江戸・南品川短訪① 品川歴史館 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 共編 掲載月日:2019年10月25月 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
総合目次 ①品川歴史館 ②品川宿 ③中世の品川 ④中世の寺院 天妙国寺1 ⑤中世の寺院 天妙国寺2 ⑥中世の寺院 天妙国寺3 ⑦品川の生活と文化 ⑧庭園・茶室・書院1 ⑨庭園・茶室・書院2 ⑩庭園・茶室・書院3 ⑪今の天妙国寺を視察 ⑫天妙国寺の庭園と茶室 ⑬天妙国寺の歴史・寺宝 ⑭鈴ヶ森刑場跡1 ⑮鈴ヶ森刑場跡2 ⑯鈴ヶ森刑場跡3 ⑰鈴森山大経寺 ⑱旧東海道品川宿まち歩き ⑲<参考>安田善次郎 はじめに 2019年10月、以下のパンフレットとともに、品川歴史館の招待券2枚が自宅に送られてきたので、10月16日、青山、池田で午前10時30分頃に、南大井6-11-1にある品川歴史館にでかけてみました。 品川歴史館は東京都の大江戸博物館の品川版であるとともに、品川に特化した独自の企画展示を行っています。さらに敷地内には、書院、日本庭園、茶室、水琴窟などもあり、江戸時代だけでなく、室町、鎌倉時代から中世、近世、現代における文化、寺社仏閣などの精神文化、さらに人々の生活の一端を垣間見ることができます。 品川歴史館 入場チケット 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 出典:品川歴史館 下の写真は品川歴史館の玄関で撮影したものですが、玄関にも上のパンフレットにある「中世寺院と品川~妙国寺の歴史と寺宝~」が大きく掲げられていました。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 私達は仏教の法華経に関しては、お隣の東京大田区池上にある本門寺を何度も訪問し、その延長で池上本門寺の塔頭寺院を数多く訪問していますが、品川区ははじめてです。 今回の品川にある法華経関連寺院、妙国寺(現在の名称は天妙国寺)に関連した歴史と文化、文化財を、この品川歴史館で閲覧することができます。 私達は勤務先の環境総合研究所が、品川区、港区、目黒区を転々としていたが、その中には、北品川の御殿山や東五反田の池田山などがあり、地域の歴史や名所旧跡には少なからず関心を抱いてきましたが、南品川、実際には大井や鈴ヶ森についてははじめてです。 最初に訪れた品川歴史館は、東京都品川区南大井6-11-1の閑静な住宅地の一角にあります。 2階建てで、一階には常設展示場と企画展示場があります。入ってすぐ左には、江戸時代の品川の宿場、品川宿の立派なジオラマがあり、往時の品川宿の街並み、建築、人々の生活・暮らしぶりが分かりやすく展示されています。 以下は品川歴史館の間取り(平面図)です。 1階正面入り口から入り、ロビーを進んで左側にあるのが展示室1があります。ここには常設展示として、品川宿を中心に、中世の品川宿、大名屋敷、妙国寺などの寺院、お狩場、海運、お台場、賑わい、陸及び海の暮らしなどの模型、絵図、文献資料、実物があります。 出典:品川歴史館 見学のしおり 上記の案内図の下側にあるのは、日本庭園です。その日本庭園の南東側には茶室もあります。 展示室を出たさらに右億に進むと展示室2があります。ここで企画展示が行われており、今回は、「中世寺院と品川~妙国寺の歴史と寺宝~」の企画展示が行われていました。 なお、天妙国寺(てんみょうこくじ)は、東京都品川区南品川にある顕本法華宗の別格山で、山号は鳳凰山です。正式名は鳳凰山天妙国寺であり、寺伝によると、弘安8年(1285年)、日蓮の弟子・天目が創建したといいます。妙国寺2世・日叡の代に、顕本法華宗の祖・日什の門流に帰属しています。 企画展示では、品川宿に面してある妙国寺(現在の天妙国寺)に関連した文物が行われ、妙国寺に関連した江戸幕府、とくに徳川家光、加藤清正らとの関連を示す貴重な歴史的資料が展示されていました。 この企画展示室の奥に書院があり、有料で借り広間で茶会などをすることができる。 以下は2階の間取り図です。2階には、ビジュアルシアター(視聴室)、資料室とともに、模型を含む展示コーナーがあります。 出典:品川歴史館 見学のしおり ここには、日本考古学の出発点となった大森貝塚とモース博士についての展示があります。 この大森貝塚は、東京都大田区山王1丁目から品川区大井6丁目にかけて分布する縄文時代後期の貝塚です。 1877年アメリカ人 E.S.モースによって,車窓から発見され、同年9,10月に発掘された。この調査は,日本における最初の学術調査である。その発掘地点の正確な位置は,現在明らかではありません。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について なお、以下の展示物などの紹介では、品川歴史館の展示に加え、別途、関連する文物や文化もできる範囲で紹介sています。その場合には、出典を付け、品川歴史館の展示とはべつであることがわかるようにしてあります。 つづく |