|
||||
Table of Contents
◆初動検査 事故当初の2010年11月10日、朝一番、上述のように何はともあれ自宅近くの東京都品川区旗の台脳神経外科に妻が運転する車で行った。自宅周辺で脳神経外科の検査、診察といえば、まずこの脳神経外科である。
午前8時半に到着するが、私が実際に診察、検査を受けたのは午前10時過ぎからである。当直の若い医師(慈恵医大病院から当直でこの曜日のこの時間だけ勤務されていた入江医師)が私にCT撮影を指示。CTデータをもとに診断した。 最初、「問題はなさそうです」と言われたが、その直後、再度CT画像を検証したところ、ひょっとすると第二頸骨が折れている可能性があると指摘した。骨折を精査するためにMRI検査を私に指示、MRIデータをもとに診断し骨折を最終確認した。 CT画像は、断層となっているため断面(側面、立面)によって見え方が著しく異なる。確かにある角度から見ると骨折が見えにくいが、他の角度から見るとはっきりと骨折が確認できた。入江医師は、私と妻にCT及びMRIのパソコン画面を見せながら、慈恵医大付属病院への推薦状を書かれ、2〜4週間の入院と手術が必要との見解を述べた。旗の台脳神経外科で簡易ギブスを提供し着用を指示した。 ◆慈恵医大付属病院の脳神経外科で本格検査 上述のように旗の台脳神経外科の医師は、翌朝一番、11月11日(実は青山の誕生日)午前8:00時に慈恵医科大学病院の外来に行くよう指示をくれた。 翌日、11月11日(青山の誕生日)、妻の運転で朝一番に慈恵医大病院地下一階の脳神経外科に外来患者としてゆく。 脳神経外科の大橋医師は、入江医師からの推薦状を読み、かつ旗の台脳神経外科から持参したCT,MRIデータを元に、第二頸椎骨折を確認する。 大橋医師はまず最初に、慈恵医大付属病院の1階奥に国際標準のギブス(英語ではカラーという)を提供する部署があり、すぐに提供してくれた。費用は保険適用前は約2万5千円、保険適用で3割負担となるが、ここではとりあえず全額を支払う。 下に私が付けているカラーの実物の写真を示す。大きさは何種類かあるが、私の場合は小(Small)である。顔などに当たる部分はすべてスポンジが入っている。スポンジのスペアーが付属し、定期的に洗濯したものと付け替える。 首に装着する簡易ギブス(=カラー) 検査時に装着を義務づけられたカラーは、その後、手術時以外、現在に至るまで常用を義務づけられた。もちろん、就寝時も。 あとで知ったのだが、実は上述の入江医師と大橋医師は、日本を代表する若手の脳神経外科であった。これが幸いした。早期段階で頸椎の骨折、陥没を的確に診察し、手術の必要性を判断したことで一命を取りとめることができたと言ってもよいだろう。先送りするのではなく、すぐに手術することを命じてくれたのである。 2人の脳神経外科の専門医師は、ともに私と同席した妻に繰り返し「九死に一生、青山さんは非常に運が良かった」と言ってくれた。最初はぴーんと来なかったが、説明を受け自分で調べるに及んでその意味が分かってきた。 東京都港区にある慈恵医大病院 出典:慈恵医大病院公式Web
下はグーグルマップで見た慈恵医科大学付属病院の位置(東京都港区西新橋)。この病院は東京の中心(都心三区のさらに中心)にあり、芸能人、スポーツ選手、著名政治家などが入院するので有名。実際、私が入院した個室の並びにもそれらしきひとが入院していた。 ただし、私の自宅(東京都品川区小山)からは都営三田線一本、15分程度でこれ、車でも20数分でこれる。 また外来は早朝から大混雑しており、関係者は3−4時間待ちが普通であると言っていた。私が外来で検査に来た日も混雑しており、B1の脳神経外科で実質2時間以上待たされた。 大きな地図で見る こうして、私は第二頸椎を骨折しつつも、当面、何とか命拾いすることになる。 だが、このままほっておくといつなんどき下半身不随さらに頓死するか分からないという。また第二頸椎が折れているので、頭や首を動かすとき、とくに寝るときなどは当然ながら激痛が走る。 そこでに2010年11月11日、慈恵医大付属病院の神経系外科で外来検査を受けた後、その場で緊急入院することになった。病床がいっぱいだったので、とりあえず救急車などで運び込まれる救急センターの病棟に一泊し、その後、中央病棟の16階の個室に移動することになった。 11月11日の外来当日の検査としては、CT撮影、頸椎レントゲン撮影、心電図、尿採取検査、血液採取検査、呼吸器機能検査、血中酸素飽和度検査、血圧測定、血糖値・ヘモグロビン測定、脈拍数、体温測定などであるが、入院後はさらに多くの検査を毎日受けるはめになった。まさに検査漬けである。 ◆CT検査、MRI検査、レントゲン検査 下は旗の台脳神経外科及び慈恵医大付属病院で頸椎骨折を確認するために使ったCT及びMRIと同じものである。 CT断層撮影装置。初動の脳神経外科で1回、慈恵医大病院で術前術後を含め5回、さらに手術では慈恵医大脳神経外科だけに導入されているという手術中随時CTが撮影でデジタル録画され後に検証データとして使えるシステムも使った。 CT検査(イメージ図)
下は磁気を使った断層撮影装置、MRI。初動の脳神経外科で1回、慈恵医大病院で1回撮影。撮影中ものすごい音がするのが気になった。とくに旗の台脳神経外科のMRIはものすごい音がした。 MRI検査(イメージ図)
下はいわゆるレントゲン撮影装置。下の装置は任意の部位を撮影可能。口を大きく開けた奥が第二頸椎なので口から照射し頸椎を撮影したり、術後の状況を詳細に撮影したりした。実際、口を大きく開けて頸椎をレントゲン撮影した。フィルムを技師から見せてもらったが、まさにのど仏が写っていた。くわばらくわばらである! 任意の部位が撮影可能なレントゲン撮影装置(イメージ図) 口を大きく開けるといわゆるのど仏が見える。これが第二頸椎である。初動検査の11月11日、上記のレントゲン撮影器を使い、大きく口を開けることで何と、口側から頸椎を撮影した。ただし、下の写真はイメージ図であり私の頸椎を撮影したものではない。 出典:http://www.orihime.ne.jp/~one-/tekious.htm ◆第二頸椎骨折のCT、MRI画像 後日、慈恵医科大付属病院からCT及びMRI断層画像の提供を受けた。 下はCT断層画像に見る第二頸骨の骨折(2010年11月11日撮影)である。頸椎が斜めに骨折しているのが分かる。もっぱら、CTであれMRIであれ、実際に折れている箇所を探すのは容易ではない。専門医ですら同じだ。 CT断層画像に見る青山貞一の第二頸骨骨折(2010年11月11日撮影)。 出典:慈恵医大付属病院脳神経外科 MRI画像に見る青山貞一の第二頸骨骨折(2010年11月17日撮影)。 第二頸椎が断層的に骨折していることが分かる!! 出典:慈恵医大付属病院脳神経外科 つづく |