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   厳寒のロシア2大都市短訪
 

ロシア文豪 ツルゲーネフ

青山貞一
Teiichi Aoyama  
池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年5月30日
独立系メディア E-wave Tokyo
 
無断転載禁
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ロシアの文豪
  19世紀はロシア文学の黄金時代 
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イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーネフ
Ивaн Серге?евич Тургенев
( 1818年11月9日 - 1883年9月3日)


ワシーリー・ペロフ画 『ツルゲーネフ』(1872年)
Source:Wikimedia Creative Commons


Source: Wikipedia
 イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーネフ( 1818年11月9日 - 1883年9月3日)は、フョードル・ドストエフスキー、レフ・トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪です。ロシア帝国の貴族です。

概要

 ロシア中部オリョールに、地主貴族の家庭の次男として生まれます。デカブリストの乱において、「北方結社」を設立したN.I.ツルゲーネフ)も同じ一族です。

 15歳でモスクワ大学教育学部に入学、1年後、ペテルブルク大学哲学部に転じます。1838年から1841年までベルリン大学で哲学や古典語を学びます。1843年、内務省に職を得ますが翌年に辞めます。

 1842年、批評家・ベリンスキーに会い、以後、親交を続けました。1843年、叙事詩『パラーシャ』を発表。その年、夫と子のあるオペラ歌手、ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルドに一目惚れし、彼女を追ってパリに移り住みました。それ以後、西欧とロシアを往復する生活が終生続きました。

 1847年から雑誌に発表された『猟人日記』(1852年)で、貧しい農奴の生活を描き、農奴制を批判したことで逮捕・投獄されます。この作品は農奴解放(1861年)に大きな役割を果たしました。

  その後も、1854年の『ムムー』でも地主のもとで使われる農奴たちの悲劇と精神の解放を描いています。

 『余計者の日記』(1850年)や『ルージン』(1856年)では、高い理想と教養をもちながらも現実に対しては無力ないわゆる「余計者」を描きました。その後も、政治社会的な問題を主題とした『貴族の巣』(1859年)、『その前夜』(1860年)、『処女地』(1877年)などを次々と発表し、社会論争を巻き起こしました。

 理想主義的な父の世代と、唯物論的な子の世代の相克を描いた『父と子』(1862年)は、19世紀のロシア小説の最高傑作の一つに挙げられています。

 自伝的な作品として『アーシャ』(1858年)、『初恋』(1860年)なども残しています。

 長く住んだパリで、西欧の作家・芸術家たちとの幅広い交友関係を築き、西欧へのロシア文学の紹介に大きな役割を果たしました。

 1883年、パリ郊外のブージヴァルで没し、ペテルブルクでは国葬が営まれました。

 日本ではいち早く二葉亭四迷によって翻訳・紹介され、特に国木田独歩や田山花袋らの自然主義に大きな影響を与えました。


ツルゲーネフ主要5作品

 出典: ツルゲーネフのおすすめ作品5選!ロシア文学の代表的文豪

 ・若き日の辛く苦しい恋心を詩的に表現『初恋』

 ・急進的「ニヒリスト(虚無主義者)」の誕生『父と子』

 ・「ナロードニキ運動」を描いた渾身の一作『処女地』

 ・美しいロシアの自然を背景に、格差社会を描き出す『猟人日記』

 ・晩年におけるツルゲーネフの率直な想い『ツルゲーネフ散文』


「ロシアNOW」の ツルゲーネフ特集記事
  
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つづく