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◆西洋絵画コレクション
◆ジョルジョーネ
Source:Wikimedia Commons
ジョルジョーネ - The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM), distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202., パブリック・ドメイン, リンクによる
ジョルジョーネ( Giorgione、1477年/1478年頃 - 1510年[1])は、盛期ルネサンスのヴェネツィアで活動したイタリア人画家です。
ジョルジオーネとも表記されます。本名はジョルジョ・バルバレッリ・ダ・カステルフランコ (Giorgio Barbarelli da Castelfranco) です。
形容しがたい詩的な作風の画家として知られていますが、確実にジョルジョーネの絵画であると見なされている作品はわずかに6点しか現存していないともいわれています。その人物像と作品の記録がほとんど残っておらず、ジョルジョーネは西洋絵画の歴史のなかでももっとも謎に満ちた画家の一人となっています。
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ジョルジョーネ 『ユディト』 1504年頃
Giorgione - Judith Source:Wikimedia Commons
ジョルジョーネ - 2. Hermitage Museum1. zeno.org, パブリック・ドメイン, リンクによる
・「ユディト」
『ユディト』(Giuditta con la testa di Oloferne)はルネサンス期の巨匠ジョルジョーネが1504年に描いた絵画。まず間違いなくジョルジョーネの作品であると認められている数少ない絵画です。現在はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。
1772年にパリのコレクションからエルミタージュ美術館が購入した作品ですが、当時はラファエロの作品であると考えられていました。第二正典のユディト記に登場するユディトとホロフェルネスを描いた作品で、他の画家達もこの二人をモチーフにした絵画を多数描いています。
修復
19世紀後半には『ユディト』は厚い暗黄色のワニスに覆われており、オリジナルの状態とはかけ離れた状態にありました。さらに何度となく実施された不適切な修復作業が、ジョルジョーネ本来の表現を改ざんしてしまっていました。
その後1893年になってエルミタージュ美術館の修復家A・シドロフが、もともと板絵だった『ユディト』を正確にカンバスに移植しています。
1967年に『ユディト』を修復洗浄することが決定し、修復工房の責任者A・V・ブリアンゼフの指揮のもと、優秀な修復技術を持ったA・M・マローヴァが修復作業を任せられました。作業全般にかかわる管理者はレニングラードとモスクワの専門家たちで構成されていました。
最初に綿密な紫外線による精査と光学顕微鏡による解析が行われました。これらの解析の結果、もっとも損傷が激しいのは草、地面、樹木であることが判明しました。過去に実施された修復時に、必要以上に過剰で大規模な塗り直しが行われていたのです。
作品を厚く覆っていたワニスは、特殊な溶液で湿らせた綿玉と、顕微鏡ごしに非常に鋭利なメスを使って全て取り除かれました。一日に2cm2から6cm2の修復という慎重な作業でオリジナルの状態に修復されていったのです。
『ユディト』の修復作業は1971年に完了しました。作品本来の輝きと深みを取り戻し、それまでは見えていなかった塔と小山が背景にその姿をあらわしています。
出典:Wikipedia
作者 |
ジョルジョーネ Giorgione(1477~1510) |
タイトル |
ユディト Judith with the Head of Holophernes |
年月日 |
1504 |
Medium |
キャンバスに油彩 |
Dimensions |
Height: 144 cm (56.7 in). Width: 68 cm (26.8 in). |
所蔵 |
エルミタージュ美術館 Hermitage Museum |
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The Great (Old) Hermitage room 217
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つづく
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