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崖上の下落合マンション
完成直前「建築確認」取消
B小石川と下落合の比較

青山貞一
Teiichi Aoyama池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2016年2月12日
 独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁

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◆小石川2丁目と下落合4丁目の事案の比較

 最初に小石川2丁目と下落合4丁目の事例の比較を表として以下に示してみました。

 ただし、以下には執筆者の推測した部分があります。より正確な情報を入手次第、訂正、追記いたします。

 
項目  小石川2丁目事案 下落合4丁目事案
建築場所 東京都文京区小石川2−3 東京都新宿区下落合4-9
周辺状況 閑静な住宅地、
堀坂(4m幅の道路)に面する
閑静な住宅地、緑地公園、
薬王院境内、崖
土地の転売状況 富士銀行→UR→
NIPPO、神鋼不動産
Tが購入後→Sに転売
S:新日本建設
建築物 マンション(共同住宅) マンション(共同住宅)
建主は長屋(一般住宅)と主張
戸数 107 29
延床面積 約4342m2 約2000m2
建築物高 約27m 約10m
建て直す場合22mに制限
一戸当推定販売額 5000万円〜2億円 不明
棟数
建主は1棟と主張
階数 地上8階、地下2階 地上3階、地下1階
建築物外観
駐車場 地下 地下
建物構造 SRC RC
土地利用区分 都市計画地域 都市計画地域
用途地域 第一種中高層住宅・準工業 第一種低層住居専用
高度制限 30m(現在は22m) 10m  第1種高度地区
建築確認主体 初回 民間A 東京都新宿区(建築主事)
東京建築検査機構
2回目 民間B
株式会社都市居住評価センター
建築審査機関 東京都建築審査会 新宿区建築審査会
住民による審査請求 有(2度) 有(1度)
審査結果 1回目棄却 棄却(1回)
2回目執行停止及び
建築確認の取り消し
-
開発許可主体 文京区長 -
住民による審査請求 有(2度) -
訴訟の有無と結果 東京地裁(住民側敗訴)
東京高裁(住民側勝訴)
最高裁(住民側勝訴)
裁判の訴訟類型 - 行政訴訟(抗告訴訟)
建築確認取り消し
原告適格 - 最終的に4名以外を認める
処分性 - 新宿区はなしと主張したが、
裁判所はありと認める
最終結果1 執行停止 執行停止
最終結果2 建築確認の取り消し 建築確認の取り消し
主な理由 前面坂道への駐車場からの
出口の構造など
面する道路の幅員など
執行停止、建築
確認取り消し年
2015年 2009年
住民側弁護士有無 日置雅晴弁護士 川上英一郎弁護士
現状 建築中断時のまま 建築中断時のまま
主な関係法令 建築基準法 建築基準法
東京都安全条例 行政不服審査法
東京都安全条例
新宿区行政手続条例
出典:青山貞一作成


つづく