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以下に関西電力、大飯原子力発電所事故時(福島第一原発クラスの事故を想定)の影響範囲と影響程度を示す広域シミュレーション結果を風向、風速毎に示しました。 ただし、京都、滋賀、大阪、兵庫などの大都市への影響をもたらす北風系風向(NNE、N、NNW、NW)のみを表示してあります。 事故時の発生源強度は、福島第一原発事故時(2011年3月15日)の主要風下モニタリングポイントの空間放射線量率をもとに逆シミュレーション法により逆算した値としています。また有効煙突高も福島原発事故時の推定値を使っています。 ここに示すシミュレーション結果は、すべて1時間値の物理量であり、一切、評価は加えてありません。あくまで事故時の住民避難に対応しています。 なお、今回は凡例を付けていますが、凡例はあくまでひとつの目安としてください。 結果は、見ていただければ直ちに分かるように北風系の場合、京都、滋賀はもとより大阪さらには兵庫(NNEの場合)にも大きな影響があることがわかります。 さらに、地震、津波による原発事故では若狭湾に立地する他の原発にも類似の事故が起きる可能性が大きく、その場合には、複数の原発による累積的影響が関西圏一体に及ぶことが容易に想定されます。 上記はあくまでも物理的なシミュレーションです。 なお、当然のことですが、政治家が経済界、関連省庁などの圧力によって政治的判断により安全と判断し、再稼働を判断すべきではありません。また今後、UPZ/EPZにもとづく避難指針を策定し、関連住民の一大避難訓練を実施すべきと考えます。
シミュレーション対象地域の地形(平面) 出典:青山貞一、鷹取敦、環境総合研究所(東京都目黒区) シミュレーション対象地域の地形(立体、ただし鉛直方向拡大) 出典:青山貞一、鷹取敦、環境総合研究所(東京都目黒区) ミュレーション対象地域の地形(立体、ただし鉛直方向拡大) 出典:青山貞一、鷹取敦、環境総合研究所(東京都目黒区) 本シミュレーションで使用した地形データは、国土地理院の標高数値データを環境総合研究所のスプライン補間システム(SuperSpline)により数値計算のメッシュデータに合わせ補間しています。 北風系における関西電力大飯原発 事故時のシミュレーション例(広域) 参考 独立系メディアの原発事故時シミュレーションのスレッド |
大飯原発事故時の北北東(NNE)風、2m/sのシミュレーション | |
大飯原発事故時の北(N)風、2m/sのシミュレーション | |
大飯原発事故時の北北西(NNW)風、2m/sのシミュレーション | |
大飯原発事故時の北西(NW)風、2m/sのシミュレーション |