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日独・脱原発自治体
首長交流会 参加記(5)

(在日ドイツ大使館)
エヴェリーン・レムケ大臣の素顔
Minister, Eveline Lemke

青山貞一
Teiichi Aoyama
環境総合研究所顧問、東京都市大学名誉教授
Advisor, Environmental Research Institute, Tokyo
Prof. Tokyo City University

掲載月日:2013年7月12日
独立系メディア E-wave Tokyo
無断転載禁


(1)はじめに (2)ラインラント=プファルツ州とは (3)再生可能エネルギー戦略
(4)
大臣の同行者紹介 (5)エヴェリーン・レムケさん  速報  補遺

◆エヴェリーン・レムケ(Eveline Lemke)さん


エヴェリーン・レムケさん

 最後に、エヴェリーン・レムケさんについてひとこと。何しろエヴェリーン・レムケさんはアクティブ、ドイツは連邦政府、中央だけでなく、地方こそ風力、バイオガス、太陽光など再生可能エネルギーの開発利用でエネルギー自立寸前と息巻いていた。またドイツの地方都市では、再生可能エネとともに環境と調和する経済活動を自律的に推進していると話された。

 ドイツは予想を遙かに上回る勢いで再生可能エネルギー経済が進展、しかもそれらがトップダウンでは無く、州や市町村、企業、生協的組織、ブントなどによる,ボトムアップで行われていることもあり、前向きで非常に明るいスピーチをされていた。

 集まった日本の市町村長らは、「政官業学報」による陰鬱、陰険な原発再稼働の動きなかで日夜もがいているが、この際、ドイツから多くを学んで欲しいと思う。 エヴェリーン・レムケ大臣は、ぜひ日本の皆さんにラインランド・プファルツ州に来てもらい、実際に自分の目でドイツの地方分権、再生可能エネによる地域経済活性化などを見て欲しいと言っていた。

 レセプションでお話ししたら、最後に大臣からエネルギーと環境・経済についての国際的情報ネットワークに是非、加わって欲しいと要請されましたので、Ist gut と伝えた!


エヴェリーン・レムケ(Eveline Lemke)さん

 私からは日本などが東南アジア諸国や東ヨーロッパ諸国に原発を輸出しようとしていること、またお隣の韓国や中国で原発立地が盛んなことに関連し、現在、私達が日本で行っている事故時に影響、被害シミュレーションをそれらの国々の国民、市民からの具体的要望があれば、必要なデータを得た上でアドボカシー的に行う用意があると伝え、大臣は大変心強いと言って喜んでいた!

 なお、彼女は何しろアクティブで情熱的、私が言うところのミッション、パッション、アクションの女性大臣です。さらに、すごくアグレッシブ、また前向きの方であることに感銘を受けました!

 以下は、ドイツ語のWikipediaにあるレムケさんのプロフィールである。

 ※ エヴェリーン・レムケ(Eveline Lemke)さんのWikipedia ただしドイツ語
    
    Wikipediaにある最新(2014年)のレムケさんの写真

 レムケさんは政治家一家に生まれ、米国の高校に留学した後、ドイツに帰国し、一方でビジネスに関わり他方で緑の党などの政治活動に関わるなど、非常に多彩な女性である。そのような彼女を大臣にまで押し上げたのは、3.11の福島第一原発事故である。社会民主党の党首だったシュレーダー氏が首相の座から降り、メルケル首相が首相となったドイツでは、一旦、脱原発機運が減退したかに見えたが、3.11により国民全体そして国、地方を問わず気候変動問題を考慮しながら脱原発を推進することに、覚醒したといえる。

 ※ゲアハルト・フリッツ・クルト・シュレーダー[1](独: Gerhard Fritz Kurt Schroder,
   1944年4月7日 - )は、ドイツ連邦共和国の政治家。第7代連邦首相(1998年 -
   2005年)。ドイツ社会民主党 (SPD) の党首(1999年 - 2004年)

 ※アンゲラ・ドロテア・メルケル(Angela Dorothea Merkel, 出生名:アンゲラ・ドロテア・
   カスナー/Angela Dorothea Kasner, 1954年7月17日 - )は、ドイツの政治家。
   2000年よりキリスト教民主同盟 (CDU) 党首。第8代ドイツ連邦共和国首相。ドイツ
   では女性としては初の大政党党首・首相である。

 ※同盟90/緑の党(どうめい90/みどりのとう、Bundnis 90/Die Grunen)は、ドイツの
   環境政党。グローバルグリーンズ加盟。2013年現在はドイツ連邦議会で63議席を
   持つ4番目に大きい政党であり、1980年代以降一定の勢力を持っている。1998年
   から2005年まではドイツ社会民主党と連立政権を組み、脱原発・風力発電の推進・
   二酸化炭素の削減など環境政策を進展させ、国民的人気の高いヨシュカ・フィッシ
   ャー外相などの閣僚を送り出した。この期間以外は常に野党である。。
 
 レムケさんは3.11直後の州議会議員選挙で緑の党が18議席を獲得し、緑の党が連立政権の中に入るとともに、主要ポストの大臣となったのである。

 下の写真はエヴェリーン・レムケ大臣とのツーショットの写真です。 私は重度な気管支喘息患者で、酒類は一切飲めないのですが、ワインを注がれ飲んだため、真っ赤な顔となっています(笑い)。

 私は重度の喘息でアルコールは一滴も飲めない(飲まない)のですが、ドイツからのミッションの方にワインを注がれ、ついつい飲んだら、やはり気道が狭くなり、顔は真っ赤になりました。 そんなことで恥ずかしいのですが、元気な女性大臣とのツーショットの写真をのせます!


ドイツ大使館にて、大臣とツーショット
撮影:大臣の同僚 Nikon Coolpix S8 2014-7-11

本論はこれで終了  補遺 ドイツ原発の現状況