが議長国となって開催された第13回BRICS首脳会議にビデオ会議で参加しました。 BRICS首脳会議におけるロシアのプーチン大統領のスピーチ 皆さん、こんにちは。 まず、先に発言した同僚たちと一緒に、モディ首相をはじめとするインドの友人たちに、今年のBRICS議長国としてインドが行った積極的な活動に感謝したいと思います。 コロナウイルスの大流行という特殊な状況にもかかわらず、議長国であるインドは、BRICS諸国の戦略的パートナーシップの発展のために、後退することなく全力を尽くしてきました。 私たちのサミットの権威が高まっているという意見を述べた同僚たちに同意します。国際問題におけるその役割は高まっており、実質的なものとなっています。 これは、BRICSが15年間の共同活動の間に、世界や地域の話題性のある問題のすべてにおいて効果的な協力関係を構築してきたことの論理的な結果です。 このようなBRICS諸国の緊密なパートナーシップは、世界情勢が依然として非常に混乱していることを考慮すると、大いに求められています。コロナウイルスのパンデミックのリスクは誰の目にも明らかであり、私の同僚も先ほどこのことについて話しました。この脅威は、私たちの生活のあらゆる側面に影響を及ぼし、世界経済の発展を妨げ、多くの社会問題を悪化させています。 これに加えて、世界で起きていることは非常に緊迫した状態が続いています。世界の安全保障は深刻な試練にさらされており、戦略的安定性のシステムは顕著に悪化しています。長年続いてきた地域紛争は収束するどころか、新たな勢いで燃え上がっています。 米国とその同盟国がアフガニスタンから撤退したことで、新たな危機的状況に陥っており、それが地域と世界の安全保障にどのような影響を与えるかはまだ不明です。だからこそ、私たちの国がこの問題に特別な注意を払うのは当然のことです。 当然のことながら、BRICSパートナーと同様に、ロシアは一貫してアフガニスタンにおける待望の平和と安定の確立を提唱してきました。アフガニスタンでは、国民が何十年にもわたって戦い続け、自分たちの国家がどのようになるのかを独自に決定する権利を獲得しています。 同時に我々は、アフガニスタンが近隣諸国の脅威であり続けることや、アフガニスタン領内からのテロや違法薬物取引が我々を脅かすことには関心がありません。私たちが関心を持っているのは移民の流れを止めることであり、アフガニスタン人が自分の国で平和で尊厳のある生活を送れるようになってほしいと思っています。 私は何度も言ってきましたが、現在のアフガニスタンの危機は、他国の歴史的・国家的特性や彼らが生きてきた伝統を無視して、他人の価値観をこの国に押し付けようとしたり、社会政治工学的手法を用いて「民主的構造」を構築しようとする無責任な無関係な試みの直接的な結果です。 その結果、不安定な状態に陥り、最終的には混沌とした状態に陥ります。その結果、国際社会全体がその影響に直面することになるのです。 私は、国際関係の平和的発展は、異なる政治的・社会的システム、独自の国益、精神的・道徳的価値観を持つ国家が、内政不干渉、主権の尊重など、国連憲章に定められた国際法の基本原則の遵守を義務づけられた上で存在することによってのみ保証されると確信しています。 同様に、世界レベルでの相互尊重、建設的かつ有意義な交流を維持、促進し、経済成長と政治的影響力を持つ独立した中心地からなる新興の多極システムを強化することも重要であり、もちろんBRICSもその一部です。 このような状況の中、私たちは、今回の会議のテーマ、そしてBRICSの今年のテーマとして、インドのパートナーとインドの議長国が選んだ、継続性、統合性、コンセンサスに基づいて協力を推進するという非常に適切なテーマを考えています。 実際、国際社会全体がこの課題に直面していますが、BRICSの5カ国はこの課題に対処する上で重要かつ顕著な役割を果たしています。 本日の作業が実質的で生産的なものになることを願っています。ロシアはあらゆる分野でBRICS諸国との緊密な交流を続ける用意があることを、改めて強調したいと思います。 ありがとうございました。 |