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身延山久遠寺 奥之院
Okunoin of Kuon Temple in Mt.Minobu

青山貞一・池田こみち (環境総合研究所顧問)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年8月19日
 

久遠院 奥之院 思親閣 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900

身延山総合目次  2022年5月分は最下段(本遠寺1~日朝堂までです)!
久遠寺  伽藍1  伽藍2  伽藍3  伽藍4  伽藍5  宝物館1  宝物館2
奥之院 塔頭  宿坊  西谷御廟1  西谷御廟2  西谷御廟3  西谷御廟4
お万の方像1   お万の方像2   お万の方像3   七面山・敬慎院
本遠寺1 本遠寺2 養珠院廟所 日遠廟所 日朝堂・廟所 日朝堂・本門寺



身延山久遠寺・奥之院


 奥之院は、日蓮聖人が9年の永きにわたり法華経の読誦と門弟たちの教導に終始した身延山久遠寺です。

 その身延山の山頂(標高1153メートル)に、奥之院思親閣があります。


身延山の山頂(標高1153メートル)に、奥之院思親閣に行くために
ロープウェーに乗ります。
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900



身延山の山頂(標高1153メートル)に、奥之院思親閣に行くために
ロープウェーに乗ります。
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900




身延山の山頂(標高1153メートル)に到着
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900


奥之院思親閣

 久遠寺裏山身延山山頂にあるお堂。日蓮は望郷の念おさえがたく、折にふれては身延山の頂上へ登り故郷房州(千葉県)安房の両親・師道善御房を思い回向した場所で古来は東孝閣とも呼ばれ現在は親を思うお堂思親閣と呼ばれている。また日蓮聖人自らお手植えと呼ばれている四本の杉も今でも育っている場所でもある。日蓮滅後、加賀前田利家側室寿福院の外護により堂宇が建立される。

 育恩の祖師と呼ばれる日蓮聖人像、六老僧像、参十番神、常護稲荷大菩薩、草分稲荷大菩薩、子安八幡大菩薩を祀っています。境内には京都深草元政上人が自らの髪の毛を埋めた元政塚があります。

 登山道には太田道灌墓所、各戦国武将墓所、鬼子母神堂、丈六堂、三光天子を祀る三光堂、日朗上人お手掘の井戸、養珠院お万の方寄進東照宮等があります。

 裏参道を下ると追分帝釈天を祀る感井坊、妙法両大善神を祀る十万部寺、七面山麓赤沢集落、身延山方面では妙石坊方面へ下ることが出来ます。

 現在はロープウエイにて片道7分で標高1153mの山頂に着くため半分登山、半分ロープウエイという参拝者、登山者が増えてきています。晴れていると富士山、西伊豆、南アルプス、北岳、七面山、甲府盆地、八ヶ岳等が望める。元旦の御来光、春秋のダイヤモンド富士が鮮やかに望める場所でもあります。

 平成23年11月思親閣境内に東日本大震災犠牲者の慰霊供養塔が建立されました。

塔頭寺院-日蓮宗では昭和16年(1941年)に本末を解体したため、現在では、旧本山、旧末寺と呼びならわしていまする。久遠寺は 感応寺、要法寺、栄久山妙善寺900以上の末寺を有したといいます。




奥之院 思親閣

 日蓮聖人が風雨をいとわずお登りになり、ご両親を偲んだといわれる身延山。思親閣はその山頂にあり、仁王尊像を祀る仁王門が境内を守護する。


奥之院 思親閣
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900




身延山久遠寺・奥之院パンフレット
出典:癒しと信仰のパワースポット
 



奥之院 思親閣
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900



 日蓮聖人は身延在山の9年の間、故郷のことを思い出されては、西谷のご草庵より50丁の道なき道を登られ、遙かに房州小湊のご両親、師の道善房を追慕されました。
 奥之院思親閣は思親大孝の霊場で、日々多くの参詣者が訪れています。

出典:身延山久遠寺・奥之院公式Web


 ご両親への感謝を「手紙」に綴る浄行は「知恩報恩」の法華経信仰の在り方に具足します。

 日蓮聖人は、釈尊の塵点劫に及ぶ修行の大孝心と尊い功徳を讃え、法華経こそ父母を成仏せしめる内典の孝経と位置づけておられます。それ故に「法華経をたもつ人は、父と母の恩を報ずるなり」とお示しになっておられます。

 日蓮聖人ご両親追慕の霊場にて、ご両親様へ感謝のお手紙を綴られ想いを寄せてみてはいかがですか。

 都市部ではすでに7月にお盆を終えられた所もございます。全国的にはお盆といえばやはり8月という地域が多いのではないでしょうか。その由来については割愛致しますが、多くの方はご先祖様が帰られる日と認識されている事と思います。

 これまでに、「お上人、本当にご先祖様が帰ってくるの。そもそも幽霊なんて」と何度となく質問を頂きました。私のこれまでの経験上は、やはりおられる、戻ってこられると実感をしています。私には霊感と呼ばれる力はありません。ですが、ご祈祷やご供養中に数多くの不思議な体験をさせて頂いています。

 当初は驚きましたが、今では当たり前に受け入れられるようになりました。直接、姿を目にして話をするという事はありませんが、亡き父親から頂いたメッセージの体験を紹介します。その日は第1子の長女を連れて初めての家族旅行に出かけました。

 その晩、父が夢に現れ、「これからもお前達をずっと守る」と力強くも、にこやかに語りかけてくれたのです。目を覚ますと枕はびしょびしょに。普通に泣く以上に夢の中で私は涙していたのでした。それからしばらくして車を買い替える事になりました。納車された車のナンバーを見た私は思わず笑みが。

 そのナンバーは「113」。父は生前、七面山の別当職を務めさせて頂きましたが、その時の代は113代でありました。偶然と言ってしまえばそれまでです。ですが「俺は本当に守ってるよ」という、ふざける事が好きだった父親らしい表現だと思っています。

 又、母は運転中眠ってしまった際、大きなクラクションで起こされ危うく赤信号の交差点手前で停まりましたが、周りには1台の車もなかったそうです。これもまた父のご守護かもしれません。「仏法は三世に渡る」と申しますように、私達の命もまた、過去、現在、未来と繋がっています。

 仏様、神様と同じく目には見えませんが、時に霊山浄土から、時にはすぐそばでご先祖様も必ず私達を見守っておられます。

出典:目には見えなくとも(みのぶ誌2021年8月号より)


千本杉身延山の杉林

千本杉身延山の杉林の中でも最も代表的な美林。その高さは40メートル以上にも達しており、山梨県指定の天然記念物になっている。


千本杉身延山の杉林
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900



千本杉身延山の杉林
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900



塔頭・宿坊へつづく