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厳寒のロシア2大都市短訪

   
エルミタージュ西洋絵画

フランドル・オランダ・
ピーテル・パウル・ルーベンス

青山貞一 Teiichi Aoyama  
池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年5月30日
独立系メディア E-wave Tokyo

無断転載禁
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 ・西洋画コレクション(大エルミタージュ)
 
 イタリア  ダヴィンチ       イタリア  ラファエロ
   イタリア  ティツィアーノ     イタリア  ジョルジョーネ
   イタリア  カラヴァッジオ    ギリシャ   エル・グレコ  
   スペイン フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ
   スペイン   ベラスケス     フランドル ルーベンス
   フランドル ダイク        オランダ  レンブラント


サンクトペテルブルグ(Saint Petersburg)
  サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群

    

◆西洋絵画コレクション

◆ピーテル・パウル・ルーベンス
 (1577年6月28日 - 1640年5月30日)


Source:Wikimedia Commons
ピーテル・パウル・ルーベンス - http://free4444.blogspot.com/2010/07/rubens-peter-paul-self-portrait-1623.html, パブリック・ドメイン, リンクによる



 ルーベンスはは、バロック期のフランドルの画家、外交官。祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残しました。ルーベンスはアントウェルペンで大規模な工房を経営し、生み出された作品はヨーロッパ中の貴族階級や収集家間でも高く評価されていました。

 またルーベンスは画家としてだけではなく、古典的知識を持つ人文主義学者、美術品収集家でもあり、さらに七ヶ国語を話し、外交官としても活躍してスペイン王フェリペ4世とイングランド王チャールズ1世からナイト爵位を受けています。

出典:Wikipedia

 下はルーベンスの『ルーベンス 大地と水の結合』1618年です。


ルーベンス 大地と水の結合 1618年
Source:Wikimedia Commons
ピーテル・パウル・ルーベンス - Рубенс, Питер Пауль - Союз Земли и Воды (Антверпен и Шельда) (1618). Часть 14, высокое разрешение • описание картины, скачать репродукцию • Gallerix.ru, パブリック・ドメイン, リンクによる


 「大地と水の結合」は1618年、フランドルのバロック派画家、ピーテル・パウル・ルーベンスによって描かれた絵画であり、大地の擬人化です、コルヌー・コピアイ(豊穣の角)を持つキュベレー(古代ギリシャ、古代ローマの大地母神)と水の擬人化であるネプチューン(ローマ神話における海の神)が中央に描かれています。

 キュベレーとネプチューンは勝利の女神、ヴィクトリアに王位を授けられ、2人の結婚が絵画底部に描かれたトリトンのホラガイにより告知されています。2人の結婚は特にアントワープと、ルーベンスの時代にはフランドルの海路を絶つためにオランダにより塞がれていたスヘルデ川の豊穣、富、繁栄を象徴しています。

 「大地と水の結合」はピラミッド型構図、シンメトリー、形のバランスを特色としており、晩年のイタリア・ルネッサンス、特にヴェネチア画家の影響を受けた作品です。ルーベンスのアトリエにて作成された「大地と水の結合」の縮小版コピーは、ロシアの実業家、ウラジミール・ログヴィネンコにより所有されていました。ログヴィネンコは2004年に美術作品への30%の輸入税が廃止されたのを受け、ロンドンからモスクワへ絵画のコピーを移しました。

 大地と水の結合」は現在ロシア、サンクトペテルブルク所在のエルミタージュ美術館のルーベンス・ホールにて展示されています。それ以前、1798年から1800年には、ローマのチギ・コレクションの一部にありました。


出典:MUSEY

作者 Peter Paul Rubens(157~1640年) ポールルーベンス
タイトル English:The Union of Earth and Water (Antwerp and the Scheldt)
日本語:?大地と水の結合
製作年 1618年
Medium 油絵キャンバス
Dimensions 222.5 × 180.5 cm (87.6 × 71.1 in)
所蔵 エルミタージュ美術館 Hermitage Museum
Saint Petersburg




ルーベンス   ペルセウスとアンドロメダ 1620 - 1621年
Source:Wikimedia Commons
ピーテル・パウル・ルーベンス - 不明 source, パブリック・ドメイン, リンクによる


 「ペルセウスとアンドロメダ」はバロック期のフランドルの画家、ピーテル・パウル・ルーベンスによって描かれた絵画です。古代ギリシャ神話に登場する髪の毛の代わりに生きている蛇が生えている女の怪物、ゴルゴーン退治後の古代ギリシャ神話、ペルセウスとアンドロメダを描写した作品であり、ルーベンスによって同じ題名の作品がいくつか制作されました。

 ロシアの国立美術館、エルミタージュ美術館所蔵の1622年版には、ペルセウスの盾にゴルゴーンの反射した姿が映っています。またペルシウスの頭上には、栄光の女神であるペガサスとプット(翼の生えた裸の幼児)が描かれています。絵画の下部には、ゴルゴーン以前に退治されました、同じく古代ギリシャ神話に登場するケートス(鯨やイルカのような大きく膨れた胴体に犬の頭部を持ち、下半身は魚の怪物)の一部が見て取れます。

 1684年に制作された、アントワープにあるルーベンス宅の外観を描写した版画がありますが、その版画に描かれた自宅の2階の窓からは「ペルセウスとアンドロメダ」の作品が見えます。このことから、「ペルセウスとアンドロメダ」はルーベンスの死まで、彼の自宅にあったとされています。

 1769年夏、エルミタージュ美術館は、絵画のコレクションに情熱を注いでいたハインリッヒ・フォン・ブリュール伯爵から、「ペルセウスとアンドロメダ」を獲得しました。現在はエルミタージュ美術館の2階、ルーベンス・ホールにて展示されています。


出典:MUSEY

作者 Peter Paul Rubens(1577~1640) ポールルーベンス
タイトル Perseus and Andromeda ペルセウスとアンドロメダ
Date 1620年~1621年
Medium 油絵キャンバス
Dimensions 99.5 × 139 cm (39.2 × 54.7 in)
所蔵 エルミタージュ美術館 Hermitage Museum
Accession number ГЭ-461Accession number retrieved from?Wikidata
Source/Photographer Unknown



つづく