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2018年・東日本大震災・津波
復旧実態調査(宮城県中部編2)

女川町沿岸4原発

青山貞一・池田こみち 
環境総合研究所顧問
掲載月日:2019年5月20日 2020年3月11日第2次公開
 独立系メディア E-wave Tokyo
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◆女川町沿岸4 原発 


出典:東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会配付資料

 なお、女川町では女川町民らの依頼に応じ、2015年7月5日、青山貞一が「女川原発原子力防災・影響想定のための地形を考慮した3次元流体大気拡散シミュレーション」の学習会を女川町で行っている。以下はその学習会についての報告である


女川原発原子力防災・影響想定
のための地形を考慮した3次元流体
大気拡散シミュレーション

~女川原発事故時学習会~

青山貞一
環境総合研究所(東京都目黒区)
東京都市大学名誉教授

掲載日:2015年7月5日
独立系メディア E-wave Tokyo
無断転載禁


 昨日は7時に家を出て帰宅が夜8時30分で宮城県女川町に講演ででかけてきました。

 女川町総合体育館には石巻市はじめ周辺市町村の住民、議員、行政関係者、またNHK仙台支局、河北新報、読売新聞などのマスコミも多数来られました。主催者からの報告があり、参加者は170名とのことです。

 添付した大きな記事は、昨日の講演会にあわせ河北新報が事前に東京の研究所にこられ一面トップカラーとして掲載され、昨日朝刊に掲載したものです。

 昨日は、女川町、石巻市はじめ周辺市町村の住民、議員らが多数さんかされましたが、開催地の女川町では地震、津波で約800名以上が亡くなっています。

 河北新報の記者は1週間前に研究所に来られ、じっくり取材されており、昨日もしっかりと取材されていました。

 ※昨日の記事も別途繰られてきましたので後で送ります。, 河北新報一面トップにありますシミュレーション図は、女川原発が事故を起こした場合しかも東北東の風向の場合、風下地域にどう放射性物質が拡散するかについて3次元流体シミュレーションしたものです。この記事は、女川町の市民団体が青山らの研所に従来のシミュレーションとは別に詳細版として業務として依頼されたものです。

 記事中、上が地形を考慮した環境総合研究所のシミュレーション、下が地形を考慮しない(できない)原子力規制庁のシミュレーションでつかわれたプリュームモデルです。
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 一目して分かるように、地形を考慮すると拡散が非常に複雑隣かつ高濃度部分が広がっていることが分かります。地形を考慮しないシミュレーションは、同膣風向の場合、日本中どこでも同じパターンとなるなど非現実的で影響が過小評価されたものとなることが分かります。
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 一方、今日の講演では女川町、石巻市はじめ気仙沼市、仙台市に至るまでの主要市町村(役場がある位置)毎の事故直後の最大放射線量、一年後の積算線量(屋内、屋外)を一表で示すなど、もし、福島第一原発並みの事故が女川原発で起きた場合の各地域の最大予測線量を公表しました。女川町、石巻市では、1時間当たり156μSv/h、65μSv/h、東松島町で48μSv/h、南三陸町で25μSv/h、涌谷町で22μSv/h、仙台市役所でも6.3μSv/hなどとなることがはじめて分かりました。また原発直近のPAZでは、500~600μSv/hにも及び1週間で100mSvを超えることも判明しています。
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 今回の講演は約1時間30分、使ったパワーポイントは235枚でした。
 
 以下は講演会の記事、NHKニュースです。
 
女川原発放射性物質の拡散予測を公表
  http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20150705/3013271.html
  2015年07月05日 07時13分
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, 宮城県の女川原子力発電所の事故に備えて、民間の研究所が予測した放射性物質の拡散のシミュレーションが4日公表され、女川町では、条件によっては、1週間以内に避難が必要とされる放射線量を上回るという内容が示されました。
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 このシミュレーションは、女川町で開かれた講演会で、東京にある、民間の環境総合研究所の青山貞一所長が発表したもので会場には住民などおよそ170人が集まりました。シミュレーションでは、女川原発で、東京電力福島第一原発の事故と同じ規模の放射性物質が放出されたと想定し、地形や気象の情報を元に各地の放射線量を予測しています。
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 それによりますと、およそ7キロ離れた女川町役場では、条件によっては、国の指針で1週間以内に避難が必要とされる放射線量を上回る、毎時156マイクロシーベルトが検出されるということです。
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 また、およそ57キロ離れた仙台市役所では、条件によっては、毎時6.3マイクロシーベルトになると予測されていて、青山氏は「仙台市など避難を受け入れることになっている地域でも高い線量になる可能性はある」と説明しています。
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 震災前に女川町に暮らしていた、70代の男性は、「安心して逃げられるために避難道路の整備が必要だ」と話していました。

















 以下は講演会翌日の2015年7月5日の河北新報一面記事である。


南三陸1歌津1につづく




 以下は講演会当日(2015年7月4日)の河北新報の一面トップカラー版の記事です。 転載禁止



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