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 シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

イラン・世界遺産12

タブリーズの歴史的バザール施設 (2010年)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月23日 更新:2019年4月~6月
独立系メディア E-wave Tokyo
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 次はイランの世界遺産12です。

◆イランの世界遺産12 タブリーズの歴史的バザール施設 (2010年)


出典:Wikipedia


タブリーズの歴史的バザール施設の位置
出典:グーグルマップ


タブリーズの歴史的バザール施設 (2010年)
Vathlu - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
Source:Wikimedia Commons

概要

 タブリーズのバザール(ペルシャ語:بازار تبریز、英語:Bāzār Tabriz)あるいは、タブリーズの歴史的商業施設は、イラン・タブリーズにある中東最古のバザールであると同時に、世界中でもっとも長い商業施設です。2010年、ユネスコの世界遺産に登録されました。

 タブリーズは、考古の時代より交易の交差路としての役割を果たしてきており、タブリーズのバザールは、タブリーズの中心街にあります。タブリーズのバザールは、金及び宝石を取り扱うアミール・バザール、ペルシャ絨毯を扱うモッザファリーエ・バザールなどさまざまな物品を取り扱う複数のバザール施設が複合して構成されている商業施設です。今日でも、タブリーズのバザールでは新規の店舗が開設され続けています。そして、今日もなお、イラン北西部の経済の中心地として機能しています。

 また、タブリーズのバザールは、19世紀以後のイラン史において、重要な役割を果たしてきました。

 タバコ・ボイコット運動においては、当時のイランにおいて、タバコ生産の最大の地域であったことを背景に、住民がナーセロッディーン・シャーに対して、イギリスへ供与した利権の破棄の電報を打った場所として記録に残っています。

 また、19世紀以降、タブリーズはイランの対ロシア・ヨーロッパ貿易の中継都市としての発展を遂げ、そのために西欧の新しい政治思想をいち早く吸収することが出来たために、イラン立憲革命の際にも、第一議会に全国的に先駆けて、立憲派のタブリーズ・アンジョマンが結成された場所でした。

 2019年5月8日の夜9時頃に火災が発生し、消火に6時間を要しました。16名ほどが軽傷を負い、150店舗ほどが損害を受けました。

 タブリーズのバザールは、アーシューラーの際には、10日間商取引を停止し、宗教的行事が営まれる場所でもあります。中東のほかのバザールと同様に、タブリーズのバザールも例外ではなく、バザールの後背地にはモスクが建設されており、タブリーズの場合には、ジャメー・モスク(en)がそれに該当します。


Grand Bazaar of Tabriz, Iran
This is a photo of a monument in Iran identified by the ID
Morteza Aminoroayayi - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
Source:Wikimedia Commons


Grand Bazaar of Tabriz, Iran
This is a photo of a monument in Iran identified by the ID
Rei nikoo - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
Source:Wikimedia Commons


Vendor of Electrical Goods - Bazaar - Tabriz - Iranian Azerbaijan - Iran
Adam Jones from Kelowna, BC, Canada - Vendor of Electrical Goods - Bazaar - Tabriz - Iranian Azerbaijan - Iran, CC 表示-継承 2.0, リンクによる
Source:Wikimedia Commons


世界遺産13へつづく