エントランスへはここをクリック        総目次に戻る

厳寒のロシア2大都市短訪

   
エルミタージュ西洋絵画

フランドル・アンソニー・ヴァン・ダイク

青山貞一 Teiichi Aoyama  
池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年5月30日
独立系メディア E-wave Tokyo

無断転載禁
ロシア短訪・総目次に戻る

 ・西洋画コレクション(大エルミタージュ)
 
 イタリア  ダヴィンチ       イタリア  ラファエロ
   イタリア  ティツィアーノ     イタリア  ジョルジョーネ
   イタリア  カラヴァッジオ    ギリシャ   エル・グレコ  
   スペイン フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ
   スペイン   ベラスケス     フランドル ルーベンス
   フランドル ダイク        オランダ  レンブラント


サンクトペテルブルグ(Saint Petersburg)
  サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群

    

西洋絵画コレクション

アンソニー・ヴァン・ダイク(1599年3月22日 - 1641年12月9日)


Source:Wikimedia Commons
アンソニー・ヴァン・ダイク - The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM), distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202., パブリック・ドメイン, リンクによる



 ダイクは、バロック期のフランドル出身の画家。上品でくつろいだ雰囲気で描かれたチャールズ1世をはじめ、イングランドの上流階級を描いた肖像画でよく知られている画家ですが、肖像画以外にも歴史画、宗教画、神話画などにも優れた才能を見せており、水彩画やエッチングの分野においても大きな革新をもたらした重要な芸術家とみなされています。

 イタリアでも活動したヴァン・ダイクの作風には、師のルーベンスのほか、イタリア人画家ティツィアーノらヴェネツィア派の画家の軽妙な筆致と華麗な色彩の影響が見られます。ヴァン・ダイクは1627年にイタリアからいったん帰国後、1632年にはイングランドに渡り、イングランド国王チャールズ1世の主席宮廷画家として活躍しました。

 イングランドは美術の面では長らく不毛の地であり、生粋のイングランド人による絵画の展開は18世紀のホガースの登場を待たねばなりませんでした。それ以前のイングランド絵画史はホルバイン、ヴァン・ダイクなどの外国人画家が席巻しており、なかでもヴァン・ダイクの華麗な肖像画は、その死後も150年以上にわたってイングランド絵画に大きな影響を与え続けました。

参照:Wikipedia


・ヴァン・ダイク 『自画像』  


ヴァン・ダイク 『自画像』  1630年
Source:Wikimedia Commons
アンソニー・ヴァン・ダイク - Web Gallery of Art:   画像  Info about artwork, パブリック・ドメイン, リンクによる


 7世紀に活躍したフランドルの代表的な画家。壮厳性を損なうことなく明るい色調とバロック特有の流動感によって描かれた肖像画は、イギリスを始め西欧各国の肖像画に多大な影響を与えました。

 裕福な商人の息子として生まれ、11歳でヘンドリック・ファン・バンーレンに弟子入りした後、アントウェルペンの画家組合に加入。その頃にはルーベンスの最も重要な助手のひとりを務めるなど、画家として稀にみる早熟を示していました。

 1620年頃一度英国を訪問した後、1621年から1627年にかけてイタリアに滞在。ルネサンス期の作品、特にヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノから多大な影響を受けます。

 イタリア滞在の成功で国外にも名を馳せ、英国王チャールズ1世の招きにより1632年から1641まで宮廷画家として活躍、ヴァン・ダイクの描いた肖像画はイギリス国内で大きな反響と賞賛を受け、同国における肖像画制作の最も重要な模範のひとつとして18世紀末まで継承されました。

出典:Salvastyle.com

作者 Anthony van Dyck(1599~1641)
アンソニーファンダイク
タイトル ヴァン・ダイク 『自画像』
製作年月日 1st third of 17th century 17世紀
Medium キャンバスの油絵
Dimensions 81.5 × 69.5 cm (32.1 × 27.4 in)
現在の所蔵 エルミタージュ美術館
Accession number 405Accession number retrieved from?Wikidata
Source/Photographer http://www.pinakothek.de/en/anthonis-van-dyck



つづく