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現地視察(1) 現地視察(2) 現地視察(3) 現地視察(4) 現地視察(5) 現地視察(6) 現地視察(7) 現地視察(8) 現地視察(9) 現地視察(10) 現地視察(11) 現地視察(12) 現地視察(13) 現地視察(14) 現地視察(15) ③環境学習センター 出典:一般社団法人日光観光協会、足尾散策ガイドマップ をもとに青山が作製 以下は銅(あかがね)親水公園の橋梁から撮影した足尾銅山、古河鉱業の製錬所側の景観である。高い煙突があるのが分かる。写真からただちにこの辺一帯の山々が禿げ山となっていることが分かる。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 足尾環境学習センターの職員の方に伺えば、相当前から「足尾に緑を育てる会」をはじめとする市民グループ、ボランティアにより植林が進めれているとのことだが、あまりにも煙害被害(一説には山火事被害)が甚大かつ広範囲に及んでおり、しかも影響が樹木、山林だけで無く表土などにも及んでいることから修復が容易ではないようだ。 もとより、足尾地域の山々の森林、樹木の大規模破壊は、銅の製錬で発生する亜硫酸ガスに起因する1日に約100トンもの濃硫酸が製錬所付近に撒き散らされた結果である。 詳細は別として、足尾銅山のような私企業がもたらした甚大な鉱害、煙害による自然破壊に対し、古河鉱業側の資金提供は、信じられないことだが極めて限られているという。これが事実だとすれば何たることか!である。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 以下は、 国土交通省関東地方整備局 渡良瀬川河川事務所 足尾砂防出張所が発行する「砂防通信」だが、 体験植樹のボランティアが大幅に増えていることが分かる。その内訳だが、「上記の参加団体県別内訳を見ますと遠方の東京都神奈川県千葉県からの参加が60%以上を占めております。残念ながら栃木県内及び近隣の群馬県、埼玉県からの参加が少なく茨城県からの参加はありませんでした。今年は北関東自動車道も開通することがら茨城県からの参加も期待されます。」とある。 一方、「参加団体区分では、圧倒的に小学校が多いことが分かります。これは体験植樹と足尾の歴史を環境総合学習の一環として取り入れる小学校が増えているためと思われます」とある。 体験植樹と足尾の歴史を環境総合学習の一環として取り入れることはすばらしいことだが、現在なお当該地域の山々は上述のように依然として禿げ山だらけの実態から見て、またPPP、すなわち汚染者負担の原則から見ても、古河側が大規模資金提供をする中で植林が行われるべきであろう。 出典:国土交通省関東地方整備局 渡良瀬川河川事務所 足尾砂防出張所発行 「砂防通信」第32号 参考:グーグルマップをもとに青山が作成 上の地図にあるように銅(あかがね)親水公園の橋梁を渡ると日光市の足尾環境学習センターがある。 入館時に配布されるパンフレット 足尾環境学習センターは日光市が設置し、NPO足尾に緑を育てる会が運営している。 センターの開設の経緯について、NPO足尾に緑を育てる会はその公式Webで次のように述べている。 自然の大切さと環境問題が学べる施設として、銅親水公園内に足尾環境学習センターが2000年に開設されました。 空から見た足尾の風景が床に広がる展示室内には、松木の歴史をはじめ、鉱害や緑化事業の歴史などの写真資料が展示されているほか、マジックビジョンやミニシアターでは映像で松木渓谷や足尾に関する情報が提供されています。 また研修室は、大画面で足尾の歴史と自然を紹介するとともに、講座や学習にも利用されています。 足尾での環境学習は「見る、学ぶ、体験する」ことですが、その中の「学ぶ」を担うのが、この足尾環境学習センターです。体験植樹を実施する学校や団体は、ぜひご活用ください。 足尾環境学習センターは市で運営されていましたが、指定管理者制度の導入により、2007年から育てる会に管理運営が業務委託されています。 なお、足尾の植林、緑化については、栃木県西環境森林事務所の「足尾の治山」が詳しく扱っている。 【足尾環境学習センター】 開 館:4月1日~11月30日 9:30~16:30(入館16:00) 入場料:200円(高校生以下100円・未就学児無料) 15人以上は1割引 TEL・FAX 0288-93-2525 (冬季閉館中は当会まで TEL 0288-93-2180 FAX 0288-93-2187) 足尾環境学習センターには足尾銅山に関連する貴重な写真が展示されていた。また足尾銅山、鉱毒事件についてのDVD上映も行われている。以下は展示されていた写真の主なものである。 せっかく田中正造が書いた「人命救助請願」など非常に貴重な展示物がありながら、誰が書いたかについての説明文がない、公設の資料館ならどこにでもいるいわゆる学芸員がいないなど、指定管理者制度などでNPOなどに運営を任せるのはよいとして、博物館、資料館として最低限具備すべきことができていないのは残念である。これは足尾銅山で最初に訪問した歴史資料館についても妥当する。GW中ではあっても平日の5月の7日~9日を一方的に休館とするなど、遠方からの来場者への配慮がない。 なお、田中正造に関連する文物については、栃木市藤岡歴史資料館(こちらは無料)の方が質、量ともによく整備されている。この資料館には学芸員(的なひと)がおり、質問に丁寧に答えてくれていたことを付記しておく。 足尾銅山の位置 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 明治18年の足尾製錬所 出典:足尾環境学習センター 明治23年に開設された水力発電所 出典:足尾環境学習センター 明治26年、鉱山専用の物資輸送用の郊外電車 出典:足尾環境学習センター 明治28年頃の選考所 出典:足尾環境学習センター 昭和7年の足尾製錬所 明治18年の足尾製錬所の写真と比べると相当設備が拡充されている 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 最盛時の足尾銅山、古河鉱業 銅製錬所 ざっとみただけでも煙突が12本ある 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 出典:足尾環境学習センター 以下は足尾環境学習センターのパンフレットにある「松木地域旧三村の出来事」である。 つづく |