エントランスへはここをクリック  中央アジア・シルクロード  【世界紀行 

  シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

西域国道 (中国)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月
独立系メディア E-wave Tokyo
 無断転載禁

総合メニュー

敦煌からトルファンへ  新幹線乗車・柳園南駅  ゴビ(砂漠)  風力発電ファーム1
風力発電ファーム2
   新疆ウイグル自治区1  新疆ウイグル自治区2  西域国道


 次は中国新疆ウイグル自治区のシルクロード、西域道の関連道路(主に国道)「です。


シルクロード
Source:Wikimedia Commons



Transasia trade routes 1stC CE gr2
Source:Wikimedia Commons


西域国道(新疆ウイグル自治区)

西域南道(一部は国道315号線)


シルクロード
Source:Wikimedia Commons

 敦煌からホータン、ヤルカンドなどタクラマカン砂漠南縁のオアシスを辿ってパミール高原に達するルートで、漠南路とも呼ばれています。オアシスの道の中では最も古く、紀元前2世紀頃の前漢の時代には確立していたとされています。

 このルートは、敦煌を出てからロプノールの北側を通り、楼蘭を経由して砂漠の南縁に下る方法と、当初からロプノールの南側、アルチン山脈の北麓に沿って進む方法とがありましたが、4世紀頃にロプノールが干上がって楼蘭が衰退すると、水の補給などができなくなり、前者のルートは往来が困難になりました。

 距離的には最短であるにもかかわらず、極めて危険で過酷なルートですが、7世紀に玄奘三蔵はインドからの帰途このルートを通っており、楼蘭の廃墟に立ち寄ったと『大唐西域記』に記されているので、前者のルートも全く通行できない状態ではなかったものとみられます。13世紀に元の都を訪れたマルコ・ポーロは、カシュガルから後者のルートを辿って敦煌に達したとされています。

 
現在のG315国道は、部分的にほぼこの道に沿って建設されており、カシュガルからホータンまでは、2011年に喀和線が開通しています。


天山南路(西域北道)

 敦煌からコルラ、クチャを経て、天山山脈の南麓に沿ってカシュガルからパミール高原に至るルートで、漠北路ともいわれます。西域南道とほぼ同じ頃までさかのぼり、最も重要な隊商路として使用されていました。このルートは、楼蘭を経由してコルラに出る方法と、敦煌または少し手前の安西からいったん北上し、ハミから西進してトルファンを通り、コルラに出る方法とがありましたが、楼蘭が衰退して水が得られなくなると、前者は通行が困難になっています。

 現在トルファンとカシュガルを結んでいる南疆線は、概ね後者のルートに沿って敷設されており、1971年に工事が始まり、1999年に開通しました。G314国道も部分的にほぼこの道に沿っている。


天山北路

 敦煌または少し手前の安西から北上し、ハミまたはトルファンで天山南路と分かれてウルムチを通り、天山山脈の北麓沿いにイリ川流域を経てサマルカンドに至るルートで、紀元後に開かれたといわれています。

 砂漠を行く上記ふたつのルートに比べれば、水や食料の調達が容易であり、平均標高5000mとされるパミール高原を越える必要もありません。

 現在のG312国道や蘭新線、北疆線は、部分的にほぼこの道に沿っています。


国道217号線

 G217国道(国道217線、G217線)別名北疆西線は中華人民共和国の新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)内のアルタイ市からカラマイ市を経てクチャ県を結ぶ全長1117kmの中国の国道です。

 独山子区からクチャまでは独車公路(どくしゃこうろ)と呼ばれ、人民解放軍により多数の死傷者を出して建設されました。1974年8月に建設開始して、1983年9月に正式開通しました。この区間で海抜3600mの玉希莫勒蓋達坂を越えます。現在はタクラマカン砂漠を南北に縦断する砂漠公路の阿和公路(2007年に完成)を経て、ホータン市まで延長されています。


国道219号線


新疆ウイグル自治区・アクサイチンからチベット自治区へ入った所で、
最高地点・界山達坂(海抜5248m)を通る
Source:Wikimedia Commons

 G219国道は新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)カシュガル地区カルギリク県(葉城県)とチベット自治区シガツェ市ラツェ県を結ぶ全長2342kmの中国の国道である。別名を新蔵公路といいます。

 1951年に建設が開始され、1957年に全線開通しました。なお、G219国道の経路の一部はインドが領有権を主張するアクサイチン地域(ジャンムー・カシミール州ラダックの一部)にまたがっていますが、当時のインド政府はG219国道の建設に気付かず、中国政府に対して抗議を行わないませんでした。


国道227号線


青海湖
Source:Wikimedia Commons


江衛星で見た青海湖
Source:Wikimedia Commons

 G227国道(国道227線、G227線)別名西張公路、寧張公路)は中華人民共和国の青海省西寧市から甘粛省張掖市を結ぶ全長347kmの中国の国道です。

 青海省と甘粛省の二つの省を通る。そのうち青海省内は244.56kmである。国防の為の主要な道路であり、1981年11月30日に国家幹線公路となりました。


国道309号線


寧夏回族自治区
Source:Wikimedia Commons


 G309国道/国道309線、G309線)は中華人民共和国山東省栄成市から甘粛省蘭州市を結ぶ全長2208kmの中国の国道です。

 栄成市より西に向かい、山東省、河北省、山西省、陝西省、寧夏回族自治区、甘粛省の六つの省及び自治区を通ります。簡称は栄蘭線(えいらんせん)です。?坊市から済南までは膠済線に、済南から邯鄲までは邯済線(中国語版)に、邯鄲から長治までは邯長線に沿っています。


国道312号線 


イリ川
Source:Wikimedia Commons

 G312国道は中華人民共和国上海市黄浦区人民広場と新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)イリ・カザフ自治州コルガス県(霍城県)コルガス口岸(霍爾果斯口岸 カザフスタン国境)を結ぶ全長4967kmの中国の国道です。

 上海市内では曹安公路(そうあんこうろ)、終点のコルガス県では北京東路(ペキンとうろ)と称されています。

 鉄道路線は上海~南京間は京滬線、南京~西安間は寧西線、西安~蘭州間は隴海線、蘭州~ウルムチ間は蘭新線、ウルムチ~ジン(精河)間は北疆線と並行しています。

 天山山脈の北麓を通り、西安市からコルガス県まではシルクロードの天山北路にほぼ相当します。終点のコルガス口岸はイリ川の渓谷に位置し、国境でカザフスタンのA353国道と接続します。


国道314号線


G314国道(カシュガル地区)
Source:Wikimedia Commons

 シュクルガン・タジク自治県紅其拉甫口岸を結ぶ全長1948kmの中国の国道です。

 終点の紅其拉甫口岸でパキスタンのカシミール地方と接続しており、カシュガル市から終点までは中巴公路(ちゅうはこうろ)の別名を持ち、アジアハイウェイ4号線及びカラコルム・ハイウェイの一部です。ウルムチ市からトクスン県間は蘭新線、焉耆回族自治県からカシュガル市間は南疆線とほぼ平行しています。

 なお、トクスン県から終点までは、概ねシルクロードの天山南路に沿ったルートとなっています。
 
主な接続路線
新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)
G216国道 - ウルムチ市
G312国道 - ウルムチ市からトクスン県まで重複
G218国道 - コルラ市
G217国道 - クチャ県[3]
G315国道 - カシュガル市
カラコルム・ハイウェイパキスタン側 - タシュクルガン・タジク自治県紅其拉甫


国道315号線

 G315国道(国道315線、G315線)別名西莎公路(せいさこうろ)、青新公路(せいしんこうろ)は中華人民共和国の青海省西寧市から新疆ウイグル自治区のチャルクリク県を経てカシュガル市を結ぶ全長3063kmの中国の国道です。

 青海省と新疆ウイグル自治区の二つの省(自治区)を通る。そのうち青海省内は1272.39kmです。国防の為の主要な道路であり、1981年11月30日に国家幹線公路となっています。

 ルートのうち、新疆ウイグル自治区の部分は、概ねシルクロードの西域南道に沿って敷設されています。また、2011年に旅客営業を開始した喀和線(カシュガル - ホータン)も、ほぼ並行して走っています。

主な接続路線
青海省
G109国道(青蔵公路)、G214国道 - 西寧市から湟源県まで重複
G227国道 - 西寧市
G215国道 - 大柴旦行政区錫鉄山鎮(中国語版)(魚?から大柴旦まで重複)
新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)
G218国道 - チャルクリク県
G219国道 - カルギリク県
G314国道 - カシュガル市
カラコルム・ハイウェイ - カシュガル市


 なお、以下は中国の高速道路網です。中国の高速道路網は中国国家高速公路網(National Trunk Highway System、NTHS)と称され、現在中国は世界有数の高速道路網が整備された国の1つとなっています。


出典:中華人民共和国の高速道路

 なお、上の地図中、五縦、七横とありますが、以下はその意味です。

◆五縦七横 出典:Wikipedia

 1992年に立案された中国高速公路計画では、南北方向に5本と東西方向に7本の計12本の高速道路(五縦七横)を作る計画でした。

 番号の頭には「国道」(Guodao)の頭文字である「G」の文字が付けられています。縦(南北方向)にはG010、G020、G030、G040、G050の番号が、横(東西方向)にはG015、G025、G035、G045、G055、G065、G075の番号が割り振られていまし。

 一方で、一般国道にはG101からG112、G201からG228、G301からG330までの番号が割り振られました。五縦七横の高速道路網は、2005年の「7918網」の発表によりそれらの一部へと再編され解消しました。
,
五縦
 同三高速公路(010):同江(黒竜江省) - 三亜(海南省)
 京福高速公路(020):北京 - 福州
 京珠高速公路(030):北京 - 珠海
 二河高速公路(040):エレンホト - 河口(雲南省)
 渝湛高速公路(050):重慶 - 湛江(広東省)
,
七横
 綏満高速公路(015):綏芬河 - 満洲里
 丹拉高速公路(025):丹東 - ラサ
 青銀高速公路(035):青島 - 銀川
 連霍高速公路(045):連雲港 - 霍爾果斯(コルガス)
 滬蓉高速公路(055):上海 - 成都
 滬瑞高速公路(065):上海 - 瑞麗
 衡昆高速公路(075):衡陽 - 昆明

 なお、中国の高速道路料金ですが、現在、日本が1km当たり何と24.6円なのに対し、中国は1km当たり4円です。日本は中国に比べて6倍以上と高額です。ちなみに私達がよく行くイタリアは1km当たり7円、米国、英国は無料です。新幹線同様、高速道路でも日本の利用料金が異常に高額です!


トルファン市つづく