がれき処理仮設焼却炉
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2012年11月22日〜25日、青山貞一、池田こみち(ともに環境総合研究所顧問、東京都品川区)は、宮城県、仙台市および岩手県内の「がれき処理状況」を調査するため仮設焼却炉の現地視察を行う。 現地調査の主な目的は膨大な量のがれき焼却に伴う周辺への影響(放射能影響、環境影響、健康影響など)の予備調査であるが、5000億円以上を費やして行われている被災地のがれき焼却の実態を確認することもある。 現地調査では、焼却施設の設置、稼働状況、がれきの保管、運搬状況さらに周辺放射線量調査などをビデオカメラ、デジタルカメラ、放射線測定器、GPS、粒子状物質濃度測定などを用いて行う予定である。また地域住民へのインタビュー調査も行う予定である。 ロシア製(上)及び米国製(下)の携帯放射線量測定器と充電器(右) 柴田科学製携帯型粉塵測定器 カシオ製GPS付きデジカメ GPS情報はグーグルアース地図上に位置表示が可能 映像・写真記録装置 ヤシカ製ハイビジョン動画撮影カメラ(左)、 カシオ製デジカメ(右2つ)、右二つめはGPSと共用 なお、焼却炉周辺の放射性物質(主にセシウム)、ダイオキシン類、PCB、PAH、重金属類、アスベストなどについては、周辺土壌を現地で試料採取し、必要に応じ環境総合研究所(東京都品川区)、カナダ・マクサム社、カナダベクレル社、東京都市大学原子力研究所で分析する予定です。 ただし、多くの仮焼却炉はこの夏から焼却を開始しているので、できれば来年3月末頃に再度、土壌を採取し比較する必要があります。 また大気中のダイオキシン類、PCB、PAH,重金属類については、黒松を生物指標とした分析した膨大な量のデータががあるので、松葉ダイオキシン調査をしてみたいところですが、被災地の多くは津波により防風林などの黒松がなぎ倒されていることもあり、採取が困難となる可能性が高いはずです。 焼却炉から周辺地域への有害物質拡散のイメージ(年平均) 出典:環境総合研究所(東京都品川区) 以下は岩手県内におけるがれき焼却のための仮設焼却炉が設置されている位置を示す地図である。 岩手県内調査対象地域一覧 出典:青山貞一・池田こみち 1.釜石市地区(旧焼却炉:大槌町+釜石市)100t/日 〒026-0412 岩手県釜石市栗林町第2地割9-1 釜石市地区 衛星画像 2.宮古地区(田野畑+岩泉+宮古+山田)95t/日 岩手県宮古市小山田第2地割71番地 |