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2018年・東日本大震災
復旧実態調査(福島県編)
〜いわき市合磯海岸・豊間海岸〜


青山貞一・池田こみち 
環境総合研究所顧問
掲載月日:2018年6月28日
 独立系メディア E−wave Tokyo
断転載禁
<2018-6 東日本大震災・津波・原発事故事後調査>
 調査の内容と方法 北茨城市大津港 五浦海岸六角堂1 五浦海岸六角堂2
 茨城福島県境  いわき市勿来 須賀海岸 勿来・岩間 小名浜港・中之作
 江ノ浦・江名港  江名走出  合磯・豊間海岸 薄磯海岸  四倉海岸
 久ノ浜・末続 原発立地自治体放射線量 新地町1 新地町2 相馬市松川浦
 相馬市大洲松川線 南相馬市沿岸部 飯舘村(放射線量)
 久々の会津若松

いわき市合磯海岸


出典:グーグルパップ 2014年9月

 いわき市でもこの辺りの海岸名やチリはわかりにくいので、以下のグーグルマップで整理すると、江名は地図の最下段であり、その北に合磯海岸、さらにその北に豊間海岸、この後、半島がありその突端に有名な塩屋埼灯台がある。灯台の北は薄磯海岸である。

 私たちは地図上南端から北端に向かって走りながら測定、観測を行った。


出典:グーグルマップ

 江名走出を後に合磯(あいいそ、海水浴場)海岸に向かう。この合磯海岸は車から降りず、車から防波堤を撮影し、放射線量を測定した。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 合磯海岸に入るや線量が0.08μSV/h と2倍ほど高くなる


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900
 
2014年9月の時点の合磯海岸

 
以下は2014年9月に撮影した合磯海岸である。3.11以前、合磯海岸の堤防の陸側の高さは、1mあるかないかだった。その結果、背後地の住宅は津波によって大部分が破壊された。


いわき市合磯海岸(2014年9月)
出典:グーグルマップ 2014年9月


いわき市合磯海岸(2014年9月)
出典:グーグルマップ 2014年9月

 以下は東日本大震災から3年経った2014年3月24日の衛星写真だが、海岸沿いの家屋は3.11以前に比べ減少し、かつ復旧、復興していないことが見て取れる。


出典:グーグルアース

 合磯海岸の背後地には写真のような立派な住宅があったが、この辺りは過去の調査では通り過ぎただけで2011年4月から12月の調査では写真を撮影していなかったので、津波から免れたのか? それとも移設したのかは不明だだ。

 確かに不明だが、見たところ、津波被害をかろうじて免れたものの住宅としての利用を放棄したような佇まいだった。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


 この後、わたくしたちは、豊間海岸(海水浴場)に向かう。

◆いわき市豊間海岸


出典:グーグルマップ

 次は合磯海岸の北にある豊間海岸である。以下は3.11の直後、2011年3月12日に撮影した衛星写真である。沿岸域の住宅が激しく破壊されていることが分かる。豊間海岸は合磯海岸同様、堤防の高さは1mもなく、また海岸の至近まで住宅が建っていた。ただし、海岸の住宅地はもともと数mの段差があり、住宅地側が高くなっていた。


航空写真で見た豊間海岸の津波被害状況
出典:グーグルマップ 2011年3月12日

 今回の調査では、合磯海岸と豊間海岸の間の海側では、大々的な堤防工事が行われていることが分かった。

 
特に海側には松(アカマツと思われる)の苗が植栽されていたが、まだ20〜30cmほどの小さな苗で、成長の速度は1年で直径が0.5〜1cm位、高さは30cm程度と言われていることから、防風林として機能するまでには相当の時間を要するため、その間の対策も必要と思われた。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900

<参考>

◆東日本大震災における福島県沿岸域の津波による浸水高・遡上高

鮫川右岸 須賀−関田海岸   浸水高 4.2, 4.7, 4.9, 6.7 m (TP)
証言:1波目よりも,2波目,3波目が大きかった

鮫川左岸 岩間地区・小浜海岸  浸水高 6.3, 6.8, 7.3 m (TP)
                       遡上高 6.3, 7.9 m (TP)

参考情報:  調査開始前に三角点の標高を計測

鮫川左岸河口 地図の表示     5.3 m
RTK GPS による計測          5.04 , 5.08 m

サンマリーナ              遡上高 9.4 m (TP)
永崎地区                浸水高 5.3 m (TP)
                      遡上高 7.3 m (TP)

折戸地区,江名漁港         浸水高 6.3, 6.8 m (TP)
豊間海岸                浸水高 7.5, 9.2 m (TP)

いわき平薄磯    浸水高  5.9 m
いわき平薄磯    遡上高  6.1 m(この地区の海岸堤防天端高 5.2 m)

いわき四倉 管波病院付近   浸水高  6.2 m
              (この地区の海岸堤防天端高 5.9 m)
いわき四倉 道の駅よつくら港 浸水高  5.9 m
いわき四倉 四倉高校付近   浸水高  3.6 m



つづく