アンコール遺跡群現地調査報告 視察・見学の方法と注意 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 2019年2月24日公開 独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁 |
アンコール遺跡全体目次 東南アジア巨大石造遺跡に魅せられて シエムリアップに行く1 シエムリアップに行く2 視察・見学の方法と注意 遺跡・寺院の概要・場所 <参考> カンボジア基礎知識 シェムリアップ基礎知識 博物館 クメール王朝について 創建順による遺跡・寺院 アンコール関連用語解説 クメール建築様式 アプサラとデヴァタ カンボジアの伝統工芸 遺跡域入場チケット アンコール遺跡群を参拝、視察、見学する場合には、必ず入場券が必要です。 この遺跡はアンコール・ワット、アンコール・トムだけでなく、膨大な数ある遺跡、寺院を参拝、視察、見学する場合に必要となります。あらかじめこのパス(チケット)を買うことで、その有効期間内は、見せるだけで各遺跡ともに、入場できます。 ただし、この入場チケットはアンコール・ワットなど個別遺跡、寺院では発売しておらず、市街地とアンコール・ワットの間にあるチケットセンターで予め手に入手しておく必要があります。 チケットはアンコール遺跡群に何回でも入場できるパス形式となり、別人に譲渡できないように顔写真がパスに印刷されます。 アンコール遺跡群の入り口にパスの確認所があり、各遺跡の入り口にもかなりマイナーな遺跡にまで係員が配置されパスを確認しています。 チケット価格は1日券が37USD、1週間のうちの3日有効券が62USD、1ヶ月のうちの7日有効券が72USDとなっています。チケットセンターの営業時間は5:00から17:30までですが、17:00以降は翌日券を扱っています。 ちなみに、アンコール遺跡群見学のチケットセンターはアンコールエンタープライズが扱っており、そのの場所は以下のようにアンコール・ワット遺跡の少し南側にあります。 アンコール遺跡群見学のチケットセンターの場所 出典:グーグルマップ 以下、チケットセンターの発券窓口に並びます。窓口はかなりたくさんあります。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は並んでいる池田です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 これは係りの女性です。この場で顔写真を撮られ、すぐにパス形式のチケットを買います。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 下はカメラです。ちょうど、空港のパスポートコントロールのようです。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は青山の3日間有効のチケットです。62USDとあります。2018年の11/17〜11/26の間の3日間有効です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は池田の3日間有効のチケットです。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 なお、チケットセンターのすぐ近くに以下の立派な建物があります。 この写真にある建物は「ANGKOR PANORAMA MUSEUM」と書いてありますが、トリップアドバイザー(Trip Adviser) には以下のような説明がありました。また料金は20US$で高い、とコメントされているブログもありました。 アンコール遺跡のチケット売り場のすぐ横にあり、外観も内観も新しく綺麗。中はクーラーが効いてて快適。チケットを買うとガイドさんが付きっきりで案内してくれます。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 私たちは入館しませんでしたが、以下に概要を紹介しておきます。 カンボジア・シェムリアップ、「アンコールパノラマミュージアム」ご紹介 http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=71199 2015年末に、シェムリアップ市内北東部に「アンコールパノラマミュージアム」がオープンいたしました。館内にはアンコール遺跡群を訪問する前のレクチャーに最適なミニチュアやパネルなどの展示、寺院建築方法の解説映画などをご覧いただけます。また当館最大の目玉はアンコール王朝時代をリアルに再現した360度パノラマルーム、タイムスリップしてしまったような驚きの体験をすることができます。入館料は無料ですが、映画やパノラマルームは有料(外国籍: US$20)となります。 ※アンコールパノラマミュージアム (Angkor Panorama Museum) 住所: Road N.60 Khum Slor Kram Siem Reap 営業時間: 07:00〜12:00 / 13:00〜21:00 交通手段 シェムリアップには全く市内公共交通機関がなく、アンコール遺跡全体が広い範囲に点在していることもあって、タクシー、トゥクトゥク、バイクタクシーなどをチャーターするか、レンタサイクル、レンタル電動スクーターを利用するのが一般的です。 レンタル電動スクーターは無充電の場合は30キロ余りの走行距離であるため、各地にある充電ポイントを使用するなどの対策が必要なほか、自転車も含めて雨季の使用の際は日に数度あるスコールの際に早めに屋根のある場所に退避するなどの対策が必要となります。 アンコール-ワット寺院撮影の工夫 アンコール-ワットの寺は西を正面としており、午前に写真を撮ると逆光になるため、午後の観光が好まれますが、そのため午後は観光客が非常に多くなります。日の出が美しく、早朝に訪れる人も多いようです。正面からは年2度中央の祠堂からの日の出を見ることができます。 アンコール-ワット寺院第三回廊石段の注意 第三回廊への13メートルの石段は極めて急です。あまりに急なため登ることを諦め、ただ第三回廊を見上げ続ける人々も以前は多かったようです。 以下がその第三回廊への13メートルの石段です。何しろ急こう配でほとんど手すりもありません。ただし、階段は上りと下りを分けています。 This photo of Happy Angkor Tour is courtesy of TripAdvisor 第三回廊への13メートルの石段 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 第三回廊への13メートルの石段 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 第三回廊は修復工事のため2007年10月1日から立ち入りが禁止されていましたが、2010年1月15日より拝観を再開しました。現在、登ることが許可されているのは、東側の階段に新設された比較的安全な木製の階段一か所のみです。 なお入場時間は5:00から17:30までですが、6:00までは第一回廊からも内部に入れず、第三回廊に登れるのは6:40から17:00となっています。午後は観光客が増えるため入場待ちに長時間かかることが常態化しており、特に休日や乾季はかなりの待ち時間が発生します。 また、第三回廊内には約100名の定員があり、1人あたり15分間の滞在時間制限があります。第3回廊内は服装制限があり、露出の多い服では入場できません。また子供と妊婦は入場できません。さらに、月に4回ほどある「仏教の日」も、第3回廊内に観光客の立ち入りができなくなります。 遺跡・寺院の概要・場所につづく アンコール遺跡全体目次 |