自然の中の日本の造形美 日光山・輪王寺 4. 平成大修理 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda August 19 2016 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁
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徳川家の紋章 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-11-12 ◆平成大修理 ところで輪王寺の三仏堂ですが、 平成19年〜平成30年まで大規模な修理が行われています。修理工事用の素屋根はスライド工法で設置され、三仏堂の実物大の絵が描かれています。 平成23年4月29日から修理が公開されており、素屋根に付設された地上26メートルの見学通路から修理見学が出来きます。工事施工は大林組です。 下の写真は今回訪れた際に撮影したものです。輪王寺の三仏堂全体が立方体の工事用足場で囲われていました。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-8-19 下は工事中の三仏堂で、ほぼ正面から撮影した写真です。正面には三仏堂の写真が設置されています。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-8-19 上述のように、現在、輪王寺では三仏堂が修繕工事中ですが、拝観客は上の写真の中央から内部に入り、靴は履いたまま、木道のように板張りされた通路を歩いて千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音はじめもともと三仏堂にあった仏像などを順路を追って仏僧の解説付きで拝観することができます。 三仏は、修理のために一旦外部に持ち出され、木彫の本体部分を修理しその上に漆を塗ってさらに金箔を貼る作業が終了したとのことで、三仏堂に戻され安置されていました。こうした仏像の作成方法はミャンマーの寺院のものと同じです。 また、堂内には、80本以上の太い柱が立っていますが、これもすべて修理され、新たに漆が塗られて綺麗になっていました。 ただし、三仏堂の内部は一切撮影禁止となっています。したがって、残念ながら仏像などをお見せすることはできません。 実はこれも非常に不可思議なことです。先に輪王寺のホームページにある三仏堂の三仏像は写真で大々的に公開されています。 もちろん、それ以外の小さな仏像などがありますが、おそらくこれは、世界遺産後の平泉中尊寺などでもそうですが、東照宮を含め年間800万人以上が訪れる日光山では、順路にそって拝観するにしても、大混雑があり、ひとりひとりがデジカメやスマホなどで撮影すると、混雑がさらに増すことを危惧しての配慮と思えますが、今の世、圧倒的多くの参拝者は、たとえ一枚でも撮影し、自分のブログに「輪王寺の三仏像です」と、紹介したいのではないでしょうか? しかし、中尊寺もそうですが、輪王寺でも、拝観料支払い時に一枚たりとも写真に代わるパンフレットはもらえません。まして英文パンフなどありません。輪王寺、東照宮ともに、英語表記の看板、案内板、僧侶による口頭ガイドもありません。いわゆるワイヤレスガイドはありますが、有料です。 ちなみに世界三大遺跡、40平方kmに2500もの寺院、仏塔があるミャンマーのバガンでは、何100、何1000とある仏像本体の撮影は自由に可能です。 下は輪王寺三仏堂のレプリカ(模型)です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-8-19 なお、以下の写真は昭和29年〜36年に行われた輪王寺本堂(三仏堂)の修復工事のものです。膨大な量の材木を使って足場をくみ上げていることがよくわかります。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-8-19 このあと、30m近くある三仏堂の工事用階段を登り、窓越しに工事をみることになります。これは、まるで巨大な公共工事のようなものでした。 つづく |