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 撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月 現地ブロック案内 ヴェスヴィオ総合メニュー 用語集 本稿の解説文は、現地調査に基づく解説、写真撮影に加え、Wikipediaのイタリア語版を中心に英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 ブロック V サムナイトの家１ サムナイトの家2 美しい中庭の家1 美しい中庭の家2 コリント式アトリウムの家1 コリント式アトリウムの家2 二百年祭の家1 二百年祭の家2 炭化した家具の家1 炭化した家具の家2 ネプチュ-ンモザイクの家1 ネプチュ-ンモザイクの家2 大きな門の家1 大きな門の家2 木の神棚の家 ◆ネプチューン・モザイクの家 (Ins V, 6-7) Casa di Casa di Nettuno e Amfitrite(伊）、House of the Neputune（英）  ネプチューン・モザイクの家のインスラ（ブロック） 参照：AD79eruption - Google Sites 「ネプチュ-ンモザイクの家」は以下のブロック図でCにあります。  Source:： AD79eruption - Google Sites 以下は、グーグルマップがネプチューン・モザイクの家を周辺地域を含めて撮影した写真です。 現在(2020-11)のグーグルマップにおけるネプチューン・モザイクの家の位置は間違っているのd絵注意してください。  出典：グーグルマップ 以下は、ネプチューン・モザイクの写真です。  出典：グーグルマップ ◆現地ガイド このネプチューン・モザイクの家、正式にはネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House）は、私達のヘラクラネウム遺跡のひとつの目玉です。ヘラクラネウムには、もうひとつモザイク・アトリウムの家 (Ins IV, 1-2)という似た名称の遺跡がありますが、ネプチューン・モザイクの家は、素晴らしいい目を見張るモザイク画あります。 カルドを歩いて下ると、ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House）（ブロックⅤ、カルドⅣ、No.7)があり、そのエレガントな二階建ての家には素敵な夏のダイニングルーム（トリクリニウム）があります。 その食堂は色彩の美しいモザイクで泉の女神（ニンファエウム nymphaeum）を描いた装飾が施されていて、他にもネプチューンとアムピトリーテー（ポセイドン）の絵や狩猟の様子を描いた絵が飾られています。 注）ニンファエウム（ラテン語: nymphaeum） 古代ローマや古代ギリシアで泉の神ニンフ（ニュンペー）を祀る 場所または神殿のこと。古くは自然の洞穴などをニンフ信仰に 結びつけていたが、後に瀟洒な装飾を施した建物などが建てら れるようになった。 注）ネプチューン ネプチューン（Neptune、ネプトゥーン、あるいは、ネプテューヌ、ネ プテューンとも）はローマ神話の神・ネプトゥーヌスの英語読み。 ギリシア神話のポセイドンに相当する。 注）アムピトリーテー（Amphitrītē） ギリシア神話の海神ポセイドーンの妃で海の女王である。アン フィトリーテー、長母音を省略してアムピトリテ、アンピトリテ、ア フィトリテとも表記される。名前の意味は「大地を取り巻く第三の もの」、即ち海をあらわす。聖獣はイルカで、象徴は冠、ヴェール、 王笏。ローマ神話の海水の女神サラーキアと同一視される。 ＜参考＞アムピトリーテーとポセイドーンとの結婚 後世の神話ではアムピトリーテーとポセイドーンの結婚の物 語が語られている。それによればアムピトリーテーは姉妹た ちとともにナクソス島で踊っているときにポセイドーンによって さらわれた。あるいはポセイドーンの求婚に最初は抵抗した が、ポセイドーンからイルカをプレゼントされ、婚姻を承諾した。 エラトステネスによると、アムピトリーテーははじめポセイドーン を嫌って海の西端のアトラースのもとに逃げ、彼女の姉妹たち によって匿われた。ポセイドーンがイルカにアムピトリーテーを 探させると、1頭のイルカが大西洋の島にアムピトリーテーが いるのを発見し、説得してポセイドーンのところに連れて行った。 その結果ポセイドーンはアムピトリーテーと結婚することができ、 この功績によってイルカは天に配置され、いるか座となった。 オッピアノスもエラトステネスとほぼ同じ神話を述べている。そ れによるとアムピトリーテーが隠れたのはオーケアノスの宮殿 であった。そしてポセイドーンはイルカから隠れ場所を教わると、 すぐさま拒絶するアムピトリーテーを奪い、結婚したという。 ポセイドーンはもともと大地の神だったが、アムピトリーテーとの 結婚によって海も司るようになったともいわれる。アムピトリーテ ーは、気のおけない妻で、夫の度々の不実を辛抱強く我慢した。 なお、この家の離れの商店（入口はNo.6)は大変興味いもので、古代の遺跡が最もよい状態で保存されおり、木造建物の構造や調度類がほぼ完璧な状態で残されています。そこで売られていた様々な品物は、カウンターで見ることができます。 詳細間取り 参照：AD79eruption - Google Sites 下は街路側から見た二階建てのネプチューン・モザイクの家です。これだけを見ると、廃墟となった家に過ぎません。ネプチューン・モザイクの家として知られている家は、カルドIVの「炭化家具の家」の北に位置しています。 撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月  撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月 ネプチューン・モザイクの家家は、ファウチ、アトリウム、タブリナム、庭の標準的な間取り（レイアウト）を持っています。ファウチ(a)はカルドIVの東側から開きます。その北側には小さなサービスルームがあります。 ファウチは、その中心に大理石の裏地インブリウムを持つ大きなアトリウム(b)に直接つながっています。  ネプチューン・モザイクの家の平面（間取り） 参照：AD79eruption - Google Sites ..  撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S8 2016年２月  撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月  撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月 ネププチューンとアムピトリーテーの家の解説 正式にはネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House）と言い、（インスラ（ブロック）Ⅴ、カルドⅣ、No.7)にあります。 そのエレガントな二階建ての家には素敵な夏用のダイニングルーム（トリクリニウム）があります。その食堂は色彩の美しいモザイクにより泉の女神（ニンファエウム nymphaeum）を描いた装飾が施されていて、他にもネプチューンとアムピトリーテー（ポセイドン）の絵や狩猟の様子を描いた絵が飾られています。 注）ニンファエウム（ラテン語: nymphaeum） 古代ローマや古代ギリシアで泉の神ニンフ（ニュンペー）を祀る 場所または神殿のこと。古くは自然の洞穴などをニンフ信仰に 結びつけていたが、後に瀟洒な装飾を施した建物などが建てら れるようになった。 注）ネプチューン ネプチューン（Neptune、ネプトゥーン、あるいは、ネプテューヌ、 ネプテューンとも）はローマ神話の神・ネプトゥーヌスの英語読み。 ギリシア神話のポセイドンに相当する。 注）アムピトリーテー（Amphitrītē） ギリシア神話の海神ポセイドーンの妃で海の女王である。アンフィ トリーテー、長母音を省略してアムピトリテ、アンピトリテ、アンフィト リテとも表記される。名前の意味は「大地を取り巻く第三のもの」、 即ち海をあらわす。聖獣はイルカで、象徴は冠、ヴェール、王笏。 ローマ神話の海水の女神サラーキアと同一視される。 ＜参考＞アムピトリーテーとポセイドーンとの結婚 後世の神話ではアムピトリーテーとポセイドーンの結婚の物語が語ら れている。それによればアムピトリーテーは姉妹たちとともにナクソス 島で踊っているときにポセイドーンによってさらわれた。あるいはポセ イドーンの求婚に最初は抵抗したが、ポセイドーンからイルカをプレゼ ントされ、婚姻を承諾した。 以下は、ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクを撮影する青山貞一です。モザイク画だけを見ると分かりませんが、モザイク画がある場所は、以下のようななかば廃墟化した建築物ののそれぞれ壁にあります。  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月 タブリナムからは、壁にネプチューン・モザイクの装飾が施された後方に美しく装飾されたコートを見渡せます。 その中に赤い線で描かれた2つの大理石のスラブが見つかりました, そのうちの1つは、アーティストの署名、アテネのアレクサンダーがありました。 以下は、ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクがある壁のほぼ全景です。通常、観光ガイドではモザイク画だけがクローズアップされていますが、実物は以下のように大きな壁の一角にあります。  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S8 2016年２月 下の写真は上の写真の右側部分を撮影したものです。  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月 以下がトリミングしたネプチューンとアムピトリーテーのモザイク画（Neputune and Amphitrite Mosaic ）です。この写真のネプチューンとアムピトリーテーのモザイク画が観光案内にある写真に類するものですが、以下は実際に撮影した写真です。  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S8 2016年２月  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S8 2016年２月  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） Source: Herculaneum, Oplontis Civilizarion , Art and History  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：池田こみち Nikon Coolpix S6400 2016年２月  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S8 2016年２月  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家（Neputune and Amphitrite Mosaic House） 撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S8 2016年２月 この家からは以下のの写真のように、たくさんの瓶、壺、食器などが発掘されています。  Source: Danilo Bisello, Googl Map Street View 以下はワインショップ部分の写真です。  ネプチューン・モザイクの家 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Collegamento 以下は、ワインショップの上にあったフレスコ画です。  ワインショップの上の階のフレスコ画 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 2.0, Collegamento ◆歴史と概要 Wikipedia Italia ネプチューンとアンフィトリテの家は、79年のベスビオ火山の噴火の際に埋められたローマ時代の家で、古代ヘルクラネウムの考古学的発掘調査の後に発見されました。 裕福な商人が所有していたネプチューンとアンフィトリテの家は、62年のポンペイの地震の後、ほとんどの絵画が第4様式で再建されたことで、確かに復元されました[2]。 夏のトリクリニウム この家はカルド4世に沿って、フォーラムの浴場の女性部の入り口の前に位置し、約200平方メートルの総延長があり、ローマの家の古典的なパターンを踏襲した植栽が施されている。入り口の扉の後には、ジョーズへのアクセスがあります。 ジョーズの左側の壁には、2つの窓で照らされているだけでなく、暖炉と便所[3]があった台所への入り口があります。アトリウムの中央には、大理石で覆われた沖積地があり、壁の装飾の痕跡はほとんど残っていない[4]。吹き抜けの周囲には、第四様式の典型的な植物、動物、女性像などの絵画がほぼ完全に失われたキュービクルがいくつかあり、南側にそびえ立つキュービクルは工房の倉庫として使われていたもので、一つは柱の跡を残しているが、もう一つは装飾がない。 常にアトリウムには、赤と黄色のパネルで描かれた第4様式のフレスコ画で飾られたタブリナムがあり、その中には、天空の衣をまとった二人の女性[3]が膝の上にアンフォラを持っているのに抵抗する神話の場面で装飾され、床は黒いストライプ[4]で縁取られた白いモザイク画です。 吹き抜けの上には、黒と白のフレスコ画で飾られた壁に鷲、馬、山羊などの動物が描かれた回廊とトリクリニウムがあり、これらの部屋からは夏のトリクリニウム[3]にアクセスできます。トリクリニウムはこの家の最大の部屋で、壁には黒い台座の上に置かれた建築的なモチーフの赤いパネルで装飾されており、床には黒い帯で縁取られた白いモザイクが施されています。 ワークショップの様子 夏のトリクリニウムは、光の井戸として、また庭園としても考えられており、中央には大理石の盆地があり、底部には3つのニッチがあるニンファエウムがあり、そのうち中央のニッチは底が半球形で、横にある2つのニッチは底が三角形[3]で、内部にはシポリーノ産大理石の小さな柱がオイルランプの支えとなっている。 ニンファエウムは花や狩猟の場面を再現したガラスペーストのモザイクで装飾されており、その中には鹿を追いかける犬や貝殻[4]で装飾された縁取りなどがあります。夏のトリクリニウムの残りの部分はフレスコ画になっていて、植物、鳥、動物、新芽、コップ、ラブラムなどが描かれた庭を再現している傾向があり、白い漆喰で大きな空間が描かれている。特に東側の壁は70年頃に改装され、部屋の装飾[2]の過程で、ネプチューンとアンフィトリテ[5]を表現したガラスペーストのモザイクが追加されました。  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Collegamento  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Collegamento  ネプチューンとアムピトリーテーのモザイクの家のワークショップ Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Collegamento  ネプチューンとアンフィトリットの家に併設されたワインショップ。これは、Herculaneumで最も保存状態の良いお店の1つです。かつては欄干や仕切りだったものから、多くのアンフォラや炭化木材があります。 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 2.0, Collegamento 間取りの詳細 Source：AD79eruption - Google Sites ネプチューンとアンフィトリテの家としても知られるこの家は、カルドIVの炭化家具の家の北にあります。 家の所有者は、通りに直接開いている6番の接続ワインショップ（f）も所有している必要があります。向かいの写真中央（家の入り口が左側）にあるお店は、ほとんど無傷で残っており、この地域で最も保存状態の良いお店の例です。 炭化された木製の付属品はまだ所定の位置にあります（下の写真と反対側の写真）。アンフォラの棚、バルコニーの欄干、カウンターの後ろに2つのグリルのある仕切りがあります。 細心の注意を払ったこの店は、今でもカウンターに品物があり、棚にはアンフォラが並んでいます。カウンターの石積みに設置された大きな壺からソラマメとひよこ豆が見つかりました。 家は、蛇口、アトリウム、タブリナム、庭の標準的なレイアウトを持っています。蛇口（a）はカルドIVの東側に開いています。その北側には小さなサービスルームがあります（右の写真）。 蛇口は大きなアトリウム（b）に直接つながっており、中央に大理石で裏打ちされたインプルビウム（右下の写真）があります。北側を除くすべての部屋が離れているアトリウムは、4番目のスタイルの装飾のほとんどを失い、石膏の残骸がわずかしか残っていないことを示唆しています。 。 アトリウムの後ろには比較的小さなタブリナムがあります（写真の中央の反対側）。 4番目のスタイルの装飾のいくつかは、下の赤いフリーズの上にある赤と黄色のパネルで構成されています。部屋には、シンプルな黒い帯で縁取られた白いモザイクの床があります。タブリナムは、壁にニンファエウムとモザイク装飾が施された、美しく装飾された後部のコートを見下ろしています。 アトリウムの北西の角には、家庭用ララリウムの左側にあるものがあります（右下の写真）。その中には、赤い線で描かれた2つの大理石のスラブがあり、そのうちの1つには、アーティストの署名がありました。アレクサンダーオブアテネがこれを描いたのです。 タブリナムの右側にある短い通路（アンドロン）は、ガーデンコート（e）に通じています（下の写真）。コートの中央には、大理石で覆われた夏のトリクリニウムがあります。宮廷の遠端の壁では、ニンファエウムの上に2つの大理石の劇場用マスクが付いたSilenusの頭（左上）があり、そのうちの1つは反対側に描かれています。 ニンファエウムの側面と中央のニッチは、幾何学的な花のモチーフと、ガラスペーストのモザイクで構成された犬と鹿の狩猟シーンで飾られています（下の写真）。ニッチなボーダーとエンドは、シェルとマザーオブパールのデザインで装飾されています。 後ろの壁の中央にはモザイクがあり、その後家の名前が付けられ（左と上）、装飾的なモチーフに囲まれたネプチューンとアンフィトリテが示されています。伝説では、ネプチューンはナクソス島でアンフィトリテがネレイスと踊っているのを見て、彼女を運び去り、彼女と結婚しました。 裁判所の南側（上の写真）は、家の最大の部屋であるトリクリニウム（d）（下の写真）に面しており、アトリウムの南東の角からもアクセスできました。 トリクリニウムは、下部の黒いフリーズの上にある建築上の特徴によって分離された赤いパネルで構成された4番目のスタイルの装飾の多くを失いました。部屋には、2つのシンプルな黒い帯の境界線で囲まれた白いモザイクの床があります。 2階の部屋（噴火に伴う地震で前壁が崩壊したため、現在は通りに面しています）は、第4のスタイルで装飾され、ブロンズのベッドと大理石のテーブルが備え付けられていました。彼らはおそらく所有者の私有地でした。 参考 Deepl ネプチューンとアンフィトリテの家としても知られるこの家は、カルド4世の炭化家具の家の北側に位置している。 この家の所有者は、通りに直接面した6番のワインショップ(f)も所有していたに違いない。反対側の写真の中央（家の入り口は左側）にあるこの店は、ほぼ無傷で保存されており、この地方で最も保存状態の良い店の例となっています。 炭化した木製の建具がまだ残っています（下の写真と反対側の写真）。アンフォラ用の棚、バルコニーの手すり、カウンターの後ろには、2つのグリルが付いた仕切りがあります。 .. .. この家は、水栓、吹き抜け、タブリナム、庭という標準的な間取りです。水栓（a）は、カルドIVの東側をオフに開きます。その北側には小さなサービスルーム（右写真）があります。 水栓は、中央に大理石を敷き詰めた沖積石（右下の写真）がある大きなアトリウム（b）に直接つながっています。アトリウムは、その北側を除いてすべての部屋がありますが、第四様式の装飾のほとんどが失われています。 . アトリウムの後部には、比較的小さなタブリナムがあります（反対側の写真の中央）。第4様式の装飾の一部は、赤いフリーズの上に赤と黄色のパネルで構成されています。この部屋の床には、シンプルな黒い帯で縁取られた白いモザイクが施されています。房室からは、背面に美しく装飾された中庭が見渡せ、壁にはニンファエウムとモザイク装飾が施されています。 吹き抜けの北西の角には、家庭用のララリウム（右下の写真）が残っています。その中で、赤い線で描かれた2つの大理石のスラブが発見されたが、そのうちの1つには芸術家の署名があった。アテネのアレクサンダーがこれを描いた。 . .. ニンファエウムの側面と中央のニッチは、幾何学的、花のモチーフで装飾されており、ガラスペーストモザイク（下の写真）で構成された犬や鹿の狩猟のシーンで構成されています。ニッチの縁と端は貝殻と真珠の母のデザインで装飾されています。 . .. トリクリニウムは、第4のスタイルの装飾の多くを失いました。部屋には白いモザイクの床があり、2つのシンプルな黒いバンドの境界線で囲まれています。 二階の部屋（噴火に伴う地震で正面の壁が崩壊したため、現在は通りに面しています）は第四様式の装飾が施され、ブロンズのベッドと大理石のテーブルが置かれていました。それらはおそらくオーナーの個人的な宿舎だったのでしょう。 .. 細心の注意が払われた店には、今でもカウンターの上に商品が置かれ、棚の上にはアンフォラが並んでいる。カウンターの石組みの中にある大きな瓶の中には、豆やヒヨコ豆が入っていました。 .. 房の右側にある短い通路（アンドロン）は、ガーデン・コート（e）（下の写真）へと続いています。中庭の中央には、大理石で仕上げられた夏のトリクリニウムがあります。中庭の一番奥の壁には、ニンフェウムの上にシレヌスの頭（左上）があり、その上には大理石の演劇用の仮面が2つ飾られている。 .. 奥の壁の中央には、この家の名前の由来となったモザイク画（左と上）があり、装飾的なモチーフに囲まれたネプチューンとアンフィトリテが描かれています。伝説では、ネプチューンがナクソス島でネレウス人と踊っているアンフィトリテを見たネプチューンが彼女を連れ去り、結婚させたとされています。 中庭の南側（上の写真）は、家の最大の部屋であるトリクリニウム（d）（下の写真）に面しており、吹き抜けの南東角からもアクセスすることができました。 ネプチュ-ンモザイクの家2へつづく |