東南アジア最後の秘境 ミャンマー アーナンダ寺院(3) AnandaTemple 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2016年8月4日 独立系メディア E−wave Tokyo 無断転載禁 |
(103) 王宮からアーナンダ寺院へ (104) アーナンダ寺院(1) (105) アーナンダ寺院(2) (106) アーナンダ寺院(3) (107) アーナンダ寺院(4) この後、寺院内に入り、仏像を拝観します。 外は曇っている場合でも灼熱のバガンですが、寺院の内部の回廊のなかに入ると、大変涼しく、場所によっては回廊を循環する風が吹いており、大変気持ち良いです。 下はアーナンダ寺院のある部分を切ったクロスセクションです。 正面に大仏があるのが分かります。 Source: English Wikipedia 下の仏像は正門から入って正面に鎮座している仏像です。これは上のクロスセクションの正面にある仏像、西向き仏像(仏陀)に相当します。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-6-7 下は仏像の前の池田こみちです。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-6-7 下は池田が撮影した北向きの仏像です。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-6-7 以下はアーナンダ寺院の仏像の解説です。 出典はEnglish Wikipedia です。 ◆アーナンダ寺院の仏像 Buddhas 四つの立像(仏陀)は、金箔で飾られ、それぞれの仏像の顔は、東西南北、それぞれの方向を向いており、涅槃(ねはん)・解脱(げだつ)の境地に達成する様子をそれぞれ表していると言われています。 四体の仏像はそれぞれ名前がつけられています。 ◆南向き仏像 Kassapa 南向きの仏像は、Kassapaといい、歴史的に登場する仏陀(釈迦)以前の六人の仏陀の6番目にあたります。 Standing Buddha Kassapa South facing ◆北向きの仏像 Kakusandha(パーリ語) 北向きの仏像は、Kakusandha(パーリ語)といい、25番目の仏陀の名前で、現在の劫(“こう”とは仏教などインド哲学の用語で、極めて長い宇宙論的な時間の単位を指します)における5人の仏陀の最初の仏陀であり、7人の古代の仏陀の4番目)にあたります。 Standing Buddha Kakusandha North facing ◆東向きの部有象Kongamana 東向きの部有象は、Kongamanaといいます。(26番目の仏陀の名前で、現代の5人の仏陀の2番目にあたり、7人の古代の仏陀の5番目にあたります。)そして、西向きの仏像は、Gautamaといいます。 Standing Buddha Konagamana East facing ◆西向きの仏陀は、ゴータマ(Gautama) 西向きの仏陀は、ゴータマ(Gautama)と名付けられており、abhaya mudra(アバヤ・ ムドラー)というポーズをしています。 Standing Buddha Gautama West facing 注)abhaya mudra:A Buddhist gesture in which the right hand is held upright, and the palm is facing outwards. 右手を上に上げ、手のひらを外側に向けている仏像のポーズ http://ejje.weblio.jp/content/++abhaya+mudra この仏像の足下には、二体の実物大の漆塗りの像が置かれており、王位についたKyanzittha王が信心深い態度で跪いている姿と、Shin Arahanというモン族の僧で、大僧正?として、王を上座部仏教(Teaching of the Elders)に転向させ王位に就けた人物です。 西の柱廊式玄関には、仏陀の足跡を象徴するるものが廊下に描かれています。国王が自分自身を「菩薩、cakkavattinとヴィシヌ卿の化身」として認めたと、国王の小さな肖像の下の銘板には刻まれています。 四つの仏像のうち、北と南に面している仏像はバガン様式のオリジナルでdhammachakka mudraを描いています。手の位置は仏陀の最初の説教を象徴しています。その他の2つの仏像は、オリジナルの仏像が火事で焼失したため、新しいものと入れ替えられています。 4つの仏像はすべて、堅いチーク材(一部に、南の像はブロンズの鋳物で造られているとも言われていますが)で造られています。また、4体の仏像は神聖な場所に安置され、「現代の仏陀」と呼ばれ、仏陀であることを示すものとして、“時空を超えた偏在性の感覚”を人々に与えています。 オリジナルの南向きの仏陀(Kassapaと呼ばれています)はユニークな建築的な展示となっており、接近してみると、悲しそうな表情に見えますが、同じ仏像をやや離れてみた場合には非常に楽しく明るい表情に見えます。 東と西に面している仏像は、後期コンバング又は、マンダレー様式で造られています。東向きの仏像は(Kongamanaとして知られています)は、手を組んでおり、親指と中指の間の小さな木の実ほどのスペースに植物を保持しています。この草本(植物/香草)は、仏陀がdhamma(仏教哲学)を悲しみと絶望の癒やしであると示唆していることを象徴的に示すものと言われています。 印相(いんそう、いんぞう:ヒンドゥー教及び仏教の用語で、両手で示す動作によって、ある 意味を象徴的に表現するもの)とは、すなわち、手のひら(掌)を広げて両腕を左右に伸ばした形を指します。 これらの印相は、アーナンダ寺院以外の伝統的な仏教彫刻では見ることができません。 つづく |