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◆長命寺の概要 ・山号 延年山 ・院号 転壽院 ・寺号 長命寺 ・本尊 阿弥陀如来像 ・宗派 浄土宗 ・住所 清瀬市下清戸2-470
◆長命寺の縁起 浄土宗寺院の長命寺は、延年山転壽院と号します。長命寺は、感誉上人(天正2年寂)が当寺を創建したといいます。 境内には、かつて道路向かいにあった薬師堂(通称清瀬薬師)が移設されています。長命寺は、感誉上人(天正2年寂)が当寺を創建したといいます。 感誉上人は川越蓮馨寺を創建したほか、川越大蓮寺、川越見立寺、大船大長寺等を創建した高徳の名僧です。 以下は「新編武蔵風土記稿」おける縁起です。 (下清戸村)長命寺 境内除地、三千八百二十五坪、浄土宗、入間郡川越蓮馨寺末、延年山転壽院と号す、本堂九間に五間半南向、本尊弥陀三尊長一尺五寸、立像、脇士各八寸許の坐像なり、開山感誉上人本山蓮馨寺と同く当寺を草創し、天正二年五月十八日示寂、此僧は小田原北条氏の家臣大道寺駿河守の甥なる由を傳り、されば当寺の紋今に三鱗を用ゆなどゆへあることなるべし。 鐘楼。本堂の前にあり、九尺四方明和年中に鋳しものなり。観音堂。本堂に向て左にあり、三間四方南向なり、木の立像にて長二尺許の十一面観音を安ず。また左右に西国三十三所の観音の写をおけり。各長一尺許の木像なり。(新編武蔵風土記稿より) ◆長命寺の伽藍など 重厚なたたずまいの山門を入ると本堂、薬師堂、鐘楼があります。 長命寺の山門、本堂、薬師堂、鐘楼 出典:グーグルストリートビュー 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 山門より本堂を見ます。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-12-22 下は長命寺の本堂です。本堂の前には6代将軍徳川家宣の正室天英院、11代将軍徳川家斉の正室廣大院の八角宝塔二基があります。縁起には「本堂九間に五間半南向、本尊弥陀三尊長一尺五寸、立像、脇士各八寸許の坐像なり」とあります。 長命寺本堂と八角形の増上寺にあった2つの宝塔(天英院及び廣大院) 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-22 下は八角形の増上寺にあった2つの宝塔ですが、左右どちらが天英院、廣大院のものであるかすら分かりません。また一切の解説もありませんでした。 八角形の増上寺にあった宝塔と石灯籠(左側) 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-22 八角形の増上寺にあった宝塔と石灯籠(右側) 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-22 薬師堂は以前長命寺の前を走る志木街道の向かい側にあった清瀬薬師を境内に移築したものです。お堂の内部に室町時代の作と推定される薬師如来が安置され、清瀬市の有形文化財に指定されています。 長命寺薬師堂 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-22
下は、増上寺の御霊屋にあった鐘楼を思わせる威厳ある立派な鐘楼です。縁起には「鐘楼。本堂の前にあり、九尺四方明和年中に鋳しものなり。」とあります。 長命寺鐘楼堂 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-22 長命寺鐘楼堂 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-12-22 境内にはほかに芝増上寺の徳川家霊廟に全国各地の大名等から奉納されていた多くの石灯籠があります。これについては、次の増上寺の石灯籠移築実態調査にお進みください。 本堂前の増上寺の石灯籠群 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-12-22 つづく |