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Dアマルフィの市民生活
Down town Amalfi and its Life

青山貞一 Teiichi Aoyama

2008年4月12日 
転載禁
■青山貞一 南イタリア紀行 アマルフィ海岸
@ ローマでそしてナポリで、しばし呆然
A 絶壁、絶景のアマルフィ海岸を行く
B 紺碧の空と海、絵画のようなアマルフィ
C アマルフィ大聖堂と広場
D アマルフィの市民生活
E ワグナーが愛した天空の楽園、ラベッロ
F ラベッロから夕暮れのアマルフィへ、そして夕日
G 夕闇迫るポジターノ

●2008年2月23日(土) 午後

 アマルフィはイタリア語でCostiera Amalfitana とよばれ、ヴェニスなど海洋に面するイタリアの諸都市同様,、重要な観光地となっている。

 そのアマルフィ海岸にはポジターノ、ラベッロなどすばらしい小さな海洋都市があり、あわせてユネスコの世界遺産に「アマルフィ海岸」として登録されている。

 アマルフィ旧市街の一角に泉水があった。

 この泉水、実は「アドリア海の真珠」とよばれるクロアチアのドブロブニクで見かけた泉水によく似ている。

 そうだ、そういえばドブロブニクの泉水はイタリアから技術者をドブロブニクに呼びよせて造らせたと言っていた。

 そうだ、こちらが本場物なのである。


アマルフィ旧市街の泉水の前で、
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


アマルフィ旧市街の泉水
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 海の後は厳しい岩山ばかりと思えるアマルフィには、中世に7万人ものひとびとが居住したという。

 そのアマルフィには今でも険しい岩山の裾野に下のような高密度な石造りの住宅で多くの人々が生活している。そこには生活の知恵とでもいえるさまざまな工夫を見て取れる。


アマルフィの町並み
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 何と言ってもアマルフィは岩山だらけだ。下の写真のように住宅の裏を見ると黒い岩山(モンテネグロ)がそびえ立っている。


典型的なアマルフィの町並み。背後に険しい黒い岩山がある
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 アマフルィの特産品には、結婚式の招待状、名刺、上等な筆記用紙に使われる自家製紙がある。今回の旅では行けなかったが、自家製の紙の博物館がある。下の標識の左にMuseo della Carta(Paper Mill Museum)とあるのがそれである。紙の博物館も世界遺産の一部であるようだ。

 それにしても、イタリアはデザインの国。道ばたの標識ひとつにしても、すばらしい!


アマルフィで見た掲示板、観光案内。あか抜けている
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 所狭しと建っている共同住宅だが、なぜか雑然とした中にもアマルフィ流が見て取れる。。


アマルフィの集合住宅
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
 
 上の集合住宅がある周辺や背景はこんな感じ。険しい岩山の谷間にあることが分かる。 


ここでもふと背後には険しい山々が
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 なぜか、住宅地から沢山の高校生いや中学生とおぼしき子供達が出てきた。イタリアの他都市からの遠足(総合学習)であろうか?


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
 
 実はアマルフィ旧市街にはヴェネチアのような狭い猫道がたくさんある。

 ヴェネチアと異なるのは、アマルフィが急峻な坂のまちであることだ。

 同じ猫道でも下の写真のように、険しい階段となっている。お年寄りは毎日、この急峻な路地を買い物袋を下げて行き来している。そのせいかイタリアのおばあさんやおじいさんはなにしろ元気がよいのだ。


アマルフィ旧市街の裏道(猫道)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 実はアマルフィ旧市街には、おみやげ屋さんなどがたくさんあるメインストリートとは別に、下の写真のようなバイパスがたくさんある。しかもそのバイパスの途中にギャラリーやお店もあるから不思議だ。


アマルフィ旧市街のバイパス
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10



アマルフィ旧市街のバイパス
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


アマルフィ旧市街のバイパス
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 さすが、かつての海洋王国。

 アマルフィにはあちこちに海の幸をふんだんにつかった海鮮レストランがある。


海鮮料理のレストランの案内看板
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 アマルフィの特産品には、レモン、オレンジ、ブドウ、オリーブなどの果実がある。さらにレモンでつくったリキュールなどが有名である。 

 下の写真は地場の野菜を売る旧市街近くのお店。


果物やレモンリキュールを売る店
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 ピメントやズッキーニもここでは安い。


新鮮な野菜が売られていた
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


 下はNHK BSハイビジョンのイタリア絶景50選番組における
アマルフィのレモンの栽培風景。


アマルフィ特産品のレモン
出典:NHKBSHi イタリア絶景50選


アマルフィ特産品のレモン
出典:NHKBSHi イタリア絶景50選


アマルフィ特産品のレモン
出典:NHKBSHi イタリア絶景50選


 アマルフィの路上市場で買い物をする女性達。


ひとびとの日々の暮らしのひとこま
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 アマルフィには年4回、伝統行事がある。

 そのひとつは聖人アンドレアの祝日である。

 これは海洋都市国家、海洋共和国アマルフィのまちの守護聖人を祝うものである。6月25〜27日と11月30日。

 次は古代レガッタである。

 このレガッタはビザンチン帝国の古いカレンダーにもあるもので6月の最初に日曜日に行われる。

 3つ目の行事は、正月の始まりを祝うための「大晦日」である。

 そして4つ目は、海の共和国伝統行事がある。これはイタリアのアマルフィ、ジェノバ、ピサ、ベニスの4つのかつての海洋都市都市で代わる代わるにイベントが行われる。

 4年に一度アマルフィにもこの行事が来る。

つづく