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1 2 3 4 5 ●司法制度の危機には目をつむるマスコミ しかも本当に審査員が選ばれ、審議をしたかどうかすら分からない東京第五検察審査会が2度起訴相当を出したことで、小沢氏は強制起訴されることになった。 記者クラブ以外のフリージャーナリストや市民らが調査した結果、検察審議会の実態ががあらわになってきた。 何から何まで非公開で秘密とされたこの審査会は、信じられない実態があったのである。これについても信じられないことだが、マスコミはほとんど報道していない。 それは、審査会の審査員を選ぶソフトが選んだ審査員の平均年齢が30.9歳であったことだ。統計学的に見ると、このような数字が出る確率は100万に一回もありえないという。 しかも東京第5検察審査会の事務局は、これまで「30.9歳」としてきた審査員の平均年齢を「33.91歳」に訂正し、「最初の計算から漏れていた一人の年齢は37歳であると発表したが、「計算が合わない」のではという指摘が続出した。 事務局は、それを受け翌日夕方には、議決日の9月14日時点では34.55歳であった再度訂正する事態に陥ったのだ。 大マスコミは、ここでも民主主義の根幹に関わる重要事をほとんど報道しなかった。しかし、ここまでくると審査会メンバーは本当に存在するのか、存在しないままあたかも審査会を開催したふりをしたのではないのかという声が上がった。 しかも、東京第五検察審査会の審査員の平均年齢が当初30.99歳と公表されたのは10月4日だが、これは小沢一郎元民主党代表を起訴すべきという議決が公表された時点であった。ただし、検察審査会での議決は民主党代表戦当日の9月14日であった。 もっぱら、通常、検察審査員の平均年齢など公表されていないのに小沢事件に関してのみ審査員の平均年齢が公表されたのも不思議である。 大マスコミは小沢氏への人格攻撃や人間破壊攻撃はしても、上記のような民主制度の今回に関わる重大事は報道しないのである! さらに、最近になって分かったこととして、以下の論考にあるように、ひょっとすると実際には審査員を選定し、審査員が集まって審査会をしたかどうかも疑わしいという疑惑が浮上している。 ◆青山貞一:検察審査会による小沢一郎強制起訴そのものが虚偽で架空!? さらに分かったことは、上記の審査会に東京地検特捜部から提出された各種調書が検察官により捏造されたものであったことが分かるに及び、まさに何だこりゃということになった。
検察の横暴には、以下のような石川衆院議員秘書への人権無視のひどい取り調べも明らかになった。もちろん、これも大マスコミは沈黙である! ◆東京地検特捜部は石川議員の女性秘書を監禁し「そんなに人生甘くないでしょ」と言い放った このように、村木局長事件における前田検事の証拠改ざん(フロッピーの日付改ざん)の比でない調書の捏造までしていた小沢事件における東京地検特捜部だが、ここに及んでも大メディアは、上記の捏造事件ですらたいした記事に扱わなかった。 上記の日刊ゲンダイと週刊朝日は、大マスコミと一線を画して当初から一貫して小沢事件を事実報道してきた非常に貴重なメディアである。また東京新聞も東京地検特捜部の記者クラブ出入り禁止となってまで取材をしていることを賞賛したい! そして、この場に及んでも集団ヒステリー状態のマスコミは東京地検特捜部や東京第五検察審査会のあり方そのものを批判することなく、小沢氏への一方的な名誉毀損的報道をつづけてきたのである。 本来、マスコミが社会の木鐸として行うべきは、厚生労働の村井局長事件で明らかになった大阪地検特捜部における前田検事の証拠改竄事件で明らかになったように、検察のあり方そのものではなかったのか? もっぱら、今の日本では「社会の木鐸」という言葉は死語であろう! ●そして迎えた小沢無罪判決 そして迎えた2012年4月26日、小沢裁判で東京地裁は小沢氏に無罪を言い渡した。 しかしどうだろう、新聞、テレビはまたしても集団ヒステリー状態となってしまった! しかも一段とその集団ヒステリー状態はボルテージを上げている! そもそも、マスコミ、とりわけTBSや毎日新聞が水谷建設からの小沢氏への裏献金問題を小沢問題の本筋と見立てたとしても、結局、裏献金の見込みは大きく別件でやらざるを得なくなった事件である。 本来なら、裏献金の事実がないとわかった時に司法もマスコミも撤退すべき事案であったはずだ。これについて、例の前田元検事は「検察の一部幹部の妄想」であり、東京地検特捜部の妄想による見込捜査の大失態が、ここまで問題を大きく混乱させてしまったといえるわけだ。 だが、TBS、毎日新聞に限らず大マスコミは、妄想と小沢氏を敵視する感情によって妄想が消えた後、検察の動きをまともに追求できなかったといえるのではないか。 さらに以下の記事にあるように、自民党や石原東京知事らは、もやは常軌を逸した集団ヒステリー状態に陥っている。まさにアタマは大丈夫かなのである!
つづく |