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1 2 3 4 5 ●マスコミがほとんど書かなかった重要な事実を振り返る ・ 国策操作を裏付ける漆間発言 ここで、小沢事件にとってきわめて重要な出来事について、すこし振り返ってみたい。 2009年3月3日、小沢氏の第一公設秘書が突然、東京地検特捜部に逮捕されるという衝撃的な事件は、その後、地検特捜部の記者クラブ記者が出所を示すことなく、一方的に垂れ流す連日連夜の情報によって、大きな世論が形成されて行くことになる。 小沢民主党代表は2009年3月4日の記者会見で、自身の公設秘書がいきなり逮捕されたことに関連し、これは「国策捜査」に類するものであると発言したが、自民党時代の政府閣僚や自民党幹部は激しく小沢発言を批判した。 だがどうだろう、舌の根も乾かぬ2009年3月5日、自民党政権下で警察幹部あがりの漆間巌官房副長官(当時)が、3月3日の大久保公設秘書の逮捕にはじまる東京地検特捜部の捜査が「国策捜査」であることを裏付ける発言をしたのである。 当然のこととしてこれは与野党に大きな波紋を広げることになる。以下はそれについて触れた私の論考である。 ◆青山貞一:漆間官房副長官が「国策捜査」を裏付ける発言 2009年5月7日 独立系メディア
・ 法務大臣の指揮権発動!? さらに、小沢氏に近い元参議院議員の平野貞夫氏がBSのテレビ番組にゲスト出演した際、「小沢一郎氏に関連した西松建設の事件捜査が、自民党政権下で法務大臣を務めていた森英介氏の指揮権発動によるもの」ではないかという疑惑を暴露した。 以下は私のそれに関連したブログである。 ◆青山貞一:氷解してきた小沢攻撃の全容〜すべて前政権の意図的策謀か 2009年5月19日 独立系メディア 平野氏の指揮権発動仮説によれば、東京地検特捜部の一連の捜査活動は、その年(2009年)の夏に行われる総選挙で民主党が政権を奪取する、すなわち政権交代することに大きな危機感を持った当時の自民党が仕掛けた罠であることを如実に示すものだったのである。 にもかかわらず、マスコミは漆間発言や森英介発言は、ほとんどまともに報道しなかった。何とも不思議なことである! しかし、司法当局の一連の挙動、すなわち、仮に法務大臣による指揮権発動からことが始まっていて、小沢氏秘書である大久保氏の突然の逮捕による捜査の開始→小沢事務所への家宅捜査→ゼネコン数十社への捜査→小沢氏当人への数度にわたる事情聴取→にもかかわらず確たる証拠がみつからない→誰だか分からない検察審査会への刑事告発→自民党の息がかかった弁護士事務所の弁護士が検察審査会を誘導→都合2回の起訴相当決議→小沢氏の強制起訴という、一連の大きな流れは、おそらく2009年の3月時点ですでに作られていたとすると、その後の展開がまさに氷解するのである。 下の記事は平野氏が出演した朝日ニューススターの2010年5月18日のテープ起こしである。 それにしても、これほど重要な情報を大マスコミが一行も記事にしていないなんてトンデモである!
つづく |