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◆塩屋埼灯台
出典:グーグルマップ
豊間海岸から塩屋岬を通過し、豊間海岸に出る。何度も来た場所だ。

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

出典:グーグルストリートビュー

出典:グーグルマップ
塩屋埼灯台(しおやさきとうだい)は福島県いわき市平薄磯に建つ大型灯台。立地と、白亜の美しい外観から「日本の灯台50選」にも選ばれ、地元では「豊間の灯台」とも呼ばれている。周辺は、磐城海岸県立自然公園に指定され、太平洋に臨んで、北に薄磯海岸、南に豊間海岸と海水浴の適地に恵まれ、マリンスポーツファンにも人気がある。
一帯は潮の流れが激しく暗礁も多い、海上交通の難所として古くから知られていた。このため江戸時代から狼煙台がつくられた。1899年(明治32年)12月15日:煉瓦石造で建てられ、初点灯した。
薄磯海岸の南端には美空ひばりが歌った塩屋岬の記念碑がある。

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
ここで豊間海岸に出てみるが、線量は0.10μSV/hと高い。

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
◆薄磯海岸(海水浴場)
私たちはこの後、薄磯海岸に向かう。
いわき市の薄磯(うすいそ)地区では、266世帯761人(2013年4月現在)の集落で、120人余の遺体が見つかり、10人前後が行方不明となっている。市全体の犠牲者296人(26日現在)の3分の1以上を占める。出典:相川哲弥ブログ というように、結果として薄磯海岸地区は甚大な人的被害(犠牲者)をだしている。
以下の3.11前後の衛星写真をご覧いただきたい。3.11による大津波の被害がはっきりと見て取れる。その後、被災地域をほぼすべてクリアランスしており、その上に堤防と道路を造成ている。今回の現地視察では、その造成された堤防と道路を見ることになった。

2009年11月15日 出典:グーグル衛星写真

2011年3月12日 出典:グーグル衛星写真

2015年1月29日
出典:グーグル衛星写真
以下は、2011年4月16日、2011年10月16日、2011年12月25日に薄磯海岸を視察した際の写真を掲載する。
◆2011年4月16日の薄磯海岸の津波被害

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10
◆2011年12月25日現地調査時の薄磯海岸津波被害写真
 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10
2011年12月25日訪問時、近くにおみやげ屋さんがあったので入ると、3.11当時の津波とその被害についての写真が掲示されていた。以下はその一部である。

撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25

撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25

撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25

撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10
 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10
◆2011年11月25日の薄磯海岸のがれきからの放射線量調査
以下は2011年12月25日の現地調査で青山、池田が撮影した写真である。

豊間中学校の校庭にはうずたかく災害廃棄物がおかれていた
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25

豊間中学校のプールにも災害廃棄物がうずたかく積まれていた。
飛び込み台が見える
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25

災害瓦礫の直近で放射線量を測定する池田こみち
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25

豊間中学校入り口
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25
下は豊間中学校に集めらたがれき。
」
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10
0.66μSv/h と高い値となっていた。

撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10

豊間中学校の体育館はこのとおり津波で破壊されていた
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.12.25
◆2011年10月16日の薄磯海岸における
放射性物質に汚染された瓦礫からの放射線量調査
今回の調査では、放射性物質によって汚染された瓦礫(災害廃棄物)からの放射線量を測定した。測定した場所は、福島県いわき市平地区
平薄磯 小塚 である。

いわき市薄磯海岸の瓦礫の約1m前で放射線量を計測する鷹取敦
撮影 青山貞一 2011.10.16

いわき市薄磯海岸の瓦礫の約1m前で放射線量を計測する鷹取敦
撮影 青山貞一 2011.10.16
調査結果
がれきから遠く 0.26μSv/h
がれきから遠く 0.24μSv/h
がれきから遠く 0.24μSv/h
がれきから遠く 0.24μSv/h
がれきから約2m 0.34μSv/h
がれきから約1m 0.53μSv/h
がれきから約1m 0.54μSv/h
上記よりわかるように、放射性物質に汚染された瓦礫の近傍では、10m程度離れた場所の空間放射線量に比べて2倍以上高い値が計測されている。
以下はいわき市海岸全域の放射線量率。突出して放射線量が高いのが、いわき市薄磯海岸にあった豊間中学のがれき置き場であった。

出典:がれき(災害廃棄物)に含まれる放射性物質量と放射線量の
関係について(推計) 青山貞一 東京都市大学大学院
掲載月日:2012年1月19日
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この後、豊間海岸からその北にある薄磯海岸に車を飛ばす。もともと、この辺りは、海岸線にある堤防に沿って一般道があり、そこを通って豊間から薄磯に行けた。
しかし、今回は、両海岸にそって大々的な防波堤、防潮林造成の工事を行っていた。

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
下は豊間側ら薄磯側を撮影した写真である。見てわかるように、道路は二手に分かれ、右側は海岸線に沿って薄磯から新舞子に行く道路、左側は二つ目の堤防の左側を通りやはり新舞子側に行く道路となっていた。

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
下の写真は上の写真の真ん中にある新たな堤防の上から、海側を遠望したものだ。
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
この堤防に上るには下の階段を上ることになる。しかし、道路が二股にわかれる地点には堤防がない(切れている)ので、果たして上の写真の堤防でどれだけ津波に対して効果があるかわからない。
堤防の上は遊歩道として整備されている。
豊間と同様、海側の盛り土を施した堤防にはマツの苗木が植えられており、まだまだ成長に時間がかかる状況は同じである。家屋はこの二つ目の防潮堤の下の道路の陸側に数軒が建っているがほとんど家はなく、かつての薄磯海岸一帯の賑わいはまったくなくなっていた。

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
下の表を見るまでもなく、薄磯海岸あたりの津波は、6m前後あった。
<参考>
◆東日本大震災における福島県沿岸域の津波による浸水高・遡上高
鮫川右岸 須賀-関田海岸 浸水高 4.2, 4.7, 4.9, 6.7 m (TP)
証言:1波目よりも,2波目,3波目が大きかった
鮫川左岸 岩間地区・小浜海岸 浸水高 6.3, 6.8, 7.3 m (TP)
遡上高 6.3, 7.9 m (TP)
参考情報: 調査開始前に三角点の標高を計測
鮫川左岸河口 地図の表示 5.3 m
RTK GPS による計測 5.04 , 5.08 m
サンマリーナ 遡上高 9.4 m (TP)
永崎地区 浸水高 5.3 m (TP)
遡上高 7.3 m (TP)
折戸地区,江名漁港 浸水高 6.3, 6.8 m (TP)
豊間海岸 浸水高 7.5, 9.2 m (TP)
いわき平薄磯 浸水高 5.9 m
いわき平薄磯 遡上高 6.1 m(この地区の海岸堤防天端高 5.2 m)
いわき四倉 管波病院付近 浸水高 6.2 m
(この地区の海岸堤防天端高 5.9 m)
いわき四倉 道の駅よつくら港 浸水高 5.9 m
いわき四倉 四倉高校付近 浸水高 3.6 m
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つづく
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