■青山貞一:久々の[みなと横浜] 歴史散歩(目次)
@開港広場
A横浜三塔
B「象の鼻」と「赤れんが倉庫」
C山下公園
D海岸通りから元町へ
E蘇る中華街
Fトワイライト「みなとみらい21」
Gブルーライト横浜
Hダークナイト・イン横浜
歴史散歩地域の全景 出典:グーグルアース
■横浜市開港記念会館
開港記念資料館とは別に、「開港広場」からほど近い場所に、横浜市開港記念会館がある。
この記念館の場所は、「開港広場」から徒歩で約5分ほど行った神奈川県横浜市中区関内にある。
現在、写真の建物は、歴史的建造物となっている。記念館はもともと公会堂の用途で建設され、現在も横浜市中区の公会堂として活用されている。
横浜市開港記念会館は、大阪中之島公会堂などとともに大正期の公会堂建築のなかでは有名な建築物のひとつである。
設計原案ならびに基本構造設計は福田重義と山田七五郎がおこなっており、当初の建築様式は辰野式フリークラシックとよばれる様式で、震災後、これに構造補強が施され、いわゆる復興デザインが加えられた。
横浜市開港記念会館
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
グーグルアースで3次元立体表示した横浜市開港記念会館。
出典:グーグルアース
この会館は今でも横浜市中区の公会堂として現役で使用されている。
横浜市開港記念会館
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
建築概要
- 設計 - 山田七五郎、佐藤四郎(原案は福田重義)
- 竣工 - 1917年(大正6年)
- 建築面積 - 1,520m2
- 延床面積 - 4,426m2
- 構造・規模 - 煉瓦造(一部RC、SRC造)、地上2階建+塔屋5階建、地下1階建
- 所在地 - 〒231-0005 神奈川県横浜市中区本町1-6
- 電話番号 - 045-201-0708
■横浜税関本関庁舎
「開港広場」から赤煉瓦倉庫に海沿いに行く途中、あるいは神奈川県庁に行く途中に、横浜税関の歴史的建造物がある。写真を見れば分かるように、この建築物も歴史的建造物である。
「開港広場」からウォータフロント沿いに赤レンガ倉庫(これも歴史的建築物)に行く途中にあるので、すぐに分かる。
横浜市税関本関庁舎
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
グーグルアースで3次元立体表示した横浜税関本関庁舎。
後ろ側の高層ビルが神奈川県新庁舎
出典:グーグルアース
横浜税関本関庁舎
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
臨港プロムナードから撮影した横浜税関本関庁舎
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
夕暮れの横浜市税関本関庁舎
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
下の写真は、横浜税関(手前)から神奈川県庁本庁舎(旧庁舎)を見たところである。手前のクリーム色のビルが横浜税関。後ろの煉瓦色の建築物が神奈川県庁旧庁舎。
横浜税関本関庁舎側から見た神奈川県庁本庁舎
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
■神奈川県庁旧庁舎
横浜市開港記念会館の近くには神奈川県庁はじめ多くの公共施設が集中している。下の写真は神奈川県庁の旧庁舎。いかにも権力・権威的な建築物に見える!
そもそも神奈川県庁がある地名は、日本大通りである。日本大通りという名称そのものが気になる。
私は県庁に多くの友人がおり、その昔はよく県庁にでかけた。最近はトント、県庁に出かけることはなくなったが、愛知県庁や神奈川県庁はいずれも、よく言えば威厳がある建築物だが、悪く言えばやはり権力・権威的な建築物で、いかにも戦前の日本の行政体質を象徴していると思える。
ちなみに韓国のソウルや中華民国の台北にある日本統治下の総統府も似たような建物となっている。いうまでもなく、それらは現地のひとびとにとって忘れもしない悪夢の象徴となっている。
神奈川県庁旧庁舎正面
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
グーグルアースで3次元立体表示した神奈川県庁。
後ろに横浜開港記念会館が見える。
出典:グーグルアース
神奈川県本庁舎は、1923年(大正12年)の関東大震災で焼失した前県庁舎の再建にあたり、 設計は、公募による当選作である小尾嘉郎(こび・よしろう 1898-1974)の案をもとに、 我が国の耐震構造学の泰斗である佐野利器(さの・としかた 1880-1956)を顧問に迎え、 神奈川県内務部により実施された。 外壁のスクラッチタイル貼りと中央の高塔が特徴的で、 横浜税関本関庁舎(クイーン)、
横浜市開港記念会館(ジャック)と共に、 横浜の3塔として、「キング」の愛称で親しまれています。 |
■横浜地方裁判所
県庁がある日本大通りのすぐ近くに、冤罪もどきを繰り返す悪名高い横浜地検があり、その隣に横浜地方裁判所がある。
下の写真では、左から右へ横浜地方裁判所、横浜地方検察庁、神奈川県庁となる。県庁のさらに右側が「開港広場」となる。
横浜地方裁判所
出典:横浜地裁
グーグルアースで3次元立体表示した横浜地方裁判所。
後ろに神奈川県庁、左上に横浜開港記念会館が見える
出典:グーグルアース
横浜地裁正面玄関。低層棟部分は歴史的建造物を生かしている。
出典:Wikipedia
横浜地裁の旧建物は1929年(昭和4年)の竣工で、神奈川県庁のデザインを参考にしたとされる。
- 竣工 - 昭和4年
- 構造 - RC造
- 規模 - 地上4階建
- 設計者 - 大蔵省営繕管財局
- 施工者 - 大倉土木
横浜市認定歴史的建造物として認定されている。
現在の建物は2000年前後に新築されたものである。景観に配慮し、近隣の横浜第二合同庁舎と同様、中央に高層棟、周囲に旧建物の外観を復元した低層棟を配した造りとなっている。 出典:Wikipedia
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10
独立系メディアの読者なら先刻ご承知のように、私の大学の大学院に通っていたK君は、神奈川県警と横浜地検による杜撰きわまりない逮捕、捜査と起訴により、3ヶ月以上、留置された。
私は大学の責任者(全学リスク管理委員長)として弁護士と連携し、横浜地裁で開かれた全公判に毎回、他の教職員や大学院生、学部生などを連れ、傍聴した。
案の定、本件は神奈川県警、横浜地検の完敗となり、初審で完全無罪が確定した。すんでのところでK君は冤罪となるところであった。
私はいまでも本件に関連し、国家賠償訴訟を提案している。この事件については、以下のWebをご覧いただきたい。
◆青山貞一:神奈川県警+横浜地検共作による留学生准冤罪事件@
◆青山貞一:神奈川県警+横浜地検共作による留学生准冤罪事件A
そんなこともあり、横浜地裁も思い出深い場所である。