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世阿弥と日蓮の足跡をたどる佐渡の旅

佐渡奉行所F出土品

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2018年9月18日公開
独立系メディア Media E-wave Tokyo  
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佐渡現地視察総合目次 
 
 @概要  A歴史と役割 B施設と間取  C主施設内部
 D白洲 E奉行所古絵図 F出土品


 以下は佐渡奉行所跡からの出土である。特に金銀の製錬に関連の深い鉛板や木簡、陶磁器、鉱山臼などを一括したもので、総計928点である。

佐渡奉行所跡出土品

・指定種別(員数) 考古資料(一括)
・指定年月日 平成23年6月27日
・所在地 佐渡市相川坂下町
・所有者または管理者 佐渡市、相川郷土博物館保管

 これらの出土品は、平成6年〜同10年(1994〜1998)に相川広間町所在の佐渡奉行所跡(国記念物)で検出された出土品の内、特に金銀の製錬に関連の深い鉛板や木簡、陶磁器、鉱山臼などを一括したもので、総計928点である。

出典:佐渡市


出典:佐渡奉行所入場時パンフレット

 「鉛板」は、平均縦69p、横26pの大きさの楕円形で、中央の厚みは5p前後。表
中央には目方と検査印、生産者と思われる印がある。


出典:佐渡奉行所入場時パンフレット

 「荷札木簡」は、ヒノキ属で作られた縦約13p、幅約2.5pの大きさの木簡で、表側に鉛・目方・番号、裏側に世話人(送付人)らしき名がある。「盤状土製品」は、蓋形と鉢形があり、鉢形は蓋形に比べ底が薄く、大半が楕円形である。「棒状土製品」は、角柱状と円柱状の2種類があり、被熱で白く変色している。

 「羽口」は、大きな丸形と小さな角形に分類され、用途によって使い分けたものと思われる。「扣石」は、玄武岩質安山岩が大半で、穴は四角・丸・四角と丸の3種類が混在する。
 鉱山臼の「上磨」と「下磨」は、対で鉱石を粉砕するもので、前者は下相川産の球顆状流紋岩が大半で、後者は花崗岩質礫岩がほとんどである。「舩」は、寄勝場の石磨で粉にした後、水の中で選鉱するために水を貯めた道具である。「笊」は、勝場の金場かねこ流しで使う道具と思われる。

 指定の出土品は、いずれも奉行所の当時の様相や金銀製錬の様相をよく示しており、江戸時代における鉱山関連遺跡の実態を明らかにする史料として極めて重要である。

出典:佐渡市

 以下は出土した鉛板で、国の重要文化財の指定を受けている。

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撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下は上の鉛板を使い金を抽出する灰吹法の原理を示した図


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


 以下は奉行所跡から出土した鉛などの出土品を報ずる新潟日報の記事。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900



つづく