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ヒマラヤ山岳の国と地域


Nation and Entity in Himalayan Range


カラコルム山脈
(パキスタン・インド・中国)

青山貞一
掲載月日2021年10月17日独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁

K2  Source:Wikimedia Commons
ヒマラヤ山岳の国と地域
序説 ブータン ザンスカール
アルナーチャル プラデーシュ ネパール カラコルム山脈
チベット カシミール フンザ渓谷
シッキム チベット亡命政府 ワハーン回廊
青山貞一・池田こみち:チベット少年の亡命生活を描いた「オロ」鑑賞記

◆カラコルム山脈パキスタン・インド・中国



カラコルム山脈とは

 カラコルム山脈(英: Karakoram range)は、パキスタン・インド・中国の国境付近に横たわる山脈である。アジアの大きな山塊の一部として広義のヒマラヤ山脈の一部であるが、狭義のヒマラヤ山脈とは独立した山脈である。氷河の多くが瓦礫に覆われている。カラコルムとはテュルク語・モンゴル語で「黒い砂利」という意味である。

 カラコルム山脈には世界第2位のK2を筆頭に60座以上の標高7,000メートル以上の山が存在している。これらは主にパキスタンの北方地区(パキスタン名: ギルギット・バルティスタン州)に集中している。山脈の長さは500キロメートルにわたり、極地を除けば世界最大の氷河地帯もある。70キロメートルのシアチェン氷河と63キロメートルのビアフォ氷河は、極地を除けば世界で2・3番目に長い氷河である(最長はタジキスタンのフェドチェンコ氷河(77キロメートル)である)。

 カラコルム山脈は、北東部でチベット高原に接し、北にはアフガニスタンとタジキスタンの国境がある。他にパミール高原にも囲まれている。北西部はヒンドゥ・ラジ山脈を経てヒンドゥークシュ山脈につながっている。南部は、インダス川・ギルギット川・ショーク川といった川によってヒマラヤ山脈との境界が作られている。

 標高が高く起伏に富む地形のため、カラコルム山脈は人が住むのにあまり適していない。ヨーロッパの探検家が最初にこの地を訪れたのは19世紀初頭だったが、その後イギリスの測量士が現地に入ったのは1856年であった。

 マスタフ峠は1887年にフランシス・ヤングハズバンド大佐の遠征で横断された。また、フンザ川(英語版)上流の谷は1892年にジョージ・コクリル(英語版)によって探検された。その後1910年代から1920年代にかけての探索によって、この地域の地理の大部分が判明している。


地政学的な重要性


クンジュラブ峠の中国とパキスタンの国境警備隊
Source:Wikimedia Commons  CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 カラコルム山脈とヒマラヤ山脈は、地球科学においていくつかの意味で重要である。まず、これらの山脈は2つの大陸の衝突によってできたものであり、これはプレートテクトニクスを研究する上で重要である。氷河は、気温や降水量の長期的な変化によって長さが変動するため、気候変動の観測にも利用できる可能性がある。

 4,000万年以上前にこの山脈ができた時に、この地域を中心として大規模な気候の変化が訪れた可能性も指摘されている。大量の岩石が二酸化炭素と反応して風解することにより、大気中の温室効果ガスが減少して氷河時代の引き金になった可能性がある


カラコルム山脈内の主な高峰

 カラコルム山脈内の主な高峰はパキスタン北部にある。主な山には以下のようなものがある。

 K2(8,611 メートル)
 ガッシャーブルムI峰(8,068 メートル)
 ブロード・ピーク(8,047 メートル)
 ガッシャーブルムII峰(8,035 メートル)
 ガッシャーブルムIII峰(7,952 メートル)
 ガッシャーブルムIV峰(7,925 メートル)
 ディスタギール・サール(7,885 メートル)
 マッシャーブルム(7,821 メートル)
 ラカポシ山(7,788 メートル)
 チョゴリザ(7,665 メートル)
 シスパーレ(7,611 メートル)[1]
 K12(7,473 メートル) 
 ウルタール・サール II(7,388 メートル)
 バインター・ブラック(英語版)(7,285 メートル)
 ムスターグ・タワー(7,276メートル)
 ラトック I(7,145メートル)

 上記の多くの高峰がラダックやバルティスターンに集中している。バルティスターンには海抜6,000メートルを越える山が100座以上存在する。


K2
Source:Wikimedia Commons , CC BY-SA 3.0, Link

山の名前 高さ ランク
K2 8,611メートル(28,251フィート) 2
ガッシャーブルムI 8,080メートル(26,510フィート) 11
ブロードピーク 8,051メートル(26,414フィート) 12
ガッシャーブルムII 8,034メートル(26,358フィート) 13
ガッシャーブラムIII 7,952メートル(26,089フィート) 15
ガッシャーブラムIV 7,925メートル(26,001フィート) 17
Distaghil Sar 7,885メートル(25,869フィート) 19
Kunyang Chhish 7,852メートル(25,761フィート) 21
マッシャーブルムI 7,821メートル(25,659フィート) 22
バトゥーラI 7,795メートル(25,574フィート) 25
ラカポシ 7,788メートル(25,551フィート) 26
バチュラII 7,762メートル(25,466フィート)
Kanjut Sar 7,760メートル(25,460フィート) 28
サルトロカンリI 7,742メートル(25,400フィート) 31
バチュラIII 7,729メートル(25,358フィート)
サセールカンリI 7,672メートル(25,171フィート) 35
チョゴリザ 7,665メートル(25,148フィート) 36
Shispare Sar 7,611メートル(24,970フィート) 38
Trivorサール 7,577メートル(24,859フィート) 39
Skyang Kangri 7,545メートル(24,754フィート) 43
マモストンカングリ 7,516メートル(24,659フィート) 47
サセールカンリII 7,513メートル(24,649フィート) 48
Saser Kangri?III 7,495メートル(24,590フィート) 51
プマリチッシュ 7,492メートル(24,580フィート) 53
Passu Sar 7,478メートル(24,534フィート) 54
ユクシンガルダンサール 7,469メートル(24,505フィート) 55
テラムカンリI 7,462メートル(24,482フィート) 56
マルビティング 7,458メートル(24,469フィート) 58
K12 7,428メートル(24,370フィート) 61
シアカンリ 7,422メートル(24,350フィート) 63
Momhil Sar 7,414メートル(24,324フィート) 64
スキルブラム 7,410メートル(24,310フィート) 66
ハラモシュピーク 7,409メートル(24,308フィート) 67
ゲント・カングリ 7,401メートル(24,281フィート) 69
ウルターピーク 7,388メートル(24,239フィート) 70
リモI 7,385メートル(24,229フィート) 71
シャーピ・カングリー 7,380メートル(24,210フィート) 74
Bojohagur Duanasir 7,329メートル(24,045フィート)
ヤズギルドームサウス 7,324メートル(24,029フィート)
バルトロカングリ 7,312メートル(23,990フィート) 81
クラウンピーク 7,295メートル(23,934フィート) 83
Baintha Brakk 7,285メートル(23,901フィート) 86
ゆとまるサール 7,283メートル(23,894フィート) 87
バルチスタンピーク 7,282メートル(23,891フィート) 88
ムズタグタワー 7,273メートル(23,862フィート) 90
ディラン 7,266メートル(23,839フィート) 92
アプサラサスカングリI 7,243メートル(23,763フィート) 95
リモIII 7,233メートル(23,730フィート) 97
ガッシャーブラムV 7,147メートル(23,448フィート)
Source: Wikipedia


カラコルム山脈の(航空)写真


上空からの眺めバルトロ氷河に向けたコンコルディアとガッシャーブルム峰IV及びガッシャーブルムI峰左側に、バルトロKangriとChogolisa右上の。マイターピークは真ん中にあります(氷河が流れ落ちる間に左に曲がる場所)。
Wikimedia Comons  CC BY-SA 2.0, Link
 


K2、ブロードピーク、その他2つの8000メートル峰のパノラマ。21,000フィートのAMSLでスカルドゥを保持しながら飛行中に撮影されました。NikonD800と300mmレンズを使用。
Source:Wikimedia Commons  CC 表示-継承 4.0, リンクによる


カラコルム空撮
Source:Wikimedia Commons  CC 表示-継承 4.0, リンクによる



パキスタンの壮大なカラコルム山脈:前景の尾根は、実際にはドファナの西にあるヒマラヤに属している。インダス渓谷はその背後にあり、ヒマラヤとカラコルムを隔てている。地平線上の主要な尾根は、カラコルム西部のサブレンジであるラカポシ-ハラモシュ山脈に属している。ディランは写真の左半分の真ん中にある。マルビティングは写真の右半分の真ん中にある(写真全体の中で最も高いピークのようです)。ミアーとフーパラッシュの山頂は尾根のそれらの間にある。写真の左半分には、バトゥラムズタグの高い頂上があり尾根(Diranとの左側にBaturaサールとPassuサールの上にトッピングShispareとウルタール・サールサールDiranの右側)。マルビティングの右側には、ヒスパー・マズターグのいくつかの高い山がある:モムヒルサールとトリバー(そしてそれらの間にはスパンティク-スパンティク-ソスブン山脈に属している)。右端にはハラモシュの西の尾根がある(メインサミットはフレームの外にあります)。左端では、尾根が再びラカポシに向かって上昇し始める。
Source:Wikimedia Commons  CC 表示-継承 4.0, リンクによる



コンコルディアからのパノラマビュー
Source:Wikimedia Commons CC 表示-継承 3.0, リンクによる



赤いズボンをはいた私(モハマド・アザム)と私たちのチームは、ギルギット・バルチスタンのフシェ渓谷のゴンドゴロ峠に向かっています。
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パキスタンのコンコルディアから見た大理石の峰とK2山
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これは、パキスタンのカラコルム山脈にあるコンコルディアキャンプからの天の川です。右側はマイターピーク、左端はブロードピークの始まりです。アン・ディルクセによる写真、
http: //www.annedirkse.com
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コンコルディア、ブロードピーク、ガッシャーブラムIV
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コンコルディアから見たパキスタンのマイティK2
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フンザでギルギット・バルティスタン州のパキスタンで投与部位
Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0, Link



凍った山々- パキスタンのフンザ氷河渓谷からの眺め
Source:Wikimedia Commons CC 表示-継承 4.0, リンクによる

ヒマラヤ山岳の国と地域
序説 ブータン ザンスカール
アルナーチャル プラデーシュ ネパール カラコルム山脈
チベット カシミール フンザ渓谷
シッキム チベット亡命政府 ワハーン回廊
青山貞一・池田こみち:チベット少年の亡命生活を描いた「オロ」鑑賞記

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