ノルウェー旅行記 フィヨルド 鷹取 敦 掲載月日:2013年8月18日
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2010年8月にデンマーク・スウェーデンを訪れて以来、久しぶりに北欧を訪れました。今回はノルウェーの首都オスロに入り、列車、船、バスを乗り継ぎフィヨルドを経て世界遺産のある都市ベルゲンへの旅です。 ■フィヨルド8月11日(日)は、オスロからベルゲンに移動しながら、フィヨルド観光です。ノルウェーのフィヨルドで最も有名なのは、ノルウェー最大、世界で2番目に大きいソグネ・フィヨルドで、ノルウェー南西部にあります。またソグネ・フィヨルドよりも北にあるトロンハイム・フィヨルドも有名です。今回はソグネ・フィヨルドの支流にあたる部分をフェリーで観光しました。 「フィヨルド(fjord)」は元々ノルウェー語ですが、現在では地理学の用語となっています。スカンディナビア半島が最も有名で、特にノルウェー側である西部、北部等に多く見られます。他には、グリーンランド(世界最大のフィヨルド、スコルズビ湾)、アイスランド、ニュージーランドの南島、パタゴニア地方などにあります。 氷河によって長い年月をかけて大地が深く削られることにより、上に行くほど傾斜が急になっている独特の景観を構成する深いU字状の谷が出来ます。これをU字谷といいます。氷河時代が終了し、海面が上昇してU字谷に海が入り込むことにより形成された地形をフィヨルドといいます。したがってフィヨルドの「上流」にはU字谷が山の上の方に向かって繋がることになります。「オスロ・フィヨルド」が単に湾奥であって、フィヨルドでないことは、「上流」にあたるU字谷が存在しないことからも分かります。 6時前に起床し、オスロのホテルからベルゲンのホテルまでのスーツケースの運搬をポーターサービスという運搬業者に託し、身軽な状態で7:30過ぎにホテルを発ちました。 ベルゲンまでは以下の約13時間の行程です。最初の列車は全席指定なので指定席付き、あとは乗車券がセットになっているナットシェルという周遊券で移動したので、途中で乗車券の購入は必要ありませんでした。
●オスロ駅構内の電光掲示板 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ナットシェル周遊券 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ちなみに最初に乗った列車(写真)はベルゲン行きなので、単にベルゲンに移動したい場合には、このような乗り換えは必要ありません。 ●ベルゲン行きの列車 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・沿線の風景 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・沿線の風景 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・沿線の風景 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・沿線の風景(U字谷?) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・沿線の風景(U字谷?) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・沿線の風景(独特な光景) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 湖の畔のFinse駅で、数分停車し乗客は写真撮影をしていました。駅の外気温は8℃、湖の対岸の山頂には雪が残っています。 ●ベルゲン行きの列車・途中駅(Finse湖の畔) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ベルゲン行きの列車・途中駅(Finse湖の畔) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ミルダール駅でベルゲン行きの列車から下車し、ホームの反対側に到着する登山列車(フロム鉄道)に乗り換えです。フロム鉄道は、路線をノルウェー鉄道庁が保有、運行業務をノルウェー鉄道株式会社が担当、路線運営、チケット販売等を地元観光業者と自治体が行っています。 ★フロム観光協会のサイト http://www.visitscandinavia.org/ja/Japan/partners/visitFlam/ 駅の前のある谷はU字谷の「支流」です。ここからフロム駅まで続くU字谷に合流し、谷の中を登山列車が走ります。フロムまで海水が入り込んでおり、フロムから先がフィヨルドになっています。 ●ミルダール駅 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ミルダール駅からフロム駅に向かう登山列車 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ミルダール駅からフロム駅までの地形(登山列車ディスプレイ) 大きな地図で見る ●地図の下端から上端(フロム)へ登山列車で移動 ●登山列車の車窓から見る深いU字谷 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 登山列車の途中で一カ所だけ、列車から降りて写真を撮影できるポイントがあり、ほとんど全乗客が下車して写真撮影をしていました。 ●U字谷内の滝 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●写真撮影から戻る乗客を待つ登山列車内 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 再びフロムに向けて登山列車は走ります。 ●登山列車の車窓から見るU字谷にある民家 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 登山列車は単線ですが、一カ所だけ上下線が行き違うための複線部分があります。 ●上下線列車の行き違い (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●登山列車の車窓から見る深いU字谷 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) フロム駅に到着しました。ここからがフィヨルドです。地形図をみると河川のようにも見えますが、海水面上昇に伴いU字谷に海水が入ってできた地形なので河川ではなく海の一部です。 大きな地図で見る ●地図右下の「フロム」から左下の「Gudvangen」にフェリーでフィヨルドを移動 大小の船舶が停泊していましたが、これから乗るのは比較的小さなカーフェリーです。 ●ナットシェル周遊券の乗客をフェリーに案内する係員 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●これから乗船するカーフェリー (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 大勢の観光客が乗船時間を待っています。観光バスも何台か一緒に乗り込みます。中国人からの団体客の乗ったバスが一緒だったため、船内の半数以上は中国人観光客でした。 ●乗船待ちの乗客 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●フロムを出港してフィヨルドへ (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船上から見るフィヨルド (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船上から見るフィヨルド (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船上から見るフィヨルド (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船上から見るフィヨルド (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) フィヨルドの険しい地形のすそ野に集落があります。 ●船上から見るフィヨルドの集落 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船上から見るフィヨルドの集落 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) フィヨルドの支流にあたる険しいU字谷のすそ野に集落のある光景は絶景です。 ●船上から見るフィヨルドの集落 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船上から見るフィヨルド (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ちなみに水が(自然起源・汚染起源のいずれも)地面からの放射線を遮蔽するため、船上では0.01μSv/hとなっています。この線量計の自己ノイズを考慮すると事実上0μSv/hと思われます。 ●船上でみる線量計 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 途中から降っていた雨が激しくなり、乗客の多くは船室内に待避していました。 ●船上から見るフィヨルド(雨が激しく) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●船室に待避する乗客 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) グドバンゲンに到着し団体バスの乗客はカーフェリーからバスのまま出発、それ以外の乗客は現地出発のバスで出発です。ナットシェル周遊券のバスもここから出ていました。 ●ナットシェル周遊券のバス乗り場 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) バスが険しいU字谷を下りていきます。 ●バスの車窓からみるU字谷 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●バスの車窓からみるU字谷 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) 地形がなだらかになった先に湖があり、そのほとりのヴォス駅に到着しました。 ●Lundar湖 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ●ヴォス駅のホーム(改修中) (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) ここでベルゲンへ向かう列車に乗りました。 ●ベルゲンへ向かう列車 (撮影 鷹取敦 Sony DSC-HX50V) つづく |