自然の中の日本の造形美 徳川家康霊廟 日光東照宮 6.陽明門〜唐門まで 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 山形美智子 Mchiko Yamagata November 21 2014 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁
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◆神輿舎【重文】 神輿舎の位置 春秋渡御祭(5月18日、10月17日)に使われる、三基の神輿(みこし) が納められています。 神輿舎 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-21 ◆神輿舎 神輿舎は寛永12年(1635)に建てられ、桁行3間、梁間3間、入母屋、銅瓦葺き正面には軒唐破風が設えられる建物で反対側にある神楽殿と対になっています。 黒と金を基調とし高欄は朱色、組物、彫刻、欄間は極彩色で彩られ、内部には千人行列で渡御する徳川家康(中央)、豊臣秀吉(左)、源頼朝(右)を祭った神輿が安置されています(往時の神輿は1トン以上あり担ぐ事が困難になった為、昭和40年に800キロの神輿が新調され、例祭である「千人武者行列」は元和3年:1617年、久能山から日光に徳川家康の御霊を遷す際行なわれた行列を模したもので約1200人が参加します)。 天井には狩野派が描いた天人舞楽が描かれていて神輿が無い時真下で手を叩くと鳴き竜現象が起こるそうです(天女の天井画として日本一の美人画とされ、鳴き龍は「天女のささやき」とも言われています)。神輿舎は国指定重要文化財に指定されています。 出典:http://totitabi.ame-zaiku.com/nikkou/12mikosi.html 神輿舎アップです 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-21 神輿舎アップ 出典:グーグルマップストリートビュー ◆神楽殿 神楽殿の位置 東照宮境内、陽明門の右手に位置。7m四方の入母屋造で内部は2室に分かれ、前が舞台、後ろが装束の間。北向きの舞台の正面は桟唐戸、残る三方は蔀戸で、周囲から舞台が見えるような造りになっています。 欄間には牡丹、長押[なげし]には菊唐草、西側連子窓下の胴羽目には花篭の薄肉彫りが飾られ、緑青の連子窓や黒い柱、朱塗りの回縁など、色彩の対比が美しいです。 神楽殿 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-21 神楽殿 Wikipedia ◆日光東照宮坂下門・廻廊(眠り猫) 坂下門の位置(右下) 坂下門 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-21 坂下門は元和4年(1608)に建てられた一間一戸、銅瓦葺き、八脚平唐門で、この奥が初代将軍徳川家康が眠る奥宮に続いていた為、普段は閉められ将軍参詣の折しか開く事がなかった事から「開かずの門」とも呼ばれていました。 全体的に白と金を基調とし、他の建物より清楚な印象を受けます。欄間には鶴の透かし彫り、腰羽目には牡丹と唐草が彫り込んでいます。 廻廊は寛永12年(1635)に建てられたもので梁間1間、桁行東54間、西36間、入母屋、銅瓦葺きで坂下門へ続く部分は唐破風の"眠り門"が付いています。奥宮へ続く欄間には有名な"眠り猫"と"雀"の彫刻が彫り込まれています。 眠り猫 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-21 彫刻は名工左甚五郎で彫刻の由来は平和を象徴し、天敵である猫が居眠りをして雀が踊っている姿を表現していますが、場所によっては猫が薄め目を開け爪を立てているように見え、侵入者には断固として拒否する姿勢が窺えます。坂下門は国指定重要文化財、廻廊(眠り猫)は国宝に指定されています。 出典:http://totitabi.ame-zaiku.com/nikkou/16sakasita.html つづく |