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環境総合研究所　 自主調査研究 ３０年間の軌跡 現場で見続ける八ッ場ダム建設と課題 Construction of the Yanba Dam and issues 概要、論考、論文、報告、記事、文献 主担当：青山貞一 掲載月日：201７年６月１０日 独立系メディア　Ｅ−ｗａｖｅ　Tokyo 無断転載禁

＜概要＞ 　環境総合研究所の保養所が北軽井沢にあることもあり、過去４０回以上、現地に足を運び写真や動画をとってきまさました。それら土木公共事業のオンパレードはすさまじいものがあります。同時に、前代未聞の自然環境破壊、自然景観破壊、歴史的遺産の破壊が進行しています。 　群馬県西部で現在建設されている八ッ場（やんば）ダムは、当初でもダントツの４６００億円の工事費でしたが、関連工事の膨大、巨大な道路、トンネル、橋梁、鉄道工事、河川改修、砂防ダム、移転補償で、とっくに使い果たし、道路特会などで、その後も費用は膨らんでいるはずです。 　しかも、その圧倒的大部分がが長野県長野原町の一町(長野原町)に投入されています！ 出典：青山貞一　政策学校一新塾講義ｐｐｔ 出典：青山貞一　政策学校一新塾講義ｐｐｔ 　以下は当初予算がその後大きく修正されたダム事業のリストですが、八ツ場ダムは記事が出た当時、当初予算が２．１倍の４６００奥円となっています。しかし、現実には、２００７年８月以降、現在に至るまで、水資源特別会計や道路特別会計などで、さらに大幅に増えている可能性があります。 　日本の公共事業予算は、「小さく生んで大きく育てる」と揶揄されるように、まともな国会議審議もないまま、ズルズルと巨大化してゆくのが常態化していると言えます。 　民主党の前原大臣（当時）が開発中止を断念してからこの方、当時、道路、橋梁、鉄道、河川改修、村民移転など80パーセント以上が完了していた八ッ場ダムの工事は現在、90パーセントを越え、一昨年よりダムの本体工事に移っています。 　八ッ場ダム設置の主目的は、下流域の洪水の防止でしたが、計画当時から半世紀以上が経過する中で、利根川上流、支流には既に多くのダムが出来ており、八ッ場ダムが完成したとしても、その効果はかなり少ないものと推定されます。 　また、八ッ場ダムは吾妻川をせき止めるのですが、その上流、支流は白根山系など、草津温泉で有名なように、強酸性の硫黄分が多く含まれており、飲料水、農業用水、工業用水には不適なのです。 出典：青山貞一　政策学校一新塾講義ｐｐｔ 　下の写真は２０１７年５月のゴールデンウィークに撮影したものです。 写真撮影：池田こみち　　2017-5GW 　　 出典：青山貞一　政策学校一新塾講義ｐｐｔ 執筆担当：青山貞一