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ベトナム・ホーチミン市短訪
Short visit to Ho Chi Minh City in Vietnam
【3】ホーチミン市のエポック2つ
Abstractsof Ho Chi Minh City in Vietnam

青山貞一・池田こみち
Teiichi Aoyama & Komichi Ikeda
Environmental Research Institute, Tokyo

    
掲載月日 掲載月日:2011年2月24日2013年8月7-11日拡充
 
独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁

内容目次
1 活気溢れる社会主義都市    7 べとちゃんとどくちゃん    13 市民劇場とその周辺
2 ホーチミン市の概要    8 統一公堂、旧大統領府   14 ホーチミン市革命博物館
3 ホーチミン市のエポック2つ    9 ホーチミン動植物園   15 ベトナム歴史博物館
4 戦争証跡博物館①    10 ホーチミン市人民委員会   16 ベトナム歴史博物館②
5 戦争証跡博物館②    11 中央郵便局と大聖堂   17 ベンタイン市場
6 戦争証跡博物館③ 12 ホーチミン作戦博物館 18 トン・ドック・タン博物館

◆凄まじいバイクの流れ

 ホーチミン市ですさまざじかったのは、道路という道路の至る所にバイクが川の流れのように溢れ、海外から訪れた人々にとっては、道路を渡ることもままならず、また今回はデジタル粒子状大気汚染測定器を持ってゆきませんでしたが、推定するに甚大な大気汚染がホーチミン市の中心部を覆っているのではないかと思えました。

 もっぱら、大気汚染の元凶となるディーゼル車(トラック)は日中は市内中心部には入れない交通規制を引いており、違反車には罰金がかけられるとのことです。

動画撮影:青山貞一 yashica ADV1025HD


 川のようなバイクの流れをどう横切るか、これがホーチミン市観光のひとつの課題です(笑い)。実際、当初すごく苦労しました。

 そのうち、見るに見かねて地元のおじさんが、こうやって渡ればよい、と一緒に横切ってくれました。簡単に言えば、バイク側が横切る通行者を避けて走ってくれるのです。とはいえ、最初はすごく怖いです。

ホー チ ミン市の写真
ホー チ ミン市 (トリップアドバイザー提供)

ホー チ ミン市の写真
ホー チ ミン市 (トリップアドバイザー提供)


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 市内はバイクが川のような流れとなっています。二人乗りは当たり前、一家4人が一台のバイクに乗っていることも。


市内はバイクが川のような流れとなっている
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


これはビデオで撮影した一コマ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

◆凄まじい町中の電柱

 バイク以外にホーチミン市で驚いたのは、電柱です!
 
 下の2枚の写真を見て欲しい。ホーチミン市はフランス植民地の名残で、すばらしいパリ、シャンゼリゼ風のみどりに恵まれた瀟洒な街路景観があります。

 しかし、街路樹の隣に立つ電柱はご覧の通り、まさに凄まじいの一言につきる、アグリー(見苦しい)なのです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


よく見ると、多数の電線が束ねてあります。これはおそらく電話線です
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 東京も電柱が乱立し、G8先進諸国の都市で、最も景観がアグリーな都市となっていますが、ホーチミン市は、せっかくのシャンゼリゼ風の街路景観が、これひとつで台無しとなっています。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 電柱には、普通、交流100Vなど、電灯や電力など電気の線がつながっていますが、どうも写真にある電柱には、それ以外の膨大な数の線がつながっているようです。

 おそらく電話線ではないかと思えます。もし、真っ黒なこんがらがった線の塊の中に電灯電力線が入っていたとすると、非常に危険です。

 しかし、下の写真をよく見ると、左の方に通常の電灯電力線が3つの線で通っています。やはり電話線、今なら電話線をADSLなどのインターネットで使うので、そのための線ではないかと思います。

 グーグルで<ベトナムの電柱>を入れ検索してみたら、たくさんの写真とコメントが出てきました。

 さらに調べていると、次のようなブログが出てきました。

◆ 2007-06-19 ベトナムの電柱倒壊 

  ベトナムニュース『VIET.JO』(ベトジョー)によるとホーチミン市の電柱が相次いで倒壊、残りの電柱の多くも傾いたそうだ。

 その結果、電線が地面に垂下がるなど、危険な状況になっている模様。倒壊が起きている地区はグエンバンチョイ通りとチャンフイリエウ通りの交差点付近。

 付近の住民によれば道路拡張工事が開始されて以来、電柱の倒壊が発生しているという。原因は、電柱の材質に問題があるのではなく、通信線が規定よりも低い位置に取り付けられているためだそうだ。

 規定では6.5mだが、実際には5mの位置にあった電線を自動車が引っ掛けて、
電柱が倒れるのだそうだ。


 確かに現地で見ると、かなり低い位置にたくさんのケーブルが束になっていたので、工事車両などがそれらのケーブルを引っかける可能性もあるでしょう。

 いずれにしても、せっかくのホーチミン市の街路景観は、この電柱と電線で台無しなので、ベトナム流などと行っていないで、地下埋設などにして欲しいものです。

 もっぱら、東京など日本各地でも、電柱や電線がのさばっています。日本の都市が一流となるためには、まず電柱の地下埋設が不可欠でしょうね。


つづく