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  シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

イスタンブル

ボスポラス大橋

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月23日 更新:2019年4月~6月
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 次はトルコのイスタンブールのボスポラス海峡に掛かる大橋です。

◆イスタンブル ボスポラス大橋

 シルクロードのひとつの難所、ボスポラス海峡は、現在、橋、海底トンネルで簡単に渡れますが、往時はそして現在も市民は定期船で渡っていました。

 私達は国際会議に参加するため、アンカラ空港から飛行機で伊スタンブルの欧州側に来ていましたが、海峡オプショナルツアーに参加し船で対岸のアジア部分の名所におり、また青山の友人がアジア側にいたので、欧州側で待ち合わせ、アジア側にある彼の家を訪問しました。


7月15日殉教者の橋(ボスポラス大橋)
Source:Wikimedia Commons

 7月15日殉教者の橋(英: July 15 Martyrs' Bridge)は、トルコのイスタンブールでボスポラス海峡に架かる吊り橋です。

 かつてはボスポラス橋もしくはボスポラス大橋(The Bosphorus Bridge)と呼ばれ、ボスポラス海峡に架かるもう一つのボスポラス橋(ファーティフ・スルタン・メフメト橋・通称第二ボスポラス大橋)と区別するため、第一ボスポラス大橋と呼ばれることもありました。

歴史

 ボスポラス海峡への架橋は、1957年に当時のアドナン・メンデレス首相によって決定された。完成は1973年10月30日、トルコ共和国建国50周年記念日の翌日のことです。

 2016年7月15日に軍の一部が起こしたクーデター未遂事件では兵士が橋を封鎖し、これに抵抗した市民が犠牲になるなど象徴的な場所となりました。7月25日、ビナリ・ユルドゥルム(英)首相により現在の名称に改称されることが発表されました。

概要


Boğaziçi Köprüsü - Aerial view.jpg
空撮による7月15日殉教者の橋(ボスポラス大橋)
Source:Wikimedia Commons

 全長 - 1,510m
 中央支間長 - 1,074m
 幅員 - 39m(6車線)
 高さ - 64m
 主塔の高さ - 105m
 全体の負荷がかかる橋梁中央部では、90cm程度たわんでいる。


7月15日殉教者の橋(ボスポラス大橋)の欧州側支柱
Source:Wikimedia Commons


交通


空撮による7月15日殉教者の橋(ボスポラス大橋)
Source:Wikimedia Commons

 交通量は約180,000台/日であります。平日は時間帯により中央線の位置が変わります。

 平日朝の通勤時間帯は交通の多くがヨーロッパ側へ向かう西行きのため、6車線のうち4車線が西行き交通に割り当てられています。

 一方、平日夕方は4車線がアジア側へ向かう東行き交通に割かれ、西行きは2車線のみとなります。開通後4年間は塔内エレベーターを用いて橋を歩いて渡ることができていましたが、現在では歩行者や商用車の通行は禁止されています。

 橋の東側に料金所が設置されており、ヨーロッパ側からアジア側へ向かう車両に限り通行料が課されます。支払いは、OGSと呼ばれる料金自動収受システムもしくはKGSと呼ばれるプリペイドカードシステムに完全移行しており、2006年より現金による支払いはできません。 

両岸への交通

両岸の交通には以下の方法があります。

・定期船

 イスタンブール市民の足として、両岸の各所に定期船の船着場があります。

定期船
Source:Wikimedia Commons

・橋

 三つの自動車用橋が架けられています。

 ①7月15日殉教者の橋(1973年建設、別名ボアジチ大橋 (Boğaziçi Köprüsü)/第一ボスポラス橋、全長1074m)

 ②ファーティフ・スルタン・メフメト橋(1988年建設、日本政府開発援助により日本企業が参加、通称第二ボスポラス橋Fatih Sultan Mehmet Köprüsü、全長1090m)

 ③ヤウズ・スルタン・セリム橋(2016年建設、通称第三ボスポラス橋Yavuz Sultan Selim Köprüsü、全長1400m)

・海底トンネル

 ①ボスポラス水道トンネル:2012年に開通したデュズジェ県のメレン川からイスタンブルのヨーロッパ側へ送水する海底トンネルです

 ②マルマライトンネル: 日本の大成建設グループなどにより建設が進められました、総延長13.56km(そのうち海峡下の長さ1387m)の鉄道用海底トンネル(2004年5月24日着工、2013年10月29日開通)しています。

 ③アブラシャトンネル(Avrasya Tüp Tüneli):、2016年12月20日に開通した自動車用海底トンネルです。全長14.6 km (うちマルマラ海の海底部は3.4 km)、総工費は12.5億米ドル(約1470億円)です。

 ④大イスタンブールトンネル:2020年完成予定の自動車2方向と電車を各層で分けた3層トンネルです。


◆クーデター未遂事件から1年の記念行事のため、トルコ・イスタンブールの「7月15日殉教者の橋」を訪れたレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(右、2017年7月15日撮影、同日提供)。
出典:出典AFP AFP/TURKISH PRESIDENTIAL PRESS SERVICE 

クーデター未遂事件から1年の記念行事のため、トルコ・イスタンブールの「7月15日殉教者の橋」を訪れたレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(右、2017年7月15日撮影、同日提供)。(c)AFP/TURKISH PRESIDENTIAL PRESS SERVICE
クーデター未遂事件から1年となったトルコのイスタンブールでレジェプ・タイップ・エルドアン大統領が演説するなかトルコ国旗を振る人たち(2017年7月15日撮影)。(c)AFP/OZAN KOSE
クーデター未遂事件から1年となったトルコのイスタンブールで、街に出てトルコ国旗を振る人たち(2017年7月15日撮影)。(c)AFP/YASIN AKGUL
【7月16日 AFP】トルコは15日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領政権転覆を狙ったクーデター未遂事件から1年を迎えた。社会の分断が進む同国にあってエルドアン大統領は国民の結束と、自身が権力を握っていることを示そうとしている。

 トルコ当局は毎年7月15日を「民主主義と国民連帯」を祝う祝日に制定。クーデターを阻止したことはトルコの民主主義の歴史的勝利だと位置づけている。

 15日、祝賀行事のスタートとして開かれた特別国会で演説したビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は、「最も暗い夜が叙事詩となった日から1年がたった」と述べた。


 クーデター未遂事件は、過去約15年間トルコで権力を握るエルドアン大統領に不満を抱いた同国軍の一部が戦車や戦闘機を使い実行したもので、249人(クーデター側の死者を除く)が死亡した。

 政府側は態勢を立て直し、またエルドアン大統領を支持する国民が街にあふれたことから、クーデターの試みは発生後数時間で鎮圧された。エルドアン大統領は、米国在住のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持者がクーデターを実行したと非難している。

 クーデター未遂事件から1年の記念行事の中心となるエルドアン大統領は、ボスポラス海峡(Bosphorus Strait)に架かり、クーデター事件で最も激しい戦闘が繰り広げられた旧ボスポラス大橋( Bosphorus Bridge)を渡る「国民のマーチ」に参加するため、首都アンカラ(Ankara)からF16戦闘機1機の随伴を受け公用機でイスタンブール(Istanbul)に到着した。

 クーデター未遂事件後に「7月15日殉教者の橋(Bridge of the Martyrs of July 15)と改名された橋にはエルドアン大統領の支持者ら数万人が集まり、トルコの国旗を掲げて「われわれはタイップ(エルドアン大統領)の兵士だ」と叫んだ。

出典:AFP/Stuart Williams and Fulya Ozerkan


つづく