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シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

パドヴァPadova、イタリア)

スクロヴェーニ礼拝堂7


Cappella degli Scrovegni

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2020年10月10日
独立系メディア E-wave Tokyo
 無断転載禁

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4

 本稿の解説文は、現地調査に基づく開設に加え、Veneziaイタリア語版を中心にVenice英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 

◆スクロヴェーニ礼拝堂
7 

フレスコ画の配置平面図








































黄色 ヨアヒムの生涯
緑色 聖母マリアの生涯
水色 キリストの生涯
紺色 寓話
桃色 最後の審判
灰色 建築装飾



礼拝堂内部に描かれているフレスコ画の配置
Source:Wikimedia Commons
パブリック・ドメイン, リンクによる
礼拝堂内部に描かれているフレスコ画の配置
Source:Wikimedia Commons
パブリック・ドメイン, リンクによる


礼拝堂内部に描かれている場面(ほぼすべて)

 スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画に描かれているのは「キリストの生涯」と「聖母マリアの生涯」です。なかでも『受胎告知』の場面が内陣アーチの中央部分を占め、最重要な絵画になっています。

聖母マリアの生涯(祭壇を望む中央分(緑色))
 #13~#16 



#13 ・受胎告知の天使を遣わす神 (The mission of the Annunciation to Mary) 内陣アーチ中央
Source:Wikimedia Commons
パブリック・ドメイン, リンクによる

  注)受胎告知とは
   受胎告知とは、キリスト教の聖典である新約聖書に書かれているエピソード
   の1つです。聖告、処女聖マリアのお告げ、生神女福音とも言います。一般
   に、処女マリアに天使のガブリエルが降り、マリアが聖霊によってキリストを
   妊娠したことを告げ、またマリアがそれを受け入れることを告げる出来事です。




#14 ・神から送られた天使ガブリエル The Angel Gabriel Sent by God
Source:Wikimedia Commons
パブリック・ドメイン, リンクによる

  注)ガブリエルとは
   ガブリエルは旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使
   です。ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれ、キリス
   ト教ではミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人であると考えら
   れています。西方キリスト教美術の主題の一つ「受胎告知」などの
   西洋美術において、彼は優美な青年で描かれます。時には威厳の
   ある表情で描かれることもあります。聖書においてガブリエルは
   「神のことばを伝える天使」であった。ガブリエルという名前は「神の
   人」]という意味です。




#15 ・受胎告知 (The Annunciation) 
内陣アーチ左側に描かれた大天使ガブリエル
Source:Wikimedia Commons
パブリック・ドメイン, リンクによる



#16 ・エリザベト訪問 (Visitation)
Source:Wikimedia Commons
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  注)エリサベト訪問とは
   エリサベト訪問とは、キリスト教において、おとめマリアがエリサベトを
   訪問したこと(ルカ福音書1:39-56)。またそのことを記念する典礼暦に
   おける祝日(5月31日、もと7月2日)です。カトリックでは、ロザリオの祈
   りを唱える際、喜びの玄義のうち第2のものとして黙想されるできごとで
   あす。福音書における記述には、マリアは、エリサベトが身ごもって6か
   月になることを受胎告知の折に告げられて、出かけてエリサベトを訪ね
   ていった。エリサベトと胎内の子(洗礼者ヨハネ)は聖霊に満たされ、エ
   リサベトはマリアを祝福した。マリアはマニフィカトを歌って主を賛美し、
   エリサベトのもとに3か月ほど滞在した。



キリストの生涯(祭壇を望む中央分(水色))


#28 ・カナの婚礼 (The Wedding at Cana)
Source:Wikimedia Commons
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  注)カナの婚礼とは
   カナの婚礼は新約聖書「ヨハネによる福音書」に登場する逸話です。
   結婚式に出席したイエスが、水をワインに変えた伝えられており、イ
   エスが初めてその奇跡の技を人前に明らかにした瞬間でもあります。
   『カナの婚宴』は、全体的に暗い話が続く聖書の中ではひときわ明るく
   楽しげな雰囲気を醸し出しているので、歴代の宗教画家は好んでこの
   題材を描きました。 


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