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●今後について ひととおり、原発立地域内の地震及び津波による影響箇所を視察した後、3.11以降、新たに対策を講じた箇所や施設などを見学した。 以下は、空冷ディーゼルエンジン 5000kVA×3である。これらは標高で58mの地点に設置されていた(下の断面図参照)。 東北電力女川原子力発電所概要(パワーポイント資料5) 以下は4台の電源車と3台の代替注水車である。 東北電力女川原子力発電所概要(パワーポイント資料4/6) 以下は、2台の燃料運搬用タンクローリー車と2台のホイールローダー車である。 東北電力女川原子力発電所概要(パワーポイント資料5/6) 原子炉についても、以下の図にあるようなさらなる安全性向上に向けた取り組みが行われていた。 たとえばフィルター付き格納容器ベント設備の設置もそのひとつである。青山らの専門(大気汚染)からすると、従来、この種のフィルターが付いていないこと自体、信じられないことである。 東北電力女川原子力発電所概要(パワーポイント資料6/6) 3.11以前は、「安全神話」が日本各地を覆っていたため、原子力防災訓練を行うと、危険イメージが高まるとして、しっかりとした訓練の実施が行われていなかったという話を聞いたことがある。 女川原発では、単なる訓練ではなく、訓練を通じてさまざまな課題を抽出し、それらを改善してきたという。 東北電力女川原子力発電所概要(パワーポイント資料4−B) さらに、3.11直後から、地域住民が避難生活を送った敷地内の体育館もバスから視察した。従来は従業員のためのレクリエーション施設であったが、震災時には牡鹿半島一帯の道路が崖崩れ等で寸断されたため、周辺地域に住む地元住民(最大364名)を受け入れ、3ヶ月以上にわたり避難生活が継続されたという。 原子炉等規制法により女川原発敷地内には一般住民が許可なく入ることが出来ず、当然、一般住民の避難所に指定されている建物も無いが、震災発生後、広報施設の「女川原子力PRセンター」に被災者が自主的に避難してきたため、原子力発電所敷地内の体育館等を開放し最大約360名を収容、食事等の提供がなされている。 東北電力女川原子力発電所概要(パワーポイント資料5) つづく |