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2015年3月24日(火)、 円福寺、長命寺を視察した後、夕方に東京都清瀬市にあります長源寺を視察しました。 長源寺の位置は、下のグーグルマップにあるように、長命寺同様、志木街道に面しており、長命寺からは志木街道を関越自動車道側に向かって車で数分のところにあります。 長源寺の位置 グーグルマップ 下は航空写真で見た長源寺です。寺の前の道路は志木街道です。 長源寺の位置 グーグルマップ航空写真 ◆長源寺の概要 曹洞宗寺院の長源寺は、清戸山と号します。長源寺は、全龍寺を創建した玉室應珍(慶長18年1613年寂)が開山となり創建したといいます。 長源寺の概要 山号 清戸山 院号 - 寺号 長源寺 住所 清瀬市下清戸4-406 本尊 釈迦牟尼佛像 宗派 曹洞宗 葬儀・墓地 - 出典:猫の足あと ◆長源寺の縁起 新編武蔵風土記稿による長源寺の縁起 (中清戸村)長源寺 禅宗曹洞派、同郡前澤村浄牧院の末寺なり、清戸山と号す。本堂七間半に六間南向、保存釈迦の木の坐像にて長八寸許、左右文殊・普賢の坐像にて長五寸許、開山玉室應珍慶長十八年正月廿三日寂す。天神祠。小祠、本堂に向て左の方にあり。(新編武蔵風土記稿より) 出典:猫の足あと 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 下は長源寺の本堂です。 本堂の前の左右に増上寺の石灯籠があります。長命寺のすぐ隣なので、ひょっとすると長命寺からの依頼で2基引き受けたのかも知れません。 長源寺の境内にはグーグルマップの衛星写真でも分かる立派な竹林があります。 長源寺の本堂 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-3-24 下は観音立像ですが、その背景に立派な竹林があります。 長源寺の観音像 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 下は竹林の前の青山です。 長源寺の竹林 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-3-24 下は地蔵さまです。 長源寺の地蔵像 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 下は本堂の右隣にあった庫裡らしき建物です。 長源寺の庫裡? 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-3-24 ◆増上寺の石灯籠移設現地調査 長源寺には以下の写真にあるように本堂前、左右に一基ずつ増上寺の石灯籠がありました。 長源寺の灯籠は、これら二基ですべてです。 長源寺の灯籠 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-3-24 以下は向かって右の灯籠です。 長源寺にあった増上寺の灯籠 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 以下は向かって右の灯籠の刻印です。文昭院とあります。 灯籠の刻印。文昭院とあります。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 以下は本堂に向かって左の灯籠です。 長源寺にあった増上寺の灯籠 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 以下は本堂に向かって左の灯籠の刻印です。やはり、文昭院とあります。 灯籠の刻印。文昭院とあります。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-24 なお長源寺のひとつの灯籠は、丹後国の大名からの寄進 両基と記載してありますが、対になっていません。もう一つは、伊勢亀山の城主からの寄進となっています。この点でも増上寺から各地への灯籠の移設が、杜撰なものであるかが分かります。それすら設置前に、確認していないことは大変、残念なことと言えます。 以下は、徳川家の各将軍の院号です。2 の秀忠以降は、黄が寛永寺、白が増上寺に霊廟があります。 1 徳川家康 安国院(あんこくいん) 日光東照宮、上野東照宮、芝東照宮、 仙波東照宮(川越市)、久能山東照宮など 2 徳川秀忠 台徳院(だいとくいん) 増上寺 3 徳川家光 大猷院(たいゆういいん) 寛永寺 4 徳川家綱 厳有院(げんゆういん) 寛永寺 5 徳川綱吉 常憲院(じょうけんいん) 寛永寺 6 徳川家宣 文昭院(ぶんしょういん) 増上寺 ○○ 7 徳川家継 有章院(ゆうしょういん) 増上寺 8 徳川吉宗 有徳院 (ゆうとくいん) 寛永寺 9 徳川家重 惇信院 (じゅんしんいん) 増上寺 10 徳川家治 浚明院(しゅんめいいん) 寛永寺 11 徳川家斉 文恭院(ぶんきょういん) 寛永寺 12 徳川家慶 慎徳院(しんとくいん) 増上寺 13 徳川家定 温恭院(おんきょういん) 寛永寺 14 徳川家茂 昭徳院(しょうとくいん) 増上寺 本稿はこれで終わり |